こんにちは。「ずぼらでパリコレ」洋裁が自宅で学べる365回講座の小川タカコです。
洋裁が自宅で学べる365回講座では、331回目から、ファァスナーのステッチを失敗せずにミシンで縫う実践方法です。
作業が細かいので、編集がなかなかできません。
転居の荷造りと、設置で長いことお休みしてしまい、多くの方にご迷惑おかけしました。
お詫びいたします。
新居に移って、土台が安定させることが出来ましたので、今後にご期待ください。
さて、いつも縫うことばかりですが、時期も時期なので引っ越しや模様替え、ミシンをちょっと動かせれば作業しやすくなるのに、この台重たいんだよなぁ…という時、ありますよね^^
ミシンを踏んでいる時に
明るさがちょっと足りない!
反対側へ動かしたい
作業効率が上がらず、位置や動線の見直しが必要
などなど、ミシンは特に、ミシンを配置している場所が出来上がりの決定打になることが多くあります。
極端な言い方をするならば、
日差しが当たらない一番明るい場所を分捕った先輩が、一番きれいに縫えます(わぁ、ごめんなさーい。でもホントだもん)
日差しが背中に当たるとか、視線に日差しが入る、冷暖房の風邪が直接当たるなんて、(末端の効率が上がらないやつ、もしくは心得が足りない新米を追い出すためにやるの?)って感じすらして苦しくなることも…。
ミシンは集中しないと出来ないので、阻害する何もかも敵とみなす勢いで、計算高く場所の設置に神経を使ったほうが良いです。
(あと10cm移動できる場所はあるけど、動かすのは面倒だなぁ。でも見づらい。。。。)
あなたがもし、このような思いをしていたら作業を停止して、すぐにも移動を行ったほうが良い結果になります。
だって、縫いがやりにくい事情があるのに、放置することで神経が波立ってしまうからです。
ささくれた気持で縫っても、大して良くなりませんし、良くないというよりも日頃しない失敗を繰り返すことだってあります。
砂利道を運転したくないですよね。
ささくれた気持は、石ころが多い砂利道です。
何処でつまづくか計り知れず、不意の偶然で石を飛ばして、あらぬ方へ被害を及ぼしてしまう事だってあります。
フロントガラスが前方の車が弾いた石で、ひび割れてしまうようにです。
重たい家具を動かすやり方
では重たいものを、男性のような力がないのにどうやって動かすか、お伝えしますね。
テーブルやミシンなど、足で支えているモノは、毛布を下に入れて滑らせます。
(1)ミシンなどテーブル状の中央に半分に折った毛布を入れます。
(2)片側ずつ傾けて毛布を足の下にはさみ、毛布の上に動かしたいものが乗った状態にします。
重たいものはバスタオルがいいとか、段ボールでとか書いてありますが、起毛加工の毛布が滑りやすく床を傷つけません。
バスタオルは生地がループなので、粗くて傷つけやすく、滑りもそれほどよくないです。
段ボールはうねがあって空間があるため、重たすぎたり、引っ張られたりすると段が潰れて、単なる紙となり、千切れてしまうことすらあります。
一時的に重たいものは段ボールを下にして、運搬の時は毛布を使います。
ごく一般的な毛布を移動用に1枚持っていると、何時でも誰がいなくとも移動が可能になり、ちょっと動かして加減を見て、また元に戻したり逆方向へ持っていったり、自分が気に入るまでレイアウトをすることが出来ます。
ミシンの場合は、まず座って動かしてみる。
それから作業の動きをやってみるなど、視的な部分の他に動きやすいかどうかの確認をします。
ミシンの作業は動線が大事
ミシンは作業の効率が、スピード感で現れると私は感じます。
ミシンで縫いました。
ロックを箱から出します。縫い代の始末をします。箱へロックをしまいます。アイロンのスイッチを入れます。熱くなるまで待ちます。。。
かなりノロノロしちゃいます。
縫ったらロックへ行き、待ってましたとばかりにアイロンをかけて、しゅっとミシンに戻って次のステージを縫いたいものです。
重たいものの足の下に、毛布を差し込む
ミシンなど重たいものを動かす時、全身を使います。
指を家具に引っかけて動かそう、持ち上げようとすると、指が怪我をする危険があります。
我々職人は、指を怪我しても納期があるので、捻挫だろうが折れようが、縫うのは止められません。
そこで、指を使う危険を冒さず、体全体でミシンや家具を移動させます。
ミシンなどの足の下に毛布を敷く方法
重い荷物や重い家具の移動に、指は細く、力がない女性は全く歯が立ちません。
足にかます時、1人が手で持ち上げ、1人がしゃがんで足に滑らせる毛布を差し入れる方法があります。
2人でやるとき、この方法はとっても効率がよく、信頼しあっている力が、疲れを吹っ飛ばしてくれます。
2名でやるとき、「上げるよ!」と声かけして、「挟んだ?」「もう大丈夫?」「手を離しといて!下げるよ!」などなど。
大きな声で確認しながらやらないと、うっかりしたら指の上におろされ、ボッキリということだってあります。
餅つきの杵と臼のような感覚で、声を掛け合って安全確認します。
ミシンなどの下に、毛布を一人で敷く方が安全
重たいミシンなどを1人で動かすのは、頼れるものがないのでしんどいようにも感じますが、
案外落ち着いてゆっくりできるため、自分だけの方がイメージが壊れない利点があります。
ミシンやテーブルの台の下にしゃがんで、膝は曲げたまま、腰の力でテーブルやミシンを持ち上げます。
頭部の方が上がりやすいです。
上げる側の足の方を向き、目でもよく状態を確認しながら、手で毛布や板を動かしたい家具やミシンの足の下に差し込みます。
立ったまま持ち上げようとしてびくとも動かなかったものが、しゃがんでおんぶする様に背中で持ち上げると、けっこう簡単に上げることが出来ます。
左右の片側ずつ毛布をはさみ、前後左右ともに毛布の上に乗っかっているようにします。
ミシンなどの重い家具を引っ張るとき
男性であれば、引っ張りたい方向の毛布を手で引っ張り、しゃがんだ姿勢で動かすことが出来ます。
引っ越し屋さんなどからレクチャーされるのは、この方法だったりします。
ただ、女性だけでは手で引っ張って後ろへ下がるのは無理があり、腰にくることもあります。
私は全部の足の下に毛布がはさめて、家具(ミシン)が毛布の上に完全に乗ったら、動かしたい方へ後ろ側から押します。
毛布が滑ってくれるので、後ろ側から押しても、けっこう動きます。
後ろから押す時もテコの原理をイメージして動かします。
敷居や段差があるときは、前方へ回り、少しずつちょっとずつ段差の凸凹を乗り越えさせてあげて、前方の2個の足が乗り越えたら、後方へ戻り押しながら滑らせ、凸凹の時は前から引っ張るようにして、無理しないで目的の場所に移動してください。
進みにくいときは、何かが抵抗しているので、無理をせず原因を排除してください。
毛布の下に段ボールがあったり、コードがあるとか、何かで引っ張られているなどです。
引っ越し屋さんが帰った時は、このような状態でした。
この後に一人で奮闘し、上の手前側にあるロックミシンを、下の部屋の手前側まで運びました。
反対側から撮ると、逆光になって上手くいかなかったので、画面一番置く側になって見づらくてすみません。
一番重たい四角い物体は、芯を貼る機械です。
これを机から隣の棚に移動して、ミシンの余っているところへ、もう一度移動しています。
これも毛布を使って、女の力だけで移動が可能になりました。
ミシンなどの重たい家具をしゃがんで背中で押し上げる
ミシンも重たい家具もテコの原理を利用して動かします。
(1)片側の足を上げて、逆側の足に荷重が乗るイメージを持つ
テーブル状の中央にしゃがんで、顔を上げたい足の下に持っていき、じっくりと足がどういう状態なのか見ます。
慌ててやるとろくなことがないので、十分に見てから始めましょう。
(2)毛布を中央の隙間に、ジャバラ状にして入れて、自分の手の前に差し込める毛布があるように
瞬間でやろうとすると、慌ててしまうのでゆっくり動きます。
差し込みやすいように、毛布をあらかじめくしゃくしゃと、ジャバラ状にしておきます。
目の前に毛布を差し込みやすく置いて、イメージします。
(3)しゃがんだ状態で、膝を上げ、背中におぶうようにする
背中を上下して、ちょっと上に上げたりしておぶう加減を確かめます。
この時、膝を伸ばすと腰をやられるので、膝は曲げて膝のクッションは残したままにします。
(4)ミシンなど重たいものの足の下に毛布を差し込む
お相撲さんの膝を曲げて踏ん張るイメージで、膝が曲がらないようにして、腰を上に上げて背中でミシンや家具を押し上げ、反対側の足へ傾けます。
ゆっくりでいいので、安全を確保しながら毛布を差し込みましょう。
慌てないでやるためにも、作業のスピードをゆったりさせますが、それほど重さを感じないでできます。
テコの原理です。あなたは傾けるだけでいいので、慌てずゆっくり、確実に毛布がシワにならないように敷くことに専念します。
(5)反対側の足にも毛布を差し込み、ミシンなどの家具の下に毛布を敷く
片側が出来たら、残る反対側に向きをかえて、もう一度しゃがみます。
あなたは伸ばした毛布の上にしゃがんで、残る片側の足に顔を寄せ、余った毛布を足の下に差し込みます。
毛布の中央にミシンなどの動かしたい重い家具を乗せます。
(6)毛布に乗せたまま、目的の場所に運ぶ
ミシンなどの重たい家具が毛布に乗ったら
a.前方の足の下にしゃがんで、毛布を引っ張りながら後退する
b.ミシンなどの後ろ側から押す
aかbのどちらか、または両方を試して、楽な方で動かします。
目的の場所についたら、今までと逆のやり方で、片方ずつ毛布を外していきます。
ミシンなどの重たい家具の下に、クッションを差し込む
床を傷つけないために、ミシンや重たい家具の下にクッシュンになるものを差し込んだ方が良いです。
配置が終わったら、足の下にクッション材を入れます。
クッション材は段ボールでもいいし、新聞紙を畳んだものでも良いですが、板やマットなども効果的です。
クッション材を差し込むとき、立った状態で腰を落とし、テーブル状の下に上腕を差し入れ、つま先でクッション材を差し込むと効率が良く、隙間で傾けにくいときにもやり易いです。
ちょっとお行儀は悪いですが、靴下を履いていると感触が鈍るので、裸足でやるほうが良いです。
床がクッシュンの柔らかいフローリングなので、重いものの跡が付きやすく、けっこう苦労しています。
板を合皮で包んで、テープで留めてクッション代わりにしました。
畳の上や床の部分も、手前側はこのように厚みのあるものはさむと、倒れにくく安定しやすいのでやってみてくださいね^^
ミシンや毛様替えは直感的に
ミシンの場所は何度も微調整を加えて、あなたが一番やり易い場所に配置しましょう。
イメージ先行で行って、我慢するのではせっかくの時間がもったいないです。
やり易い場所の発見のためにも、直感的な感覚を大事にしてください。
直感を大事にするためにも、移動に負担を感じなくする練習だと考えて、トライする機会を増やせるといいです^^
私はけっこうしつこく見直しをしたい性質なので、配置が納得がいくまでやり直しますし、動いてみて動線がおかしいときはまたトライします。
自分の直感を大事にすることで、他の部分でもイメージが閃くようになります。
体と心を近づけるからかもしれないですね。
あなたの居場所づくりのヒントになったら幸いです。
新居のミシンの設置
私は動かすものが多すぎて、格闘していて上腕にあざが出来てしまいました。
最初の芯を貼る機械の移動で、やっちゃったようです。
右側にあざが多いですが、傾けるのに利き腕の方がやり易いからです。
裁断機もご紹介
引っ越しでしまってあった裁断機も出てきました。
サンプルの時、3~5着など枚数が増えると裁ちばさみだけでは歯が立たず、回転刃の裁断する機械を買いました。
両面が砥石になっているものにはさんで、回転させて刃を研ぎます。
左側のレバーの形は安全バーです。
手にちょっとでも当たると、回転式なので吸い込まれ、強烈に怪我をするので、裁断機は非常に危険です。
裁ちばさみは、枚数を重ねて切ろうとすると、刃が負けて斜めになってしまうので形が崩れてしまいます。
裁断機は断面が垂直に切れ、力が要らないので3着になったら裁断機を使うようにしていました。
もっと枚数があるときに使う、縦に動く裁断刃の裁断機も持っています。
もっと枚数が重なった時に使うもので夫と一緒に縫製業をしている時に、必要で買いました。
さすがにもうそういう機会はないだろうと、誰かにお譲りするつもりで箱に入れたままにしてあります。
本日から、通常営業開始です!
今後ともずぼらでもパリコレをご贔屓くださいますよう、よろしくお願いいたします。
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