こんにちは、ぶきっちょでもパリコレ、小川タカコです。
今回は、洋裁初心者でも知っておきたい生地の「地の目」と「耳」について詳しくお話しします。
地の目とは?
「地の目」とは、生地を構成する縦糸(経糸)と横糸(緯糸)の並び方のことです。
縦糸は生地の基盤となる部分で、引っ張りに強く、縦方向の安定性を保つ役割を果たします。
一方、横糸は織りの際に生地に横方向の構造を与え、柔軟性を持たせます。
耳とは何か?
耳とは、生地の端にある部分で、縦糸が白く間隔を狭く設置された部分です。
耳は、生地が織られる際に横糸を安定させるためのもので、本体の縦の織り糸とは違う糸で構成されることもあり、ほつれや縮みを防ぐ役割を果たします。
また、耳があることで生地の縦方向を簡単に確認できるため、生地を扱う際に非常に便利です。
耳がない生地の縦方向の確認方法
耳がない生地でも縦方向を確認する方法があります。
生地を引っ張ってみて、伸びが小さい方が縦糸の方向です。
縦糸は引っ張りに強く、横糸は比較的伸びやすい性質があります。
また、織り糸を解いてみて、その波打つ加減でも縦方向を判断することができます。
ただし、縦も横も引っ張っても変わらない生地もあるし、織り糸の度合いは生地によってそれぞれで断言することはできません。
パッチワークにおける地の目
パッチワークでは、生地の小さなパーツを組み合わせて大きなアイテムを作るため、地の目はそれほど重要ではありません。
耳のついてないカット生地では縦横の判別ができないこともあります。
パッチワークにおいては、生地のデザインや感性が重要視されるため、地の目を意識するより自由な選択で創作して楽しんでください。
洋裁用語の紹介
- ぶち抜き
トートバッグの取っ手のように、生地の表面だけでなく裏まで突き抜けて縫うこと。
- コロス
立体的な袖山を作る際に、小さい針目で縫ってギュッと縫い縮め、生地の分量差を馴染ませる技術。
https://youtube.com/shorts/WkLlEheKKr8?si=I1NYjM1UP1V0_Fxa
- ノッチ
縫い代に切り込みを入れて合印にする方法で、約3mmの切り込みを入れます。これは生地を汚さず、消えない印付けの一つです。
印をつける方法
生地に印をつける際は、方向性を示すためにノッチを使うことが一般的です。
私は混乱しやすいパーツの場合は、縦の下側や後ろ側に2個連続で切り込みを入れ、「チョキチョキ」と呼んでいます。
チョキチョキを有効に使うことにより、パーツの方向性や順番まで示せます。
接ぎ合わせの多いものは
- 前側に1個、脇に2個
- 前に2個、脇に3個
など連続して数を増やすことで、順番を裁断した生地に持たせ、縫い合わせるときの混乱を防ぐことができます。
「ぶきっちょでも面白いほど上達する!ハンカチや巾着で、パリコレ作品が縫えるヒミツ」
今回のハンカチの講座では、ダブルガーゼの素材を使用します。
柔らかいままの質感を生かしつつ、地の目を通してスッキリとした形に仕上げることを目指します。
まとめ
耳があることで生地の縦方向を簡単に確認でき、服に仕立てる時の形を構築しやすくなります。
パッチワークでは地の目はそれほど重要ではありませんが、生地を扱う際には耳と平行な縦に地の目を通すと、縫いやすさ、形にしやすくなります。
また、ノッチの活用や洋裁用語を知っていると、作業がスムーズに進みます。
次回は、生地を伸ばして縫ったとき生地がどうのようになっているのか、についてお話ししましょう。
「ぶきっちょでも面白いほど上達する!ハンカチや巾着で、パリコレ作品が縫えるヒミツ」では、ダブルガーゼの素材を使用して、柔らかいままの質感を生かしつつ、地の目を通してスッキリとした形に仕上げることを目指します。
柔らかい生地に中縫いを正確に縫うのは、難しい部分がありますが、工夫するグッズを使い、別人が縫ったように明らかな違いをご実感いただけます。
ズレを起こさせないミシンの扱い方、ミシンの縫いを更に美しく仕上げるアイロンワークなど上級者の方にも習得して欲しいプロの技を凝縮しています。
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次回も、さらに詳しい情報をお届けする予定ですので、お楽しみに!
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小川タカコでした。
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