パリコレ元顧問、ソーイングマスター 小川タカコです。
こんにちは!
糸調子を狂わせる上糸の不調を見逃さないこと
昨日は講座で使うギャザースカートの撮影をしていたら、以前から撮りたかった糸のアクシデントに偶然遭遇して、ほくほくしている。
これは、工場で勤務しているときに、私のミシンが調子が整わず、非常に苦戦したことが経緯の始まり。
工場では枚数を多く縫うため、糸調子に関して神経質に問題視する。
70着とか縫うのに、脇を縫う糸調子が所々で不調を起こすなんて、書くだけでもぞっとするほど深刻だ。
どこで出るかわからないとなったら、全部を目を皿のようにして検品せねばならず、それを直すとなったら大変な手間暇がかかる。
脇の縫いなどは、長いので直すのも大変な苦労を伴うため、神経過敏にもなろうというものだ。
私の工場へ勤務するようになって与えられたミシンは、しばらく誰も使ってなかったものだった。
糸調子のトラブルはボビンケースが問題なこともある
ミシンの糸調子が整わないときは、けっこうプロの世界においても頻発する。
プロはどんなものでも問題なく縫えるなんてことはありえず、
「縫えない、縫えない!縫えないよーーー!!!!」と焦りまくっている方が結構多かったりする。
私の入社当時のミシンも、トラブルを頻繁に起こしていた。
工場の人は、私をダメなやつと思い込んでいたため、「厄介な人間が来てお荷物をしょい込まされた」感情を隠してなかった。
そこへもってきて、しょっちゅう下糸側に不調が起きるため、うんざりされていた。
いろいろ手を尽くしてみるのだが、どうにもおかしいということになり、結論を書くとボビンケースが不良だった。
家庭用のボビンケースが不調を起こさせるほどに傷つくというケースは、かなりまれだと思う。
ボビンケースに糸調子の不調ほどの傷がつくとなったら、相当な速さで、しかも針折れなどの衝撃が加わり、固いボビンケースが破損するのだから、あまり作業内容からも家庭用ミシンでは起こしにくいと思われる。
しかし、職業用工業用ミシンでは、まれにだがないわけではないので、どうにもならないときはボビンケースも疑ったほうが良いだろう。
糸のよりが糸調子の不調を起こさせる原因について
今回のケースは、糸のよりが糸調子を狂わせることの問題だ。
糸というのは、強く捩じられて作ってある。
ミシン糸は滑らかに強度を上げてあるのだが、捻じれが戻ってしまうことがけっこうあったりする。
神経を使ってないと見過ごしてしまう。
(些細なことでもあるのに、こんなことが本当に?)と疑いたくもなるだろう。
私もまさかありえないと主張したほどだったのだが、ミシンというのは精密機械なのだという何よりもの証拠だと私は考えている。
こんなプルンとたわんでいるだかのが、糸調子の不調だというのか?
最初は信じられなかったのだが、糸を切って撚りを解放したら、不調が直ったのだった。
詳しくは動画を見ていただくことで、理解を深めてもらえたらと思う。
前置きが長くなったが、糸調子が不良の時の参考にしてもらえたら幸いだ。
今朝に投稿をしていた動画が、途中で出力したときに間違えてしまったらしく、20秒くらいの謎の動画になってました。
30回再生されてました💦
申し訳ない!2分弱の長さで出力し直してあります。
ほんと、こういうずぼらさは、直りませんなw
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