こんにちは。「ずぼらでパリコレ」洋裁が自宅で学べる365回講座の小川タカコです。
洋裁が自宅で学べる365回講座では、324回目からいよいよファスナー付けを初心者でも間違いなく縫いつけられる安全な方法の講義に入ります。
ファスナー付けでは、しつけをして縫う方法で簡単に狙った通りの出来上がりになるよう、準備をします。
その前に、針に糸を通す時、玉止めを作るときの基礎的なことを押さえておきましょう。
この記事では
針に糸を通す時に舐めると汚してしまう危険があること
針に糸を通す2つの方法
玉止めは手の汚れが影響しやすく、いびつになる
玉止めを美しく一定の大きさで作り、素材に合わせた玉止めにする
針に糸を通す時に、ペロッと舐めて通して作品を汚してませんか?
針の穴に糸を通す時、昔ながらのよく見る方法で、ペロッと口に含んで舐めて針に糸を通しているシーンが思い浮かびますよね。
針の穴に糸を通すだけのために、舐めてしまうのは作品を汚す危険があります。
舐めることで糸が水分を含み、汚れを吸着しやすくなります。
手は定期的に洗うようにしていても、服作りや作品を作るときは、没頭しやすいので手に汚れがついても気にならない時が多くあります。
熱中している時にも30分おきに手を洗いに行ったら、集中しにくいです。
手はそうでなくても、自分の汗や、皮質で触るものを汚してしまいかねません。
秘宝に素手で触れてはいけないのも、汚さないようにするためです。
素手でも汚れてしまうのに、舐めて湿らせた糸で手縫いの作業をすると、より汚す危険がアップします。
針に糸を通す2つの方法
針の穴に糸を通すのは、2パターンあります。
1つは、よく切れるハサミで切り落として直ぐに、糸の絡まる強さを利用して、針に糸を通す方法です。
少し先っぽがケバケバしても、糸の絡みが弱くなった部分は捨ててしまえばいいだけです。
2つ目は、糸を二つ折りにして、折った山のところから針に糸を通す方法です。
糸の痛んでない部分を針に引っかけて、輪にして強く引っ張ります。
輪の部分を針の穴に通し、引き出せるところから芋づる式に引き出すようにします。
芋づる式に引っ張るため、しつけ糸などばらけやすい素材は、このようにケバケバしてしまいますが、上記のように乱れた部分は捨てしまいますので、問題ありません。
玉止めは手の汚れが影響しやすく、いびつになる
玉止めも指でねじって作ると、いびつになりやすく、しかも指の汚れが付きやすいので、針に糸を絡めて同じ大きさで、素材に合った一定の大きさで玉止めを作ります。
玉止めを指に絡めてねじる時に、指の汚れがついてしまいまがちです。
ねじるために指を舐めることもありますが、水分を含ませた指は、よりねじった糸に汚れを与えますから、作品に縫いつけるための玉止めには、絶対に使って欲しくない方法です。
ねじって作ったものは、いびつでキレイでないばかりか、強くからんでいないため、せっかくの玉止めがほどけやすい傾向になり、非常に危険です。
玉止めを美しく一定の大きさで作り、素材に合わせた玉止めにする
玉止めは作品に手縫いを加える、最初の部分で、その形、出来上がりが作品に残ります。
玉止めの大きさは、素材に合わせた最小限あればよく、薄手の素材に大きな玉止めがゴロンとあるのは、違和感をぬぐえません。
糸の素材と生地の素材に適応させた玉止めを作り、手縫いで雰囲気を損なわせないようにすることも大事なことです。
生地の素材が織り糸がざっくりしていて、縫い糸が細い場合は、大きな玉止めが必要になります。
逆に、薄手で密に織られている生地に、ボタン付け糸など太い糸で縫う場合は、玉止めは小さめにキュッと作ってあげたいです。
素材感と糸の太さ、細さに適応した玉止めを作り、しかも手の汚れを最小限に影響させない方法を得ておくと、肝心かなめな部分で作品がおざなりになったりせず、最後まで仕上がりにパワーを込めることが出来ます。
あなたの作品に対するエネルギーや、無から作り上げる息吹を、確かなものにするためにも、糸の扱い方を大事にしてくださいね^^
針の穴に糸を通す汚さない方法と、玉止めを一定の大きさでキレイに作る方法
針に糸を通す時の2つの方法と、玉止めの簡単でギッチリした仕上がりになる方法を動画でアップしました。
しつけに縫いズレを抑えさせる方法がある
洋裁が自宅で学べる365回講座では、しつけ縫いをしないで縫いズレを起こさせない方法をお伝えしてきました。
ファスナー付けは縫い止まりにある、ファスナーの金具部分とミシン針がぶつかって、針が大破して飛び散り、生地に折れたミシン針の傷をつけて、大失敗してしまうことを防ぐことが必要です。
同じしつけで縫うやり方でも、縫い方ひとつでしつけ縫いが頼りになる方法があり、ファスナー付けでは特に一発で終わらせ、失敗を防ぐためにも、しつけで縫う方法を伝授します。
この記事は、その為の予習として、針の穴へ糸を通す方法と、汚さない意味、一定に大きさで玉止めを作る方法をまず理解してもらうために書いています。
しつけ縫いで失敗を防ぎたい場所は、ファスナーに限らず、衿付けや台衿、また自分が苦手なところなど、どんな場所でも強力な味方になってくれます。
では、どうして普通に縫ったしつけが、縫いズレを押えて欲しい役目を果たしてくれず、ミシンに負けてしまうのか。
次回はその点を触れるので、お楽しみに!^^
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