パイピングの悩みは、バイヤスの性格を理解してパイピングを解決

パイピング

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パイピングは包むだけのもの

質問でダントツに多いのが、パインピングが縫えないという嘆きです。

どうやったら縫えるのかわからないというざっくりした表現から、
裏側が外れてしまう、ぐちゃぐちゃになるなど言い方は様々ですが、その多くは苦労がにじんだ内容です。

プロになったころはバブルの終わりのころでした。

やはりベルト付けに苦労したし、パイピングでジャケットの縫い代をすべて処理するのが流行っていたので、常に大変な思いをしていました。

 

パイピングを上達するためには、その方程式を理解すること

パイピングにも実は法則があって、上手に一定の幅で縫う、トラブル回避の方程式が存在します。

方程式の成り立ちは、明確に決まっているので、その原則から外さなければ素材が変わっても大丈夫です。

何故ならば、逆算して考えることで、起こりうるトラブルを一掃することが出来るからです。

パイピングの裏側が外れるケース

  1. パイピングの裏側が外れてしまう → 裏側の分量は正しいのか?
  2. 裏側の分量 → 表側の幅は?
  3. 表側の幅 → 縫いつけの時の縫い代は?
  4. 縫いつけの時の縫い代 → 生地の被(かぶ)り分
  5. 生地の被り分 → 生地を折り畳むときの生地の厚みから出る微妙な差
  6. 被り分量の微妙な差をパイピングテープに適正に加えるには?
  7. 適正に加えるために、テープを作りながら加減をする
  8. 加減するために、何を見て、どうやるのか?

 

洋裁で行う方程式の組み立て方は、常のこのスタンスで考えていくのをお勧めします。

問題をごちゃ混ぜにせず、ばらばらにして考えることで、分析することが可能になるからです

パイピングがねじれるケース

パイピングがねじれてヨレてしまうことでも悩んでいる人はかなり多いように感じますが、どうでしょう。

パイピングの裏側が外れる理由の代表的な原因の一つがあります。

パイピングを縫いつける部分がヨレて、ねじれ現象が起きてしまうから、裏側が正しい位置にいなくなるという原因です

パイピングがヨレてしまう原因になることの全ての原因になる条件を、几帳面に潰していくことで、意外に簡単に解決することができます。

 

パイピングはしつけ縫いをしても絶対に作れない

質問してくる方の中で圧倒的に多いのが「しつけをいくらしても上手くいかない」という訴えです。

パイピングにしつけで固定するという方法だけは、断言してもいいほど効果が薄いです。

 

しつけ縫いをしてもミシンの縫いのサポートになることはないからなんですね。

私としては「しつけで縫います」と書いてあるのを読むたびに、(ああ、失敗するだろうな…)とつい感じて苦しくなります。

何故ならば、しつけは手縫いの世界であるからです。

しつけの手縫いに対し、ミシンはあくまでもマシンが縫う行為をガタガタ振動しながら行う、全然別の世界だからです。

しつけで縫わないで、ミシンのトラブルをミシンで縫うことで防ぐ
この必要性に注目して欲しいです。

ミシンでズレるものを、ミシン以外でどうにかするのは、逆に難しいからです。
ミシンがガタガタ揺れて進むマシンである特性を、どうにかするためには、揺らされても動かないもので固定するしかないということです。

 

ミシンでズレてしまう部分に対して対抗するためには、ズレないようにしなければミシンのズレを防ぐことは出来ないわけです
試しに、しつけをかけた部分を、手で前後左右に揺さぶりすると、数mmでもわずかでも動いてしまうことはないですか?

びくとも動かず、かっちり微動だにせず留められないと、ミシンの振動に負けてしまいます。

極論を言うと、前後に1mmでも動くとすれば、その【しつけ】はミシンのパワーの前に、歯も立たない無抵抗状態になり縫いズレを防ぐことにはならないというわけです。

つまり、完全に固定しきれない【しつけ】はミシンの前に手も足も出ないため、どんなに”しつけで縫って”も揺さぶられるがままに引きずられてしまうという現象が失くせません。

パイピングに対して期待しすぎている

パイピングに私が意識していることが、あります。

パイピングは、縫い代を包むためだけにあるという考え方です。

パイピングは包装紙と同じだと考えるので
包装紙でしかないパイピングに、箱の役目までを担わせないで、自由にさせてやります。

皆さんが品物を誰かに贈りたいとき、どのようにするでしょうか。

(濡れることへの対処は、脇へ置きます)

商品を箱に入れ、品物を手渡しするときに、破損したりしないようにするでしょう?
ラッピングをキレイに魅力的にする、それがパイピングの役目です。

 

でも、箱がない状態で商品を包装紙で包もうとはしませんよね?

 

「決められた大きさの立方体で、贈り物を作りなさい」
という問題を出されたとします。

差し出されたものは、指輪と包装紙だけだったとしたら、

あなたはきっと、このように質問するのではないでしょうか。

「箱はどこですか?」

そして続けて訴えますよね。

「箱もないのに包装紙だけで、立方体を指定の数値で作るなんて無理に決まってます。

だって、包装紙は紙ですよ?」

 

パイピングが包装紙でしかないという理由

なぜ、パイピングに使うバイヤステープが包装紙だと考えるのか、

これは明確な理由があるからです。

伸びたり縮んだり、柔軟に動く、最高のポジションで裁断したものがバイヤステープだからです。

もう少し言葉を変えてみます。

生地には縦と横があります。
縦は耳と平行になる方向のことで、生地の織りを決める主になる存在が縦の織り糸です。

横は縦と直角になる方向のことです。

生地は縦の方向では伸びが少なく、固い主軸の役目をしてくれます。

服は特別なデザイン以外は、ほぼすべてが縦方向を上下に通して作られます。

生地の縦の強さが形に出しやすいために、創作に活かせるからです。

 

それに対し、斜め方向になると、生地は途端に自由奔放に伸び縮みをしだします。

「タガが外れた」のがバイヤステープだからです。

縦の束縛と、横の干渉から解き放たれた、無頼漢、ヤンキーみたいなものこれがバイヤステープの性質です。

伸びて縮んで、人の言うことなんぞ聞きもしないで好き勝手にヤンチャをします。

無法者なので、好き勝手に歪んでいびつになったり、とぐろを巻いて居座って、ねじれて見せたり、勝手気ままで乱暴なふるまいもします。

それがバイヤステープの正体であり、この乱暴者を従わせて従順にお役目に就かせなければならないのが、パイピングにする形状なので、難しさが一気に高くなってしまうわけです。

ヤンチャ君たちが性格を変えて、従順に自ら働く意欲満々に改心させてこそ、パイピングとして正常な機能を果たしてくれるので、ちょっとそっとではいうことは聞いてくれません。

 

刑務所で服役しているレベルでは、パイピングの働きをしているとは言えないのが悲しい現実です。

変な喩えですが、このヤンチャ君たちなんだという現実的な部分を意識せずにパイピングに挑むと

  • パイピングって上手くできない。
  • パイピングもバイヤステープもトラウマ。

こうなってしまうのは、実は当然起きてしまう結果だったりするのです。

 

パイピングへの見方を変えれば対策も変わる

そういうわけで、パイピング=バイヤステープの正体が、無頼漢だと理解してもう一度立ち戻って考えてみましょう。

と、

  1. 強力な箱の上に
  2. パイピングが心地良くなる
  3. パイピング向けの居場所を作ってやったら
  4. いつも居場所がなくてヤンチャをしている、拗ねたバイヤステープであるパイピングが
  5. ご機嫌でパイピングの仕事をしてくれる確率が飛躍的に上がるのでは?

という、一連の流れに変えることが出来るからです。

パイピングのためのパイピングによる、パイピングだけのパイピングに対処する

パイピングやバイヤステープがご機嫌で居心地よくなることって、どういうことでしょう?

それを追及すれば、パイピングで包む中身が、ギャザーであろうと、平らな状態であろうと斜めに伸びる場所であろうと、対策は見えてきます。

結論としてパイピングは箱を作り、その上に乗せる

ということです。

この基本的な原則を、どのように方程式に落とし込んでいくのかで、ミシンlifeは全く違った領域になります。

生地もご機嫌、あなたももっとご機嫌な、win-winな関係を生地と結ぶ方法があるからです。

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