バイヤステープは柔軟に動き、バイヤステープメーカーでは加減が難しい
バイヤステープメーカーでバイヤステープを自作するとき、何が失敗の原因になるのかというと
生地の素材に応じた被り分量というものが、全然変わってくるのに、裁断したものをバイヤステープメーカーに突っ込む形の、従来からの作り方ではテープ幅も縫い代幅も不安定この上ない。
結果として、出来上がったバイヤステープの形が不安定だから、縫いつけに加減が必要になる。
加減が必要だから、上手くいかないときはどうしても泥沼化してしまう。
この連鎖を留めるのは、バイヤステープの構築方法だと考えて、いろいろ研究し検証をしていた。
バイヤステープ(出来上がり)よりも縫い代幅を安定させたら成功が確率上がる訳
バイヤステープは縫いつけ位置がとにかく大事で、出来上がりの結果にダイレクトに響いてしまう。
そこで、縫いつけ位置を気にしない方法とは何だろうか?と逆説を立ててみた。
縫いつけやすい縫い代幅は?
縫いやすい縫い代は、1cm=10mmである
では、8mm、9mmのバイヤステープに、正確に1cmの縫い代を付けて、しかも完璧な形に出来る方法があるか?
今回はその点だけに注目して、バイヤステープの構築方法の全てを激変させるやり方に成功した。
まずは結果をどうぞ。
バイヤステープを設置するよりも、バイヤステープに正確な縫い代を
バイヤステープを設置したい場所に、覗き込みながらバイヤステープを置き、ズレないようにして縫いつける。
これが、通常行われているバイヤステープの縫われ方ではないだろうか。
実は私も、先日までそうしていた。
この道30年でも、それがフォーマットだった。
ところが、教えなければならなくなり、検証を繰り返すうちに、いやいや、違うだろうと思うことが多くなった。
私の教材が動画コンテンツであるため、編集しながら、自分自身が学べてビジョンがはっきりしてくるのを感じる。
自分が頑張って縫い上げればいいのではなく、縫った人の感想もあり、一方方向ではないから考える余地も増えてくる。
そこで教材として出すために、どうしたら面倒くさく、こねくり回したら没しやすいバイヤステープを、きちんと作れるように教えられるか。
この部分で、ずっとずっと考えあぐねてきた。
質問や悩みのその多くは、「バイヤステープが縫えない…」というものであるため、責務も強く感じるところがあった。
そこで、バイヤステープメーカーに頼らない方法を見つけられないか?と考え、インベルを使えば正確に幅を出せることを発見。
インベルで幅を正確に出せば、バイヤステープはこれ以上ないほど簡単になる
結局、バイヤステープの難しさは、一番縫いやすい縫い代の幅、1cmの縫い代が付けることが難しいことにある。
この答えにたどり着いた。
1cmで縫うだけで、完璧にセットしてある黄金律のバイヤステープが自作できれば、すべてが解決するのではないか?
バイヤステープメーカーで不安定になる両側の縫い代。
正直言って、出来る気がしない。
モノサシでセットしながら縫う方法も教えたけれど、これも無念ながら、あまり効果的ではない。
どんなに正確にバイヤステープを作っても、この縫い代の差が、どうしても仕上がりに響いてしまう。
バイヤステープの折り山である、裏側から見て谷の部分にミシン縫い目が乗り上げてしまう、もしくはぎりぎりまで迫れないなど、縫う場所が不案内になる理由による。
完璧さは、黄金律にあり。
では、1cmの縫い代を完全につけるために、何をしたらよいのだろう?
バイヤステープの幅を決めるために、被り分を理解する
バイヤステープは被り分が全てを決める。
洋裁の全ても被り分である。計算の数式があって、電卓で出来たらいいのだが、これが職人技とか、勘、平たく言うと「慣れ」と呼ばれる意味不明なものになる。
ところが、方程式というのは必ずある。
いわゆる慣れてくればそこでしなくても出来ちゃうから、なあなあでやってた部分を、全部バラバラにして組み立て直すと、一定の方程式が出てくる。
これが教材を作り始めてから、検証するためにどうやって伝えるのかに、頭を毎日絞って絞っている。
バイヤステープはその中でもダントツの難題だ。
本当に難しかった。
そう、もはや過去形だ。
被り分量を考えるときに、ちょうど良い寸法になるものはないだろうかと、ずっと考えていた。
しつけ糸の太さの分量が一番いいと考える。
しつけ糸のふわっとしたあの感じがすとんと腰を据えてくれるくらいに、被り分量があるといい。
バイヤステープ黄金律の方法では、生地の質に関係なく、この数値が正確にはじき出せるので、生地の厚さも堅さも関係ないところがいい。
しかも数式計算ではないので、ミスが起きにくい。
被り分とは、ざっくり言うと、生地が折れて曲がるときに使われる分量だ。
衿も特に被り分がないと、顔の前につきあがってくる。
被り分を入れないフラップポケットは、飛行機の翼のようにフラップが持ち上がってくる。
下の方向に静かに落ち着かせるためには、被り分量を適宜入れてやらなければならない。
パイピングで形が作りにくいのも、バイヤステープに被り分を正確に生地の質に合わせて入れることが出来ないからだ。
このように、折れ上がるための分量が、バイヤステープにすでに組み込まれている。
バイヤステープに被り分が入っていて、被り分量を正確にすると何がいいのか?
バイヤステープの被り分量を正確に縫うと、アイロンがめちゃくちゃ早い。
何がいいと言えないレベルで、めっちゃ速度が上がるのが被り分量を正確に縫った場合のバイヤステープだ。
アイロン台で縫い代を切ったら、そのまま出来上がりアイロンをかけるだけ。
出来上がりアイロンも超簡単
バイヤステープの端っこを押えて、爪でぎゅっと押す。
手前に表地の被り分が見えるところまで戻す。
ただこれだけ。
被り分量を計算したバイヤステープはこの点が素晴らしい
バイヤステープに被り分量を計算して、インベルを使って入れて作ってやる。
それだけでたちまち、生地質の厚さ、堅さに関係なく生地が欲しがっている被り分量を正確にはじき出してくれる。
ここに別に何の苦労もいらないので、非常にシンプル!
- 子供にも理解できる簡単さだ。
- アイロンとインベル、ハサミだけあればいい。
- 被り分量は計算ではないので、ミスったら生地に聞きながらやり直すだけでいい。
- しかも、全くブレず、完璧に一定で作れる。
- 6mmとか7mmの細いバイヤステープにも1cmの縫い代を付けることも可能。
5が何よりも成功させるためには欠かせない。
何度も考え直し、寝ても覚めてもそれを検証して、とうとう実案にたどり着いた。
バイヤステープの方程式はとにかく簡単
やることは本当に簡単である。
- 生地を正確に斜めに真っすぐカットする。
- 1cmの縫い代に正確に折る。
- バイヤステープの幅に正確に折る。
- 裏側の縫い代を求める幅で切る。
ただこれだけ。
パイピングテープも同じ要領で作れるが、まずはバイヤステープでその実案をお試しいただけたらと思う。
ご注文はこちら
斜めに接ぐときのバイヤステープの中縫いの尖らせ方とセットのご購入もある。
こちらの縫い方は、きわめて尖った形にしたけれども、角度は全く関係ない縫うポイントだけ覚えてもらえてたら、誰でもこれが可能になる。
パイピングテープもバイヤステープが完璧に決まれば怖くない
パイピングでは、身頃がギャザーであっても形を安定させて作る方法があり、それを丁寧に行うだけで縫えてしまうヒミツがある。
パイピングに関しては後日発売になるけれども、これも同じ作り方応用で、実践に強く検証は済んでいる。
ギャザーの衿ぐりにパイピングするときに、一番困るのが、ギャザーに押されて縫い代が細くなって、山のすそ野で縫われてしまうことだ。
これもバイヤステープの縫い代が、身頃と同じ9mmとか1cmあれば、縫い代がズレるため押されていることに気が付ける。
身頃の縫い代と同じではないために、押されてズレても気が付けない。
パイピングはバイヤステープの縫い代が細くなっていると、実はアウト
パイピングに一番重要なのは、実はバイヤステープの出来上がりにもよるのだが、身頃との縫い代の距離感が一番重要だ。
切り落とすことの多いパイピングテープの中の縫い代であるが、いい加減に落としてしまうと、その後が大変なことになる。
これも、正確に欲しい幅で最初からバイヤステープを作ってあれば、切り落とすことも必要がない。
何もかも、バイヤステープの最初の作り方にあるというわけで、そのやり方を検証の結果手に入れた。
バイヤステープの黄金律の作り方販売価格
バイヤステープの作り方の黄金比率は、講座の受講生には基礎の特典と、バックエンドの有料サロン加入の方には、お知らせする。
外部向けには、テープの作り方が2980円
尖らせるテープの中縫いの仕方のセット価格で6980円。
講座会員の有料サロンでは、このように後から考えて編み出したコツを、追加記載に関して受け取れるのがメインテーマである。
講座の時は、最初に有効な手段として考えうる限り有効な方法でお教えするが、あとから2か月もしてこのように黄金比率が生まれ、抜本的改革になることもある。
でも、その度に終わっている講座の内容に手を加え直したり、追加するのでは参ってしまう。
そこで、外部売りに関してもメルマガ講座で教えきれなかった部分を、有料サロンで出来る限り受講生には紹介していく、追加獲得がメインテーマだ。
最初に苦しかったことが、スッキリする面白さを、何度でも味わってもらえる。
しかも出した分だけ、追加で獲得できる権限になる。
確かに全部を追加していたら私も持たないけれども、講座の中で教えたことよりも改善できたものは、どんどん追加していきたい。
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