こんにちは。ずぼらでもパリコレ、小川タカコです。
洋裁で不器用、ぶきっちょという点について、考えてみました。
私ぶきっちょだから失敗してしまう。
不器用で、ミシンなんてとても縫えない。
そんな話を時々聞くのですが、ほんとうかな?と私はいつも感じます。
ちょっと長くなりましたが、衿の修正をしている現在の講座のことも絡めて、自分なりに整理しました。
衿の動画は、インスタにアップしたものを3つ連続でまとめてみました。
講座の宣伝を兼ねたヒントなので、講義ではありません。
教材のカートが稼働していないため、多くの方にご迷惑をおかけし申し訳ありません。
まだ動かすのに時間がかかりそうなので、こちらのページに8/31現在の金額をご提示しました。
洋裁は器用でなければ出来ないというのはウソ
器用な人は必ずいますよね?
大して習ってもないのに、そこそこのものがすぐに作れちゃう人、話せるようになる人、
色んな表現がありますが、要は理解力の早い人のことだろうなと感じます。
文化服装学院に通っていた時も、製図の仕方を習ったばかりなのに、市販のパンツを真似て、格好よく縫って履いてくる同級生がいました。
私もその気になって縫ってみても、全く狙った形にならなくて、基本的な形なのになけなしで買った生地代が元も取れなくて、惨めな気持ちになったことを今でも思い出します。
洋裁、ミシン、ハンドメイドで考えたとき、不器用とはどういう人でしょう?
ミシンやハンドメイドは不器用だから出来なくて…。というのが分かりにくいので
「不器用なドライバー」とは、どんな人?と質問したら、分かり易い喩えがいっぱい出てきそうですよね(笑)
- 縦列駐車が出来ない人。
- 頭から突っ込むように駐車しても、ラインからはみ出す人。
- タイミングを感覚でつかめなくて、対向車や信号と間が合わず、ギクシャクしたハンドルさばきになる人。
- 交差点や道に出る時に、左右の判断がつかない危険な人
でも、ちょっと書き出しただけですが、
これって初心者マークの人ならごく当然のことだと思いませんか?
教習所であんなにマンツーマンの指導を受けて、カクカクした角を曲がる方法や、坂道の発進の仕方など習っても、公道を走るとき、何度も失敗しますよね。
本当に嫌になるくらい、そう簡単に運転は上手になれません。
ビビりまくって危ないケースも多くあるため、皆さんに「私は初心者なので~~」とアピールした方が安全だから、初心者マークをつけて走ることが義務付けられています。
洋裁の初心者さんに、理解できている範囲が少ないと知られていないこと
洋裁でも、同じなのです。
服を縫うということは、
- 基礎的な生地に対する知識、
- アイロンやミシンの扱い方に対する理解、
- それから「縫う」為に必要な様々なテクニック
- 失敗したときの修復の方法
その他、1着を作り出すために、数えきれない手順や、技術を使います。
その技術とは、運転で言うなら山道を下るときにブレーキを踏んで勢いを止めていくと、ブレーキが利かなくなって危険だよという、街中に住んでいる人には日常から離れた教訓だったり
教習所で習うキープレフト(左側によって走行する)はずが、実際のドライバーのほとんどがキープレフトなんてしてやしないし、左に寄ったら前方が見えないじゃないかというものもあったりします。
洋裁の基礎知識の縦と横でさえも、よく理解できてない場合も多い
洋裁の場合は、残念ながら生地に対する基礎知識が、そもそもあまり語られていません。
生地に「地の目がある」というのも、生地の方向だとしか捉えられていなかったりします。
耳に平行するのが縦。耳と直角が横。
これだけでは、裁断は出来ません。
生地が正しく裁断されてないと、その作ろうとするのもは最初から捻じれた状態で製作されていく運命を背負わされます。
本を考えてみましょう。
本の製造方法は良く知りませんが、本の四辺がそれぞれ微妙に傾いていたら、本として機能しますか?
きっと、読む分には構わないですよね。
小学生の時に作ったことがある、工作のひもで結んだような本になるのかもしれません。
でも、縦と横がビシッと整って、整然と並んでいると、本棚も美しくなりますし整理しやすいです。
内容も頭に入りやすいですよね。
生地も同じです。
生地には縦の織り糸と、横の織り糸があって、本や障子の目のように、真四角に整っていることが正しいのです。
織られた時の状態が、生地の居心地の良い状態なので、捩じると元に戻ろうとします。
何で戻ろうとするのか?
生地はそうあるように「織られたから」です。
洋裁で正しい状況とは何を指すのか?
生地を裁断するために、どのようにしたらいいのか?
そもそも裁断する型紙は、どうやったら裁断を正しく行うパターンになるのか?
縫うために必要な事は?
縫う時に気を付けることは?
縫った後に何をするの?
ミシンの糸が切れたらどうやったらいいの?
カーブを縫う時に気を付けること、やっている手の使い方、指の置き方、視点をどこにするのか?
ミシンを縫う前に、注意しなければミシンでの苦労が多くなるばかりか、苦労して作っても仕上がりが全滅してしまうことさえあります。
教習所に通って覚えても、公道を走るために慣れる時間が必要なように、知識があってもそれを駆使できるようになるまで練習が必要ですよね?
しかし、ドライバーのご職業でも、駐車場に入れることが苦手な方もいます。
そういう人が、不器用なのだと私は思います。
実際に、免許を何度も更新して、日常でも運転する機会が多くても、ガードレールや端っこにボディーをぶつけやすい人っています。
ぶきっちょさんかもしれないです。
洋裁を難しいと感じる前に、作りたいを形にするには知識が必要だと知って欲しい
ミシンは難しい!というお気持ちはよくわかりますが、ぶきっちょだから出来ないんだと判断を下してしまうのはもったいないと、私は感じます。
だって、判断する前に考えても見てください。
ミシンの動かし方、失敗のリカバリーの方法、型紙の知識、裁断の方法など、知識がありますか?
でも、教科書で知識の本とかあっても、買いたいと思います?(笑)
私は面倒なの嫌いなので、嫌かな~って感じちゃいます。
また、どれほど似た状況が起きても、あなたがハマったのと同じ状況は、再現できないですよね?
ミシンも違うし、生地も違う、作ろうとするものだって違う。
語彙は悠久の昔から、多くの方々の知恵と頭脳で、「辞書」という形で完成されてきています。
時々、題材で使われたりもしますが、最初に辞書を作ろうとした時のご苦労ってどれほどでしょう?
地図を最初に作った方のご苦労もしのばれます。
先人の遺したもので我々は便利に生活できています。
洋裁で愛の大きさが語れるならば、洋裁専門辞書も出来るかも
言葉は多くの方が使うもので、範囲も必要性も、万人に向けてなので多くの方が必要として、洋裁などの職人の一部が知っている現場の情報とは、全く異なるからです。
もし、「服の脇を縫う」という表現で、愛の大きさを語れるとしたら、これはすごいことになりますよね?(笑)
誰もが、観光名所にカギを付けに行くよりも、見事な「脇線を縫う」ことをやって見せて、想いの人に自分の愛の深さを語ることでしょうね^^
世界は一変しますねぇ♪
運転するより、グリップのいいタイヤを開発する人が愛情豊かな人であると決めつけれることも出来ませんし、脇縫いが上手でも服に成り立たないので、可能性はほぼないですが。
「地球の真ん中で愛を叫ぶ」ではなく、脇を縫って愛を叫ばれても、まだ着れないじゃん!とか怒られそうです(笑)
洋裁が自宅で学べるオンライン講座で教えていることは、失敗も含みます
ところで、私は
「洋裁が自宅で学べて、服を作るための基礎を365回の講義(テキストと動画)で教える講座」を作っています。
現在、250回になろうとしていますが、その講義の内容は、私が縫っていく過程を撮影したものです。
もちろん撮影に挑む前に、これからやろうとしている内容をちゃんと伝えるために、それなりに考えて撮影しますが
えてして失敗が多くあります。
撮影の失敗もですが、大部分は縫ったけど失敗したというケースです。
洋裁で肝心なのは失敗したときにある
服の全部を縫うことを「丸縫い」と呼びます。
一人で1着の服の全部の工程を縫うことを意味しますが、非常に難しいのです。
服は工程が多くあり、全部の場所を正しく縫うのは全く無理で、作業は間違いの連続です。
私は「間違えたとき」をとても重要視しています。
どのように失敗から立ち直すのかも重要ですし、失敗の理由、原因を探すことも絶対にしなきゃなりません。
原因が分からないまま進めると、途中でもっと大きな失敗になってしまうことがあるからだし、次にも同じ失敗をする原因にもなります。
また腕を上げていくためにも、失敗してしまう理由を探すほうが、次に有利な勝負が出来ますよね?
洋裁を吸収しやすい解説にして、実際を見せる ミシンのあるある失敗の宝庫
洋裁の基本的な基礎も当然あるけれども、
洋裁において一番大事なのは、その縫っていく過程で起こる色々なことを、消化しやすい情報に解説し、それをたくさんインプットしてもらうことが必要だと考えているからです。
撮影する私も難しい部分になると、思考が作る方向へ集中するので、より間違いも起こりやすいので、皆さんがハマりやすい失敗のある程度をカバー出来ているかもしれません。
「洋裁あるある」失敗と、その立て直しを含めた縫い方教室が、365回講座の内容です。
その時の教材を、作るところから撮影し完成して終わるまでの流れを、動画にして解説しています。
きれいに縫う方法はこれですと言われても、じゃあどうやんの?という疑問を、解消する形でお届けしています。
例えば、
「この部分とこの部分を挟んで持って、こんな風にミシンの押え金の下にスライドさせ、この場所を確認して針を落とし、縫い始めてください」という解説を収録しています。
ミシンに乗せるまでに崩れてしまわないようにしなきゃ、縫った時にすでにズレていたら意味がないからです。
洋裁やミシンでの迷子にならないために
衿の後ろの分量を、製図のやり方を見て書いた型紙で作ったら、失敗しちゃった!という、今回の出来事で、よりリカバリーの方法について、触れていくことが出来ました。
洋裁とは、失敗しないように縫うのではなく、失敗を想定内に、もしもの時に幾つの打開策が考え出せるのかです。
迷子になってしまうのは単純に、幾通りかで言い表せます。
【1】打開策を考えずに突き進む=直進型
その先の見当違いなところへ判断も持たず、もっと突き進んで進退窮まって止まるタイプ
【2】打開策に飛びつくタイプ=脱走タイプ
失敗の原因を良く分析せずに、見つけたと思った打開策へ飛びついて、とにかく現場から脱走するタイプ
【3】失敗の感情に囚われて絶望し、棒立ち=ため息タイプ
その作品を夢見た気持ちに浸ることだけに囚われて、感情の海に沈んでしまい、航海を放棄します。
そのうち動き出す時があるかもしれないですが、感情的な思いに囚われているので、冷静さを欠き、1か2のどちらかに突っ込んでいき自爆するか、それがより悲しいので、制作そのものを放棄するか、どちらかになります。
どうでしょうか。
これは私自身も未だ同じなので、人として悟りでも得ない限り、こうした感情の処理はなかなか出来ないのかもしれません。
ただ、迷子になるのは確実ですよね?
ちょっと考えても迷子になるとわかっているのにやってしまう理由は何でしょう?
不器用だから?
ぶきっちょだから?
違います。
洋裁の知識がないからです。
洋裁は経験値だけのベテランさで、上達するわけではない
経験値だけは教えてあげようがないので、無理なのですが、
経験を吸収するために必要な言語に変えてあげることなら可能です。
経験とは、動画を観た経験、テキストを読んだ経験です。
動画で工程を継続してみていくことで、糸が切れたときにどのように返し縫いをして繋げていくのかも理解できるでしょう。
針を落としたいところに、ミシンの針を的確に落とせるようになるための予習をして、ミシンに向かって欲しいのです。
365回もあるので、動画は全部に付いていませんが、15分いっぱいの長さまで動画があるものもあるし、1回分で2個動画が入っているものもあります。
そして必要なのはミシンを縫う人間の視点で撮影して、針と生地の動きを大きく見せていることです。
それだけでもすごい価値がある情報ですが、手をどうやって動かし、どこに力を入れているのかも、説明しながら撮影しています。
現在は
4980円×12か月=59760円
または
月額 5980円で販売しています。
膨大な情報が、1日200円で得られるなんて、すごいと私が感じてます(笑)
15分の動画を作るのに、動画編集だけで2時間3時間もかかるのに、200円でご提供しちゃうって、自分でやっていることですが、毎回アップロードの度に信じられない気がします。
子や孫を持たなかったら、こういう単価で自分の技術を出してしまうことを、嫌ったかもしれません。
動画で解説すればするほど、もっと分かり易くするためにはどうしたらいいだろうか?と考えを深めることができるので、自分の為にも良かったと思っています。
洋裁は失敗を立て直す時のスリルが楽しめたら、上達する
365回では洋裁の基礎だけしか教えられませんが、縫い方の基礎がそこそこ理解できるようになれば、失敗しても立て直すのが楽しくなります。
失敗の負の感情に囚われなくなり、感情面を手放して、状況を正確に判断し、次の手は正確に心の場所を射抜くことができると、洋裁はものすごく楽しくなります。
失敗こそが面白さになっていくからですね。
ミシンは糸が切れたり、トラブルが多いですが、優秀な機能を持ったマシンです。
縦横無尽に使いこなせるようになるために、実際に縫っている場面で出てくる言葉や解説の教材で学ぶと、吸収が早く理解できます。
こちらのページに講座のと、DVDマニュアルの8/31現在の金額をご提示しました。
また講座とDVDマニュアルとの差も、書いたので比較検討してください。
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