立体マスクの型紙の作り方についてお伝えします。
洋裁を自宅で学べる365回講座 ずぼらでもパリコレ 小川タカコです 。
マスクが不足と手作りマスクの防御率をアップ
マスクが不足して買うのに並んでいるとか、そもそも店頭にマスクが売られていないなど、社会的な不安が強くなっています。
手作りで何とか乗り切ろうと思っても、生地のすき間が大きくウイルスの除去、花粉の侵入を防御することができません。
「手作りで気休めでも…」という言い訳のような言葉を付けくわえないといけないのは、心苦しいですよね。
そこで不織布のマスクのように防御もでき、不織布の吸湿性の悪さで肌の不快感がないガーゼ素材の良さを兼ね合わせた、手作りでも堂々とウイルス除去ができるマスクの作り方を考えました。
多機能な立体マスク
- マスクの形状は、
- 真四角なもの
- プリーツのある折りたたむ形状のもの
- 立体マスク
この3つがあります。
真四角のマスクは顔の曲線に合わないため、付け心地が良くなくすき間が空いてしまうので、防御にも少し難ありというところでしょうか。
プリーツ型のマスクは市販されているように、固い素材でもプリーツのシワが伸びて、顔の曲線にそってくれるため、使い心地も良くなるという利点があります。
立体マスクは、形が曲線で顔の形に添ったものなので、鼻や口の凹凸にも適し、ノーズワーヤーで鼻の角度に合わせなくても、マスクの形状が自然に顔にフィットして、すき間も少なく、侵入を防御しやすい形です。
私は上記の3点のスタイルから、立体マスクを選択しました。
立体マスクの利点
立体マスクは上にも書いたように、ノーズワーヤーで無理に形に添わせる必要がありません。
顔の凹凸に自然になじむ形をしているからです。
手作りの場合、素材を多く使うのは不利と言わざるを得ません。
むしろ現在のように素材そのものさえ枯渇している状況下で、【マスク素材】を求めないと作れないのは、それだけで負担です。
また販売や、プレゼントにするのでも、素材を特別に買わないとならないのは負担です。
だったら立体マスクの方が、材料が少なく済むという点で、一押しだと考えたからです。
また立体マスクを美しく縫うことで、丁寧な作品になります。
プリーツマスクを生地で作るときのデメリット
プリーツマスクは、あくまでも生地ではなく、紙の素材を顔面の凹凸に合わせるための手法です。
生地は自在に縫い合わせることができる素材であるのに、わざわざ手間暇をかけて、プリーツにして畳んだプリーツが伸びたり、シワが納まらないなど不具合なのも、生地なのになぜ紙媒体の形状にとらわれているのか、疑問を感じる部分もあります。
プリーツを寄せると、側面の部分が分厚くなり、すき間が大きくなるのも、プリーツマスクを生地で作るときのデメリットです。
立体マスクが顔の凹凸にあわせて、侵入スペースを少なくできる
顔とマスクのすき間をできるだけ少なくし、侵入スペースを作らないようにするためには、立体マスクの形が優れています。
でも、マスクの素材が生地では、そもそもマスクそのものが侵入を防御できないリスクをしょっています。
そこでマスクにウイルス除去シートを挿入し、素材からの不安を抜本的になくす方法を考えました。
ウイルス除去シートの詳しくは
「マスクシート」で検索すると、商品がいくつか出ています。
私は早く商品が手元に来る方を選んだので、大きなシートを切って使うタイプでした。
切って使うと200回も使えるそうです!税込みで1280円でした。
切るのが面倒という事もあるかもしれないですが、一度切ってしまえば毎回使えますし、金額的には良心的です。
ウイルス除去シートを挿入する場所、方法
商品説明の図式では、風通しがよすぎやしませんか?って感じます。
ウイルス除去シートで防御しても、シートと顔の間にすき間があると、なんにもならない感じがして気持ち悪く思えます。
せっかく手間暇かけて作るのですから、挿入口から侵入されるようなマスクではあまり価値が上げられません。
そこで挿入口は、体側のひもを通す手前側にシート挿入口を作り、シートを左右から引っ張って出し入れしやすくし、侵入は完全に防げる方法を考えました。
挿入口の部分は、後日の記事で詳しくご紹介します。
マスクを多機能にする目的
ウイルス除去に関しては、シートに活躍してもらうとして、マスク自体はダブルガーゼを4重に重ねて、お家で眠るときなどに湿度を上げられるようにしたら、多機能で良いと考えました。
眠る間に鼻呼吸をしていればいいのですが、口呼吸やいびきなどがあると、口から呼吸してしまい乾燥した空気に気管がさらされ、免疫力が低下します。
マスクの内部に濡らしたティッシュやガーゼを入れると、強制的に湿度の高い空気を保持することができます。
ウイルス感染も乾いた空気で離散しやすいため、湿度の高い状態を強制的に作るのは理にかなっています。
私が子育ての時に子供の風邪にり患しなかったのは、マスクを濡らして使っていたからでした。
でもマスクを濡らすと不快感がたまらないので、お勧めできません。
そこで、マスクの体側を3重にして、マスクの内部に濡らしたものを挿入し、顔に触れるのが濡れていないようにしつつも、湿度を強化すると、最強の喉シャワー状態を保てると考えたのが、そもそものスタートです。
立体マスクは縫いにくい
マスクを作るときにゆがんだりズレたりしやすいご苦労があるのは、量産するときに数がこなしにくいです。
サクサク裁断して、品質よく均一の出来上がりになり、生地を重ねて湿度を守れるマスクを縫うために、どうしたらいいのか改善策をお伝えしていきます。
今回は出来上がり線の印をつけられる型紙の作り方です。
出来上がり線を印していないと、縫うのにステッチ定規では縫いにくいというご意見がありました。
裁断は型紙に縫い代が入ったものを生地に乗せて、早く裁断する方が早いため、出来上がり線を印しをするために型紙を二重構造にして、要所要所で型紙に働いていただき、作業効率を良くして出来上がりにも貢献する型紙活用のご提案です。
今回はマスクなので、全体の大きさで出来上がりのパターンを裏に貼りました。
大きな型紙の時は、5cmくらいの幅で、奥側にあればよくて、裏全体を二重にする必要はありません。 マスクは洗い替えなど”数が勝負”になります。
一定の品質を保ち、生地の風合いで左右されないで縫えないと制作作業が苦しくなります。
ダブルガーゼなど動きやすく柔らかい生地質のものは、特に生地をコントロールして縫う必要があります。
マスクにしたときに3重、4重の構造にしたい場合は、全部を同じ大きさで縫うのは生地ももったいないですし、縫うのも分厚くなって面倒な作業に時間を費やす恐れがあります。
分厚くなると、針が折れて品物に混入する危険も高まり、なにも良いことがありません。
重ねて縫いたい場合は、重なる余分な部分を削除して薄く作ると、作業もたやすくなり見た目も良くなります。
次回から裁断と縫う作業をやっていくので楽しみにしていてくださいね^^
マスクの型紙
今回はプリーツマスクから型紙を取りました。
もっと他に優れた型紙があるかと思いますので、参考程度にしてください。
重ね生地は、マスクの型紙の大きさそのままです。
左右を裁断するときは、一緒に裁断するように気を付けてくださいね。
左右が同じ形の方が、中央を縫う時にズレが少なくなるからです。
立体マスクの型紙 体側です。マスクの大きさに1cmの縫い代を付けて型紙を作ります。
この立体マスクでは、生地に印をして裁断するのはNGです。
かならず、このように型紙に縫い代を付けて、正確に裁断してくださることが、大前提です。
縫い代を生地に書いて裁断するのは、ズレが大きく出やすく、しかも大きさが確認できません。
縫う前の段階ですでに嵐の海に船を出すようなものです。
トラブルが起きる前提でこのような小さいパーツを縫い合わせるのは、実にムダな作業だと言わざるを得ません。
どうかこの機会に、縫い代付き型紙の使い勝手の良さに気が付いてくださるよう、祈る気持ちでいます。
マスクの型紙、外側です。
生地の大きさは、内部は小さく、外側は大きくする公式があります。
服でも、小物でも、ポケットなどの小さいパーツでも襟でも、すべてに対して内部は小さく、外側は大きくしないと形にならないです。
段ボールと同じと考えたら、この公式がどのような素材でも必要不可欠だとご理解しやすいかもしれないです。
素材が何であれ、外は内側よりも大きくし、中に入れなば入るほど小さくしていく公式があります。
この外側の型紙も同じで、全体に3mm大きくしました。
ひもを通す一番下の部分は、1.5cm付けてあります。
マスクの体側の型紙にひと工夫
体側の型紙には、ひと工夫を加えると作業も出来上がりも優れたものにしやすいです。
左右を作りたい場合は、表にも裏にも出来上がりのパターンを貼ると、両面で使えます。
この型紙の使い方は、こちらの動画で解説しているので、参考になさってください。
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