ベンツ止まりにワザをほどこし、タイトスカートで企業の上を狙う

タイトスカート

洋裁を自宅で学べる「ずぼらでパリコレ」オンライン講座とは

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こんにちは。「ずぼらでパリコレ」洋裁が自宅で学べる一年講座の小川タカコです。

洋裁が自宅で学べる一年講座も320回目になっています。

この記事では、

  1. ベンツが裂けない縫い方を洋裁が自宅で学べる一年講座でやったというお知らせ
  2. ベンツの型紙の説明
  3. ベンツの上と下を同じ型紙(パター)で裁断してはならない理由
  4. ベンツはプロでも間違えるトラブルの場所
  5. ベンツなど見えない奥の場所に生産者の顔が見えること
  6. おまけで、ボビンに巻き付けてある糸が起こすトラブル

以上の事が書いてあります。

 

ベンツはタイトスカートになくてはならないもの

ベンツはタイトスカートになくてはならない理由は、誰でもわかりますよね。
歩けないからです。

ベンツはタイトスカートを人間が必要な歩くこと、かがむことなど、運動を出来るようにしてくれる優秀な機能です。

ベンツがなかったら、金縛りのようにタイトスカートをはいたまま、身動きできません。
ベンツ、またはスリットがあってこそタイトスカートが、動かないマネキンに着せるのとは違う、人間が必要な運動量を行えます。

タイトスカート

ベンツやスリットの縫い止まりの部分に運動のしわ寄せがくる

ベンツやスリットの縫い止まりの部分に、運動のしわ寄せが一点集中してしまうことで、トラブルが大発生します。

タイトルにも書いた通り、ベンツやスリットが裂けてしまう運命です。

ベンツが運動を可能にしてくれるのですが、運動の余波が唯一、ベンツの縫い止まりにだけに影響してしまうことで、大股で歩くとか、無理なことをしてないのにもかかわらず、ベンツ止まりのところが裂けてしまうのです。
タイトスカート

画像のように、ぎしぎしと引っ張られて、積み重なって生地が裂けてしまうのは避けられないのですが…。

ベンツの型紙

ベンツとは、画像のように重なっているもので、下側に持ち出しがあり、上前と下前のそれぞれに見返しが付きます。

 

ベンツ 上前(右身頃)

こちらが上前(上になるほうを上前と呼びます)の右の後ろ身頃です。
後ろ中心から5cmの見返しが付き、それに1cmの縫い代を付けてあります。

ベンツ 下前 左身頃

ベンツの下前になる左後ろ身頃の下前側(下になるほうを下前と呼びます)です。

後ろ中心から5cmの持ち出し(重なる分、突き出す部分を持ち出しと呼びます)がつき、更に見返しの5cm、そして縫い代の1cmが付きます。

ベンツで間違えてしまうリスク

ベンツ以外は全く同じ形をしているので、上前と下前を同じ型紙で使うケースがたまにあります。

つまり右と左の左右を裁断するときに気をつければ、わざわざ同じものを2枚も作らなくていいよね?という考え方です。

これが大失敗を引き起こす原因となります。
裁断は、一発ハサミを入れたら、二度とくっ付けることが出来ない、失敗できない作業です。

ミシンはその点、縫ってもほどけるため性格的にトライ&エラーを繰り返すことを嫌がらない人向きです。

ベンツの左右を間違えてしまったとき、下前を両方取ったのなら、右だけ切り落とせばいいのですが…。
ここでも右だと思ったら左だったよーーーーってなってしまうんですね(´;ω;`)ウッ…

ベンツ

そうなったら裁ち直し(裁断し直すことを裁ち直しといいます)するしかありません。
スカートって大きいですよね。。。

左スカートを裁断し直せる分だけ残っていればいいですが、残ってなかったときは、重なりのないスリットにするか、両脇にスリットを入れるなどデザインの変更をするか、さもなくば生地を買い直すか。
選択が限られてしまいます。

洋裁が自宅で学べる一年講座では、紙と鉛筆で出来ることは全部やってしまうことをおススメしています。
何故なら、紙は大きいとやり難いですが、生地よりも簡単だからです。

紙と鉛筆で簡単にできる作業をサボって、大失敗へどんどん進んでいくのはとても危ないことです。
運転を習わずに高速道路に乗るようなものです。

型紙で出来ることを全部終わらせ、裁断は慎重に進めましょう。

私は方眼用紙を裁断用の型紙に使っていますので、表裏の表記をしてませんが、白い紙などで表裏が分かりにくいときは型紙に大きく「表側」と書いて、裁断するときに指差し確認します。

ベンツの上前と下前はプロでも間違える

量産工場で再修業した時にも、私がヘルプに入った裏地を見て、「あなた、何やってるの?逆じゃない!」とクレームがついたことがありました。

表地は間違えなくても、裏地は縫い代がスカート側になるので頭で考えると、混乱してしまうからです。

私はその頃はすでに失敗を何度も自分でやって、痛い目に合っていたので、必ず履いてみることにしています(笑)

縫う時に、履いちゃうと良いんです^^
実際に身をもって経験すると、手も忘れなくなり、ポーズするだけでそのうち判断できるようになります(爆)

その時、黙って履いてみろというポーズをして、ギャンギャン叫んでいたその人が嫌な顔をして自分で履いてみて、「あー!合ってる!(ちっ!小川のくせに)」となりました(*´σー`)エヘヘ

ベンツの左右はプロでも間違えてしまうんだということを知ってください。

ベンツが裂けないようにする工夫

ベンツの縫い止まりには、頑丈に返し縫いをしたり、斜めに横縫いをするなど、運動のしわ寄せを響かせない工夫はあります。

頑丈な返し縫いは、逆に生地には何度も針を貫かれるので、生地にとって負担にもなります。

ベンツの縫い止まりに一番しわが寄って、厳しそうなのはお分かりいただけますよね。

 

ベンツ止まりに力が集中しないようにすれば、生地の負担が減らせる

ベンツ止まりに集中するしわ寄せを、拡散してあげることで生地の負担をやわらげ、裂けるのを先延ばししてあげることが出来ます。

ベンツの返し縫いにひと手間かけてあげることで、裂けてしまいがちなベンツを長持ちさせることを、洋裁が自宅で学べる一年講座でご紹介しています。

ベンツ止まりというのは、知らない人には興味がわかないところでもあり、わざわざベンツ止まりをひっくり返してみることはないので、生産者の顔が見える場所でもあります。

以前に裂けてしまったベンツを直そうとしたら、ベンツの縫い止まりのところを、黒の生地なのにミドリのミシン糸で縫ってあったり、(えーーー?)と思うような縫い方がしてあって、ベンツ止まりをひっくり返して見ることがマイブームになった時がありました。

ベンツ止まりの内部など、見えないところを違う色で縫うのは…

量産工場で困ることは、下糸のボビンに残ってしまう糸の処理です。

棄てるにはほどく手間も惜しいし、そういう勿体ないことを勤めている人にやらせると、ぞんざいな仕事をしがちなので止むにやまれないところでもあります。

ナイショで最も内部の見えない場所で使わなくなった糸を処理しているのかなぁと思ったことはあります。
ミドリは出るようで出ない色で、買ってしまった後に少なくならず困る色味なので、もしかしたら…と感じました。

実際に下職(自分でメーカーから受けた仕事を、縫える人に分散すること)に出してみて、同じ色だったから自分の下糸で縫ったと言われ、微妙に違う色でやり直しをさせたことがあります。

ボビンに巻き付けた下糸の処分は、誰も悩ましいものなのです。

でも、下糸はあまり長持ちさせずに処分した方が良いですよ。
ボビンはとても細いでしょう?

ボビン

ボビンに長い期間巻かれたままで放置された糸は、ねじられてクセが強くなっています。

クセが強い糸はちょっとしたことで糸切れや、縫いの不調を起こす原因になります。

何をやっても糸調子が合わない時は、ボビンの糸がいつ巻いたものだったのか、思い出してくださいね。

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