パリコレ元顧問ソーイングマスター 小川タカコです。
こんにちは!
洋裁の失敗をもれなく救ってくれると言い切れる、補助の道具を皆さんは幾つお持ちだろうか?
インベルを使い倒すことで、私は技術を倍速に磨き上げてきた。
今回はそのインベルの作り方、使い方を記事にまとめたので、参考にしていただけたら幸甚だ。
洋裁アシストのインベルって、そもそも何?
さて、私の発信を見ている方々なら、私が常にインベルを使って、様々な部分を縫っているのをご存知のことだろう。
インベルとはインサイドベルトの略である。
そもそも、スカートやパンツのベルト部分に使われる。
その種類も豊富で、堅さも素材に合わせるだけ豊富に取り揃えられていた(今は過去形)
現在は、ノーマルとハードの2種類を問屋から提示されており、私が取り寄せているのはノーマルのほうになる。
ノーマルはアイロン作業に非常に優秀な働きをしてくれる。
薄いので折り山が強くつけられるのが良点である。
ハードは分厚さがアイロンの時に折り山の鋭角さを失わせるので、鈍い仕上がりになるため苛立たせるからだ。
だが、グリップの強さはハードのほうがはるかに強い。
用途に合わせ、洋裁の難易度が高くなったらハードのインベルを使うのも良いだろう。
インベルのカートをここに貼りたいのだが、表示してくれないのでリンク先のカート先で、もし欲しい人は注文して欲しい。
1M110円(3cm) 1M120円(4cm) 郵便やクリックポストで郵送可能
難しいデザインを縫う時に、欠かせないのがインベルなどの作業の補助をする道具
デザインが難しいときに、インベルの助っ人ほどありがたいものはない。
アイロン補助になり、縫う時の助っ人としても役に立ち、ステッチに対してもグリップが強力アシストする。
ステッチが斜めにヨレるのを、悲しい気持ちで上手になれないと感じている人は多いだろう。
タイヤのCMを思い起こして欲しい。
アイスバーンの道で運転をサポートするのは?
タイヤのグリップだ。
あなたのミシンにもグリップのサポートがあれば、家庭用だろうが職業用だろうが、工業用だろうがそんなことは関係ない。
何故なら、国産車であろうとアメ車であろうと、北ヨーロッパのアイスバーンが日常の国の車で比較すると仮定した場合に
全ての車を、夏タイヤで走行させたら、どの車だってアイスバーンに太刀打ちしようがないことを考えれば、納得がいくはずだ。
洋裁の補助をする道具に座布団がある
その欠かせないグリップの役目を持たせるものを、洋裁用語で「座布団」と呼ぶ。
《かまして縫う》ためのもので、布を何枚も縫い重ねたもの、紙を折り畳んだものなど、その人が好みで選んだ素材が使われる。
私はこの座布団を、インベルで全てをまかなっている。
出来上がり寸法を書き込める
しかしインベルの良さは、座布団の役目などと狭い範囲ではない。
出来上がり寸を書き入れりことが出来ることで、その機能の範囲を大きく広げてくれる。
(紙だって書き入れることが出来る)と思われたかもしれない。
ところが、それは安易すぎる考えでしかない。
紙とはそもそもざらつきをどこまでも減らし、滑らかに筆圧を変えることなく、人の手が書くことを楽にするために開発が続けられてきた素材である。
機会がコピーなどを行うようになっても、その表面の細かさは人の手が書くことを前提にしている。
目的と用法が全く異なる、別のベクトルの話だ。
洋裁の補助道具として、インベルの書きこが出来る質感が一押し
インベルは片面に生地を貼っても、残りの表の面が白い。
インベル自体に必要事項をいくらでも書き足せて、しかも消しゴムである程度までなら消せる。
そして安価であるため、いくらでも取り換えが可能。
痛まないので、20年以上も使える。
マイナス点が全く見つけられないほど、洋裁の補助道具として優れている。
もちろん洋裁をする補助のアシストもさせる。
パイピングにも、バイヤステープにもインベルが役に立つ、ゆえにメイン教材はインベルの使い倒し方
つまり、補助のアシスト機能に寸法を入れているため、一発で確実にその数値に作り上げることが出来るのが、私の教材であるからだ。
このインベルを使い倒すノウハウが、私の提供する教材である。
- ギャザーの衿ぐりにパイピングをするときの極意。
- 三巻ステッチに端ミシンをかけても押え金で押されて、手前にシワがたまってくるだけの状況から脱するために、インベルを使う。
- 斜めのステッチのヨレをどうやるのかも、インベル
- イッテコイもインベル
- バイヤステープを生地厚によって自在に変化させ、製作物の目的にぴったりの幅出しをさせるのもインベル
- 裏側がステッチから外れてしまう、皆さんが突破口が見つからない悩みにも、実はインベルが大活躍する。
しかし、私の教材で学ぶのに同じパターンである必要は全くない。
衿ぐりにギャザーを寄せてパイピングで包む、縫う人間泣かせのデザインは、この世に溢れている。
ドルマンスリーブに太いステッチをかけるなんてのは、トレンチコートなどありふれたデザインとも呼べない部分だが、縫うとなったら難しいのは言うまでもない。
洋裁というのは、すべてが応用の連続で積み木だという認識に立て
何もかもが、何かに繋がっていて、しかも同じ要素は全くない。
生地が違えばやり方を変えるのは当然であり、縫い方の方法を幾つ自由自在になるレベルで所有しているかで、その人の腕がわかる。
私の講座を受講しながら、私の教材を縫わない生徒が結構多い。
私もそれを推奨している。
何故ならば、同じものを同じ数値で縫うなど、低レベルな考え方でしかないからだ。
手を動かす方法論を教えるのが私の講座であり、私の教材である。その全てが私のオリジナルだ。
私の動画で手の動かし方を学び、全く異なる物を縫いながらも、ドンドン作業効率が上がり、その出来栄えが良くなるのは当然の結果だからだ。
そもそも、同じものを縫う必要そのものがない。
もしこのことが理解できない人は、縫うことの意識が私とは別次元にある人なのだろう。
言語の不一致である。
洋裁は全てがつながった大樹であり、デザインやパターンは枝葉末節
縫うことの意味を捉えているなら、洋裁が全てつながった大樹であり、デザインや素材は枝葉末節でしかないことを理解できないはずがないからだ。
私の動画の手つきを見て勉強し、自分の仕事や作品を縫う時に、気づきを得る。
(これが先生の教えている意味だろうか?)
気づきを分析し、私の教えを自分なりに解釈し、作業へ落とし込んで腑に落とす。
これが勉学の基本の姿勢そのものである。
作業の分析の仕方を教え、その起こりうるトラブルの回避方法を教え、見えないところでサポートをさせる方法論を教える。
デザインやパターンは、単に形でしかない。
洋裁での落ちこぼれの意味
そういう意味で、わが講座の受講生で、【落ちこぼれ】は動画も観ない人間以外は存在しないといえる。
海外赴任することになって、ネットだけしかなくなってしまう。
ミシンを持っていけないが、メルマガだけは見続けたいという受講生が複数名いる。
「知らない海外へ行くのに、先生や受講生のみんなと一緒にいること、ミシンの動画とメルマガを、お守り代わりにしたい」と連絡してくれて、本当に嬉しい。
その人たちも、受講する意味をよく理解しているからだ。
何年経とうとも、いくら離れていようとも、身についた技術は消えることはなく、裏切らない。
「やらないで何がわかるんだ」などど、浅い思想で洋裁の奥の深さを考えて欲しくない。
脳に正確にビジョンを焼き付けるだけでも、その意味は大きい。
何度も観る。その意味と精神を学ぶ。
これだけで潜在意識が働きだしてくれる。
人間の脳はそのようにできている。
面白いことに、私の受講会員だけの専用ブログに
「仮想ミシン踏んでます」という記事がある。
受講生の1人が作ってくれた。
忙しくて出来ない、海外に行くことになってミシンと離れ離れだ、子供が生まれて時間がない
それぞれの理由でミシンから離れていても、毎日の動画でミシンを踏むことを仮想空間でイメージして、その世界観を楽しもうという趣旨である。
素晴らしい発想であり、本当に洋裁への私の想いをちゃんとくみ取ってくれて嬉しい限りである。
洋裁のアシストをさせたら、どんな素材よりも働くインベルの作り方
話も長くなったので、インベルの作り方だけざっとお知らせしておこう。
生地は縦地に裂くこと。この意味は動画で説明しているので割愛。
生地の素材は、蒸気抜けの良さを保つために、薄地でコットンか化繊を選ぶ。
コットンか化繊の違いは、ほぼない。
気分的な方が優位である。
だから、お気に入りの生地を貼るべし。
頼りにする相手に、気に入った服を着せないでどうするの?というノリで捉えてくれて構わない。
文化出版局は流用禁止の事項により中止
禁止事項として明記されており、書いてある通りに中止。
台衿シャツの作り方は予定通り。
書いてあることに従い、そのようにします。
ということで、今後も洋裁lifeが少しでも楽しくて失敗をしないものになるように、技術を継承していく。
ミシンの悩みを探しに来たら、目的に合致する教材がいくらでも見つかるくらいに、このサイトを充実させるのが私の願いであり、目標である。
コメント
こんにちわ 受講会員だけの専用ブログはどちらから見られますか? ちなみに先日受講した者です。
受講生だけのサロンを作りました。
https://idobata-salon.com/detail/index/id/1465/
こちらで決済されてから、FBグループに申請いただく形になります。
既存の会員限定ブログは、受講データの受け渡し場所でしたが、ログインできない方々がどうしても改善できないため、今は機能させていません。
有料ですが、フォローアップのためにご質問にお答えしたり、会員同士で交流していただき、縫い方をシェアしあうなどの使い方をしてアウトプットすることで技術を身につけて欲しいです。
ご一考くださいませ。