コンシールファスナーの失敗はコンシールファスナーの尾に原因

コンシールファスナーは伸び止めテープを貼らない

多くの方を困らせるコンシールファスナーですが、別名を「シームレスファスナーと呼びます」

縫い目のように隠されてしまう、ファスナーに見えないファスナーという意味です。

ですので、よほどくにゃくにゃした頼りのない生地でない限り、伸び止めテープ、接着芯をファスナー明きの生地部分に貼ることはありません。

生地を固くしたら、ふわっと風のように軽く、そよ風にも揺らぐように仕立てたい本来の目的にとそぐわないからでもありますが

もっと大きな問題がコンシールファスナーには潜んでいるからです。

コンシールファスナーに伸び止めテープなどを貼ってもトラブルは全く改善しない

時々、

1. 両面接着ノリが付いたテープで、ファスナーの開閉の距離を貼り付けてしまって、ミシンをかけてしまえばいいとか
2. アイロン接着の両面テープで、コンシールファスナーと生地を接着してから、ミシンを補強でかけておけばいい

このような方法がネットや本で出ていますが、当然ながら間違っています。

そして残念なことに、そのようなご苦労をされたところで、コンシールファスナーの問題を解決することが出来ないことは言うまでもありません。

コンシールファスナーの問題はもちろん、途中までの過程にもありますが、縫い止まりに起きるトラブルが圧倒的

コンシールファスナーの土台布と、身頃の生地とを、いかにトラブルを少なく縫い合わせるのかは、やはり経験と腕というしかない部分ではありますが、それはそれほど難しい問題ではありません。

コンシールファスナーにおいては、服において他では見られない魔物が住んでいます。

その魔物には、名前がありません。
私が勝手に命名した名前があります。

この記事のタイトル通り「コンシールファスナーには魚の尾が付いている！」

ということに、あるとき気が付いたのです。

「コンシールファスナーに尾が付いているなんて、バカじゃないの？」

と思ったあなた。
ぜひ、この動画をご覧ください。

この先っぽの動き1つで、あなたの愛をこめた作品が、尾の動き1つで、いかようにも変化してしまうその過程を、ご覧ください。

こんなに命そのものであるラインさえもが崩れてしまってはたまらないですよね。

職人だって、首がかかってますから必死でコンシールファスナーの仕上がりと戦うわけです。

でも、そう簡単に魔物の魚何だか、魔物何だかの尾っぽは言うことは聞いてくれません。

コンシールファスナーとの戦いの終結

でも、強制的におとなしくされてしまう方法があることに、私はあるとき気が付きました。

当然、そう簡単に尾っぽだっておとなしくなりません。
じたばた暴れまくり、

そうするならこうしてやるぞ。

こうするなら、こっちだってと、熾烈を極めた戦いをしました。

しかし、ある時を境にピタリと戦いが終わりました。

互いに踏み込まない境界地点を理解したからです。

これは、どのような素材でも可能です。
切り替えがあっても、デザイン的に凝っていても有効であり、

さらに製作者泣かせである斜め切り替えのアシンメトリーであっても、有力な武器になります。

生地とファスナーの土台布を縫いつける技術があれば、ほぼ間違いなく縫うことが可能で、ほぼ練習せずに手に入れることが出来ます。

押え金の詳しくはDVDマニュアルにて

押え金の詳しくはDVDマニュアルにて販売いたします。
今回のDVDマニュアルは、

1. 後ろ中心のコットン素材、後ろ中心のシフォンジョーゼットなどの透け感のある素材など。
2. 脇スカートでの斜め部分をどのように縫うのか
3. バイヤス地での縫い方

以上の3部門を取り上げ、セットで販売します。

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