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初級コースを習うとできること

CASE1

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見返しの縫い方


衿ぐりと袖ぐりをスッキリと縫い上げ、仕上がりもキリっとした雰囲気を作るのは、接着芯を貼った見返しです。


表側にステッチをかけず、シンプルで美しい曲線を形にする、一挙両得な縫い方をご紹介します。


POINT裏コパ

裏コバとは、縫い代と裏側の見返しだけにコバステッチをかける方法です。



裏コバを使うメリット


①表側に裏側の生地がふき出すのを防ぐ

②アイロン作業が楽に完成させることが出来る

③ステッチが表に出ないため、乱れがでない

④生地がもたつかないため、完成後にも型崩れしにくい


①と②は縫っているスピードアップと、正確に完成させられる利点です。

③はステッチを表側から見える縫い方では、縫ったステッチの乱れや、返し縫いのところなど、印象がカジュアルになります。

裏コバはステッチが完全に裏側だけになるので、見た目が美しく、正統派の印象になります。

④は言うまでもなく、出来上がった後も長くお楽しみいただけるお得で保証付き。

言うことないくらい、裏コバは縫う側にとっても、服の高級感にしてもいいことずくめです。



洋裁が自宅で学べる365回講座で学べること


365回講座では37回~80回 布ループを双子に作る、見返し明きのワンピの課題で裏コバについて詳しく解説しています。 今回は衿ぐりから袖ぐりまで一体化した見返しにしました。

既製服で見返しが表側に飛び出して着にくいお洋服に出会ったことはありませんか?

見返しは裏側の縫い代に、一部分だけでも縫いつけたりして表側に出ないようにする必要があります。

でも、見返しが表側に出てしまうのは、実は縫い方がなってないからです。

365回講座の354回~366回 箱ポケットのあるセットインスリーブのジャケット

こちらの丸首ジャケットの見返しの縫い方で、見返しが裏側にきちんと収まって、表に出てこないようにする上級者のスキルをお伝えしています。見返しを控えて縫う方法です。


赤いワンピースでは、衿ぐりと袖ぐりが一体型なので、衿と袖の両方に見返しの大きさが影響します。
着用時に見返しが大きくてもたつくと、印象が悪くなるばかりか、着ていても引っ張られる感じがして肩回りに緊張を起こす危険すらあります。

見返しは美しく見せるための部品です。
表側よりも正しく小さめを計算して、正統派の縫い上がりを目指してください。



POINT縫い代の処理

このように縫い目同士を接ぎ合わせて縫う場合に、忘れてはならないことがあります。縫い代を処理することです。




必要のない縫い代を三角に切り落として、縫ったところが分厚くならないようにスッキリと薄く仕立ててあげることで、高級感を醸し出しやすくなります。

衿などの上級の縫いでは、縫い代を処理していないと縫えなくなることも多くあり、常に意識して縫う場所です。
一重で裏が付かない場合には、やたらに縫い代を切り落とすとほつれる原因にもなるので、縫い代が内部に隠れる場所なのか、表側に出てしまう場所なのか、出来上がりを考えて切る時には留意してください。

365回講座では、縫い代をどのように処理して仕上げていくのかは、大変重要ポイントとしてお伝えしています。 あまりご経験のない方が一気に上達するポイントは、
①生地の織り糸を意識すること
②ミシンの針を縫いたい狙った場所に安定して縫えること
③ズラさないで縫う
④縫い代の処理


などの順番です。 真四角のスカートとサーキュラースカートでズレない縫い方と、ねじれない縫いを覚えてワンボタンワンピで覚えたことを総仕上げしつつ、布ループなどの縫いを覚えます。

パイピングテープはとても難しいです。 接着芯を貼った見返しで、プロの縫い方をサクサク縫えると、そのスピード感と憧れの仕上がりにため息が出てしまうかもしれません。