縫いズレを防ぐには
多くの方からのお悩み相談で、圧倒的な第一位は、縫いズレです。
「どうやったら縫いズレせずに縫えるんですか?」
「しつけで縫うんです」
多くの本や洋裁学校の先生は、しつけとまち針、そしてクリップです。
この押え金と、その下にある送り歯。
これがミシンが生地を縫ってくれる動力なのですが、実はこれが元凶です。
送り歯が下の生地だけを連れ去ってしまい、上の生地は押え金が腕を押さえているため動きにくいのです。
そうして、
本当の仲良しになりたい子とは別の、後ろの席のお友達と手をつないで
首を曲げたまま、後ろの気になる子を振り返りつつ、違う子の隣にいちゃったりするんですね。
それが、洋裁の中でもかなり目立つ、【ナワになる】と呼ばれる初心者マークみたいなものです。
このようにねじれ現象が起きてしまいます。
これを洋裁用語でナワと言います。
縫いズレはナワだけではない
縫いズレに悩まない人はないのに、縫いズレって何?となると、いろんな原因や現況や理由があって、どういう状況なのかさっぱりわからないのが「縫いズレ」という言葉です。
縫った場所の2枚がズレるのが縫いズレというよろも、もっと広範囲で使われることも多いです。
でもそういう多方面を一緒くたにすると大変なので、今回は上下の生地がズレないために、何をするのかだけに集中して、教材を作りました。
縫いズレの上下の生地にズレが生じる原因は?
押え金に挟んだ上下の生地が、縫うことでズレてしまう。
その原因は何であろうか?
答えはたった一つです。
上下の生地が一緒に抱き合ってないからです。
「生地を抱き合わせたいからしつけで縫ったんだろう!」
そう思ったあなたは半分正解、半分は全くの不正解です。
ふわっと抱き合わせても、意味がないんです。
ミシンってものすごい高速で動く、精密機械だということを考えてみてください。
電車の連結部分を、人間がどうにかできるワイヤーで固定できないでしょう?
ぶつっと千切れて全く違う場所へ飛び散ってしまうでしょうね。
しつけの糸は、手で切れる固さしかないんです。
しかも、ざらついていて強度もない。
なんでしつけ糸にそんなに期待する神話が成り立ってしまったのでしょうね。
日本が着物で手縫いの文化があるからだとしか思えません。
ミシンの震度は、車と同じだと言われています。
ネジも車と同じくらいに固く締め付けないと壊れてしまうくらいに揺れがひどいマシンです。
ね?
なんとなくわかってこないですか?
ミシンの威力は縫いズレを起こさせてこそ
超高速で揺れまくるマシンが、上の生地を引っ張って、下の生地はかっさらっていったら、同じ場所を縫うことなんてできないです。
でも、このパワーがミシンの威力です。
縫いズレの一つも起きないようなミシンだったら、小さい力しかなくて少しの厚みも縫えません。
威力があるからズレる。
この二律背反を、人間様がコントロールしてやる理論までご理解いただけますでしょうか?
縫いズレを防ぐ方法は創意工夫で幾多もある
で、何をもってして、縫いズレを全く起こさせない、抱き合わせの状態を作るのか?は、様々な方法があります。
それが職人の腕前だからですね。
しかし、
- 初心者の方にも簡単に使えて、
- 間違いが起きにくく、
- さらに再現性が保証され、
- 廉価である。
この条件はけっこう大変です。
アイロンをかけてないのでクニャってますが、真四角に波模様を動きが騙せないリネン地で作りました。
伸び止めテープは一切使っていません。
スタイは柔らかくしなやかに柔肌にそって欲しいですものね。
ダブルガーゼの時は、素材感を大事にしたいです。
- 縫いズレしないように縫うことが出来ること、
- 表と裏のリバーシブルが完璧にできること。
この2つだけで品質ははるかに高くなります。
このスタイもジャストサイズで上下を縫い、ぴったりにアイロンをかけています。
コバステッチをこれからしますが、コバなどしなくてもいいくらいに完璧でしょう?
このように縫いズレる理由を潰して、完全に抱き合わせにさせてやると、生地はたとえ異素材でもぴったり寄り添ってくれます。
豚ちゃんの生地にピンタックをしてあるの、なぜだと思いますか?
斜めを主張したかったからです~~~♪
緑の柄は前中心が縦地、豚ちゃんはピンタックが真横なので、地の目は斜めです。
こういう曲芸のようなことは、ごく一般的なやり方で縫おうと思っても出来ません。
その方法は、ものすごく簡単でめっちゃ安くて、楽しくて速い作業です。
・縫いズレからあなたを根本的に救う、まち針で留めても、クリップで留めてもずれちゃうあなたに
いつものYouTube配信ではなく、DVDに焼き付けてより多くの情報をお届けします。
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申し訳ありませんが2名ずつで値上げしています。
ご検討くださる方はお早めにお願いします。
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