Marimekko マリメッコがやってきた日 大きいサイズワンピの完成まで

マリメッコがやってきた日 マリメッコ marimekko

Marimekko マリメッコ2022年春夏 シイルトラプータルハ

皆さん、こんにちは
ずぼらでもパリコレ 小川タカコです。

今回はマリメッコ(marimekko)の大きな柄で大きいサイズのワンピを作る過程を録画し他のをシェアします。

マリメッコは大きいサイズの方にとってお得なこと

マリメッコの大きな柄を着こなせる人は少ないかもしれないですが
大きなサイズの方にとって、柄の印象で勝負する、おススメです。

体の輪郭に注意が集まる無地は、大きさばかりに目がいってしまいがち。

逆にインパクトのある柄が大きいと、ラインよりも内側にある柄に視点が集めることができ、あなたの人柄や着こなしに注目が集まるというわけです。

第一印象はすべてを決定するといわれるほど、重要な要素です。

是非、あなたの着こなしにも、柄の上手な使い方を考えてみてください。

そして、縫う側の皆さんに。
今回の柄合わせは、とっても楽しめる内容となっております。

長いのですが、柄を決定していく条件や、配置の条件など、覚えていただけるとお役に立てるかと思います。

着用者に喜んでもらえる要素は、数が多いほど良いのですから、大きくたって柄は合わせた方がより価値のあるお洋服になります。

柄合わせの作戦会議。
お楽しみください。

マリメッコを縫う!早回し完成まで

「完成したところが早く見たい!」とおっしゃるあなたの為に

まずは早回しで完成するまでをご覧ください。

いつもはカメラを胸の前において、解説しながら縫うので
自分なりのスピードでは縫えません。

今回は縫うことだけに集中しています。
小川の職人の雰囲気をお楽しみいただけたら幸いです。

マリメッコ marimekkoの生地は縫いやすい!

縫う場所と作業に合わせて、それぞれにテキストで解説して
通常モードでご覧いただける動画をこれからお届けしていきます。

まず最初は後ろ身頃の縫いです。

縫い代をすべて出来上がり線から平行に、正確に作った型紙で裁断しています。

縫い合わせる上下の縫い代の先端をそろえ、丁寧に縫っていくだけの作業で正確に出来上がり線を縫い合わせることができるというわけです。

ダーツはノッチを縫い代に入れてあり、ズレないように気にしながら縫うところを見ていただきたいです。

マリメッコを縫う 前身頃のダーツ

前身頃は脇とウエストからの2か所に入っています。

ウエストからのダーツはまだ縫いやすいですが
脇線からのダーツは脇の先が斜めなうえに、ダーツも斜めになっているため
ゆがみが出やすいダーツです。

そしてバストトップに2本のダーツが深く立体を作るため
縫うときはよりトップの位置が狂ったり
ダーツを折る位置がズレる危険もあります。

丁寧に、生地の動きに振り回されない手の動かし方が必要とされます。

マリメッコがやってきた日

マリメッコの生地をネットで探しまくって
お気に入りのマリメッコが到着した瞬間を撮影したものです。

編集の関係で後先になりましたが
この興奮が同じ温度のまま、ワンピが完成する夜まで維持したのは言うまでもありません。

彼女は以前より無地は大きさが目立ってしまうと感じていたんだそうで
大きくてインパクトがある柄が大好き。

そこでマリメッコの中でも
ひときわ大きなシイルトラプータルハの柄は
非常に気に入ったというわけです。

この動画で着ている白の浴衣地のワンピースから
マリメッコワンピが生まれました。

真四角で単純にかぶるだけの筒状のワンピを着てもらって
ダーツ分をまち針で留めて、仮縫いを2度行いました。

大きなサイズの方だけでなく
着心地の良いお気に入りの服から型紙を取って

そこにアレンジやダーツなど必要に合わせて立体的に展開する。

ずぼらでもパリコレがおススメする服作りは
確実で結果が早く、そして外れが少ない。

あなたにもこの喜びを装いにプラスして欲しいのです。

職人のロックミシン

今回の動画はロックミシンです。
ロックのメスが怖いという方は多いと思いますが
ロックミシンはメスでカットしたギリギリをかがるミシンなので、メスになれた方が出来上がりがキレイです。

また、メスを使ってダーツの余分をロックで切り落としたり、ロックの最後の糸をメスで切って、次の作業に早く進めるなど、ロックミシンは機能を使い倒してこそと言えるかもしれません。

とはいってもロックミシンは怖くて~という方の為に、基本の使い方は動画で3本出ています。
良かったら再生リストがあるので飛んでください。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLZyuZVD6jKMGxAQqQrX2utpWg_PXOtw8G

今回の動画はダーツをロックミシンで切り落とすので、倒れる向きに合わせてどちらからロックするのか気にしています。

ロックの表と裏があるからですが、気にしなくてもいいとは言われてます。

また状況に合わせて気にしないでかけるということもあります

ロックミシンの後にアイロンで倒す向きを間違えないためにも、ロックの段階で表と裏をロックの縫い目で示しておくとミスが少しでも減らせるので、私はロックの向きは合わせることにしています。

ロックが表側からの方が、少しでもきれいですからね^^

アイロンではじまりアイロンで終わる 洋裁の決め手はアイロン

アイロンワークをお伝えする今回の動画は、見逃さないでいただきたいです。

アイロンは縫製の上で重要な作業です。
アイロンに始まりアイロンに終わると断言できます。

アイロンが下手くそではどんな技術者も存在しえない最も完成に影響を持つのがアイロンワークなのです。

いかに生地の風合いを壊さずにアイロンをするのかもありますが、
技術を持った人間でないとできない部分が多いからです。

アイロン作業は経験値がものをいう部署で、
初心者はアイロンから入るのですが
チーフの立場は工場長と同じくらいに経験のある人が就き

アイロンのチーフが休んだら、工場は一切稼働できません。

折り目や縫い返すなどの形づくりに夢中になると、生地を焦がしたり、生地にムリをさせて後で弊害が出てしまうこともあります。

アイロンが上達するコツは幾つもあって
当店の365回講座や動画マニュアルでも詳しく解説しています。

裁断とアイロンが完璧だったら
それなりの形になります。

裁断とアイロンがどうしようもなく下手くそだったら
ミシンでどれほど技術があっても
絶対に形になりません。

そんな重要なアイロンの基本は
アイロンワークで生地の高級感を上げるために
裏からかけることです。

縫い返す時は、なるべく裏になる側からかけます。

そして、縫い目を広げ過ぎないことも重要です。

今回は動きが早いので、少しわかりにくいかもしれないですが
アイロンを使う時間と蒸気の分量など、参考にしてください。

次回は見返しに接着芯を貼るところです。

初心者の方にも熟練者にも、見返しの完成度の高さは保証付き

初心者さん向けの洋裁の本は、どうして接着芯を買って見返しで縫ってねと
教えてないのか不思議でなりません。

接着芯をオマケしてプレゼントしてあげればいいのに。

やたらな付録やどうにもならん型紙くらいなら
接着芯の使い方を懇切丁寧に教えてあげる方がずっとわかりやすいと思います。

あ!
そしたら、当店がそれやりましょうかね^^

お手頃の価格で、当店のおススメの接着芯を1mつけて
動画教材もセットで。

すごくいいかも~~~♪
「やって欲しい!」とご希望の方がいらっしゃったら
是非、動画やこちらの記事にコメントくださいね^^

お待ちしています!


お洋服を作るときに大変役に立つのが見返しです。

接着芯を貼って型紙の通りに切って、縫い返すだけなので初心者さんにもすぐに覚えることができて、確実で簡単です。

衿ぐりにパイピングを施すのは、プロでも萎えるくらいに難しいのですが、見返しは単純に縫い返すだけなので、ぜひとも覚えてほしいです。

「見返しの型紙が付いてないんだもん!」と思ったあなた。
表側の型紙の衿ぐりをコピーして、1㎝の縫い代で3㎝平均すればいいだけです。

平行に線が引けなくても、見返しですから裏側に入り込んじゃう部品なので、多少適当でもOKです!

縫って、カーブの所に切り込みを入れて、ひっくり返すだけです。
絶対にお得な方法です。
時間もすごく早く済ませられます。

365回講座では見返しの作り方を扱い方を、3つ目の課題で学びます。
最初が真四角のスカート。
2番目がサーキュラースカート。
そして見返しのブラウスです。

そこまで習うとスカートとブラウスの上下をくっつければ、セレモニーのワンピースができます。

スゴイでしょ^^
服作りってそんなに難しくないです。

簡単にできないやり方で本が出版されているので
実に難しいものだと思われてしまっていてとっても残念です。

実践論から服作りを習うと、目からうろこが一杯取れて、驚く方が多いです。

ロックミシンを右腕にするならこれ

ロックはメスが付いていて、縫い代のケバケバを切り落としながら、縫い代のギリギリをかがってくれるスゴイ機械なんですけれども。

それだけに、めっちゃ危険です。

うっかりして、大人服が子供服に?というほどの、ど真ん中にかぎ裂きが入っちゃったり
縫い代をそっくり切り落としちゃうとか

悲しい事故が、当然たくさんあるんです。

でも、人間様がちゃんと御してやれば、これほどに有能な機械はないんでぜひ、使い方を知って欲しいです。

ックで事故が起きるのは、何といってもメスが暴走した場合です。

下側に生地を巻き込んだままロックしてしまったときに
恐ろしいほどど真ん中に、強烈なかぎ裂きができて
落胆したことがある人もきっと多くいらっしゃるでしょう。


縫い代を乗り越えて縫ってしまうのは練習次第ですが
下側に生地の巻き込みを防ぐのは
右手と左手の連動で、生地の動きをコントロールすることで
巻き込み事故を皆無にすることが可能です。


生地の巻き込みは、何といってもロックをする素材の
下側が塊になっていることが原因です。

ロックをする生地だけ、メスに当たればいいので
できる限り広げて、ぐちゃぐちゃなままロックをしないように
大きく広げて台の上にのせて
ロックするものだけ、ロックミシンの前に持っていくようにします。


右手は生地の裏をナデナデ常に動かして
ロックしなくてもいい生地が入り込んでいないか
手触りで確認しながら進めています。

マリメッコ アイロンとコバステッチ

マリメッコシリーズの7回目は、アイロンとコバステッチです。
縫い目のロックが終わったらアイロンです。

曲線の縫い目は馬を使ってアイロンします。
場所によっては、かけにくいところもあるので
反対側からかけたり

大きく二つ折りして輪をつぶさないようにして
アイロンします。

アイロン台には、ウマとウデと太さが異なるものがあり
袖の部分は、ウデを使います。

当店はワンピースが多かったので
ウマを購入したのですが

細いウマもあったので、後からずいぶん後悔しました。

コバステッチのミシンでは
実は自分の仕事ができなくてイライラしています。

このようなやり方では、ステッチはあまりきれいにできません。
本来なら、当店のやり方にするのですが
ミシンの調整ができておらず、真骨頂は発揮できていません。

夜までに縫い上げるため、少し出来上がりが悪くなったのは言うまでもないことです。

ここまできれいに縫っているのに、実に無念です。

ただしここにも教えはあって。
サンプルでも、同じやり方をします。

いつも言っていることですが
パッと見て、柄があってつながっていることや
袖とボディーとのバランスなど、見せる状態になっていたら

ステッチが多少、針目が詰まったり
ゆがんだりしても、ごまかせるものなのです。

ぱっと見で惚れた商品の悪いところが
後から気が付いても、このくらいならOKと許してもらえる範囲が広いです。

でも、パッと見てぐちゃっとしていると
全部を裏までひっくり返して見られた挙句、
「あまり上手じゃないんだね…」という評価で終わってしまいます。

時間で諦める部分があっても
魅せる場所はとことんやる。

それが愛され服のセオリーではないでしょうか。

まだまだ続きます! お楽しみに。

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