こんにちは、小川タカコです。
今回は、洋裁の基本テクニックについて再確認します。
前回はコバステッチの幅と針目の数についてお話ししましたが、今回はそれをさらに深掘りし、地の目の重要性についても詳しく解説します。
コバステッチの幅と針目の数
コバステッチは、生地の端に施される装飾的な縫い目で、既製品では3cmの長さに対して11~12針の規定があります。
コバステッチの幅は、生地の端から1~2mmとされており、プロの仕上がりでは1.4~1.7mmを目指します。
これらの規定寸法を守ることで、仕上がりの美しさとプロフェッショナルな印象を保つことができます。
特にハイブランド商品では、規定の寸法を厳守しているため、同じように仕上げることが重要です。
規定寸法を守る理由
コバステッチの寸法を正確に守ることには、多くの利点があります。
例えば、シャネルのような高級ブランドでは、縫い目の寸法が美しく見える基準として確立されています。
これに従うことで、製品の価値が向上し、見た目にもプロフェッショナルな仕上がりとなります。
実例紹介:コースターとハンカチ
お土産屋さんで見かけたコースターの縫い目は、非常に整っており、プロの技術が感じられます。
一方で、モニターの方が縫ったハンカチのビフォーアフターを比較してみると、ビフォーは縫い目が不揃いでしわが目立ちます。
こちらのビフォーのハンカチが持ち上がるのは、中縫いをした時に上下の生地がズレて
縫い合わせる長さが一致していないためです。
しかし、講座を受けた後のアフターのハンカチは、縫い目が揃い、シワもなくなっています。
この違いは、正しい技術と手順の重要性を示しています。
同じ人が縫ったものでも、正しい手順と技術を使うことで、こんなに違いが出ます。
地の目の重要性
洋裁において「地の目」を通すことは、仕上がりの美しさに大きく影響します。
地の目が通ることで、生地に変なシワや凹凸がなくなり、仕上がりがスムーズになります。
講座では、初心者でも美しく縫えるように、地の目を通す技術を丁寧に教えています。
凸凹の原因と対策
ビフォーのハンカチでは、生地の余分がシワを生む原因となっていました。
これは、上下の生地の寸法が一致していないためで、押え金の圧力と送り歯の引っかかりが影響しています。
地の目を正確に通すことで、ズレやすい問題を防ぎ、更にズレない工夫を加えることで、よりきれいな仕上がりを実現できます。
ズレを防ぐためには、地の目を通すことも大事なことですが、ミシンの通常の働きが上下の生地がズレてしまう機能がある以上、ズラさない縫いができないとズレのトラブルはなくなりません。
ズレを完全に防ぐためには、ミシンがはさんでいる上下の生地を一体化させて
上と下の生地が同時に後ろに送られていくようにするだけで、問題の抜本的解決ができます。
アフターのハンカチの美しさ
アフターのハンカチは、ビフォーと比べて縫い目が揃い、シワもありません。
これは講座でズレないで縫う技術を学んだ結果です。
ズレないで縫えるだけで縫い目がすっきりし、地の目が通せると更に高級感が増します。
地の目を通す技術
地の目を通すことができれば、最大の味方になります。
ビフォーアフターの差が歴然としているように
同じ人が縫ったとは思えない結果が手順の差だけで生まれます。
地の目が通っていないと、裁断し直した方がきれいに縫えることが多いです。
ハンカチの4辺すべてに地の目を通すことは難しいですが
講座では初心者でも簡単に地の目を通して中縫いができる技術を教えています。
地の目が通ることで、コバステッチも非常に縫いやすくなり、全体の仕上がりが向上します。
地の目の通し方
線も引かず、まち針やクリップを使うこともなく
正確にハンカチの4つの辺に地の目を通して縫うのは難しいですが、
「ぶきっちょでも面白いほど上達する!ハンカチや巾着で、パリコレ作品が縫えるヒミツ」では、初心者でも簡単に地の目を通して中縫いができる技を教えています。
地の目が通るとコバステッチもすごく縫いやすくなります。
ズレを起こさせないミシンの扱い方、ミシンの縫いを更に美しく仕上げるアイロンワークは上級者の方にも習得して欲しいプロの技を凝縮しています。
ご参加は会員登録後に、ご購入にお進みください。
次回予告とお得な情報
次回は地の目とコバステッチについてさらに詳しくお話しします。
ぜひお楽しみに。今回の動画が役に立ったと思ったら、高評価とチャンネル登録をお願いします。
小川タカコでした。
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