こんにちは。「ずぼらでパリコレ」洋裁が自宅で学べる365回講座の小川タカコです。
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ボビンが糸調子を狂わせている危険に気が付いて
ボビンのトラブルは糸飛びを起こしやすい
ボビンのトラブルは糸飛びを起こしやすい
空回りさせないボビン
ボビンの巻くときに、繊細に気を付けるべきこと
ボビンに糸を巻くとき、もっとも気を付ける重要なこと
ボビンの糸巻きの調節皿について
ボビン糸を巻くときに注意する重要な事、ボビンも慣性の法則 動画解説
ボビンに下糸を巻くときに注意する事
ボビンについてのお話です。
私は実に多くのボビンを持っています。
現役可能なボビンケースも、常時2個あります。
なぜ、ボビンがこれほど増えたのか、ちょっと業界チックなお話です。
工業用ミシンでのボビンの話なら、家庭用のミシンしか持ってないから関係ないわとおっしゃらず、どうぞ大事な話をするので、見て盗んで役に立ててください。
見ることは情報を多く得られるチャンスです。
「百聞は一見に如かず」にはまっていませんか。
テキストでポイントだけ知っても、いざとなると分からないのは、あなたが不器用だからではありません。
あなたの手をスムーズに動かせるだけの情報が脳にないため、何をしていいのかがわからないからです。
そんなイライラしているナヤミちゃんです
今日はミシンの機嫌が悪いのぉ!
昨日まではちゃんと縫えてた
さっきまで何ともなかったのに!
こういう時は実に苛立たしくなりますよね(;´д`)
ボビンが糸調子を狂わせている危険に気が付いて
ボビンケースの外側を上糸が回転して、下糸をからんで縫えるマシンがミシンです。
ミシンはガタイが頑丈ですので、あまりミシンの繊細さをお感じにならないかもしれないですが、ミシンはいわゆる”ガラスの心臓”です。
- 糸調子がスムーズにいかなくなるし
- 滑らかにいかないしー
- ガクンとブレたりー
フィギアスケートの演技を見ていると、ジャンプやターンの美しさ、失敗して転んでしまう落差に手に汗を握って応援し、共感しやすいですが
ミシンが糸の調子が悪くなったときは、ミシンがダメだとミシンの機能を悪く考えたりしますね。
人間だもの。。。というのと同じように、【ミシンだもの】なのです。
ところで、上糸が下糸の周りを回転するというシステムは、釜の内部に手を入れてみると、カマがグルグル回るので、何となくご想像いただけるかと思うのですが
ここでちょっと問題があるんです。
ミシンのカマがグルんグルん縫って回るじゃん?
キュッと止まるでしょう。
あれで糸がたわむんですよーーー”(-“”-)”
ミシンが縫っているときはカマが回転して、上糸が絡むようになるんですが、キュッと止まるときに、実はボビンが空回りするのです。
紐に重りを付けてぶんぶん振り回すと遠心力で怖いほど、回る力が増してきます。
そして急に留めると?
紐が惰性でぐる~~んと回りますよね。
慣性の法則です。
ミシンのカマの内部で、慣性の法則が働きます。
カマはブレーキでストップするのですが、ボビンが惰性でちょびっと回転しちゃったりするんです。
毎回ってことはないですよ、ミシンだって働きますから。
でも、たまにだけどなっちゃうと、そこから抜け出すのがねぇ。。。( 一一)
これが実にミシンのミシンたるところは、どこでトラブルか判らないという所なんですよね。
フィギアスケートのジャンプが最後のフィニッシュまで演技が成功するかしないかギリギリに挑戦するように、ミシンちゃんも孤独なチャレンジしているんだと思ってやってください。
ふっと気を抜いたときに、ボビンが惰性でちょびっと回転し過ぎちゃう。。。
ね?ミシンだって重力の世界にいるので、慣性の法則の影響を受けているわけです。
そこで、カマの内部にいろいろ仕掛ける知恵が開発されるのです。
ボビンのトラブルは糸飛びを起こしやすい
ボビン関係のトラブルが起きると、上糸が引きちぎられるように切れます。
「糸飛び」と呼ぶのですが、上糸がバシバシに引きちぎられて、痛々しい状態になっているときは、カマの内部でこすられて、列車事故が起きているかもしれないです。
職業用、工業用のボビンケースは、バネが内蔵するように出来ています。
ボビンとカマのすき間を、バネで少し圧をかけて、回りすぎないようにしてやるのがバネの役目です。
ボビンケースの内部のバネが入ってないと、実にトラブルが起きやすく、上糸が千切れてます。
もちろん、糸が通ってくる道の全てに原因があるかもしれないので、うっかりしたらミシン糸の糸巻きが原因になることもありますから要注意です。
上糸が千切れて、ビョーーン!と引っ張られて千切れているようなときは、大きな力が作用しています。
糸の周辺、通る道に何もないか、手で触って指の腹でも目視でも、ガン見して原因を探して、何もないときはカマの内部を疑います。
ホコリや糸くず、それとボビンなどの傷もあります。
そして慣性の空回りもその一つです。
空回りするときは、上糸が下糸の方に長く飛び出して、時々絡んでいるようなとき、疑わしいです。
空回りさせないボビン
ボビンはステンレスで出来ている重たい丈夫なものがスタンダードです。
錆にも丈夫で、出しっぱなしにして湿気に直接触れないようにして保管します。
年に一回でも、磨くついでにミシンオイルをお顔に馴染ませてあげればよく働く子です。
箱に突っ込んだままにしたり、蓋もしないとか、ミシンの脇に出しっぱなしにすると、湿度で錆びてきます。
さびが出ているのは、当然ですが回転が悪くなり、糸調子に影響が出ますので、NGです。
さび落としでクリーニングするといいかもしれないですが、私は数を持ってしまったのでやったことがありませんので、責任は持てないですが。。。
ボビンの穴が空いているタイプは、ステンレスの重さを軽減するためのものです。
穴が空いている分、重さがないので空転しにくいので、敏感な素材の時にお役に立ちます。
ボビンの真ん中のところ、ウエストがくびれている、スタイルの良い子は、糸を巻き付ける時にスタートがハマりやすくて、糸が飛び出しにくいのです。
真ん中がギザギザになっている子もいます。
これは高いからでしょうか、数はほとんどないんですが、糸が絡みやすいのでウエストくびれちゃんと同じように、優秀です。
ボビンの巻くときに、繊細に気を付けるべきこと
ボビンになぜ、そんな工夫がしてるのか、ちょっと考えてください。
ボビンに糸を巻くつける時に、あまり神経を使わないでむやみに巻いていたとしたら、あなたのミシンは糸調子がスタンダードで不良になりやすい要素があります。
ボビンに糸を巻くとき、平らに水平に糸が重なっていくように巻くべきです。
これは空転防止や糸の巻きが太いところから細いところにガッタンガッタンすると、ミシンのガラスの心臓に良くないからです。
ボビンに糸を巻くとき、もっとも気を付ける重要なこと
ボビンの巻くときの糸!
あれは、すっごく困るよ。
糸が飛び出たら、致命傷になる(◎_◎;)
巻きつける糸の先端が、長く飛び出したりしないように、上に巻く糸の下にもぐらせます。
でも下にもぐらせると緩んでほどけちゃうでしょう?
そこでウエストくびれちゃんや、真ん中がギザギザ突っぱっている子が大活躍するわけですね^^
下糸は巻き付け時に、なるべく飛び出す糸端が短くなるように周囲して巻き、少し手で巻いて糸の先端を小バサミでカットしてやるといいんです。
ボビンの糸が最後になるときはトラブルになりやすいですが、
巻きつけたときの余計な糸が、ウロウロしたままだと、かなり巻いてある状態でも糸がボビンからはみ出して、糸調子が悪くなります。
糸の端っこが上糸に引っかかるのー。
糸の分際で、「お姉ちゃん、お茶しないー?っ」て
上糸をナンパして手を引っ張るんですよーー(;´д`)トホホ
上糸ちゃんは生真面目に働いているのに、手をとんでもないところで引っ張られるんで、モデル歩きが出来なくてガクッとこけたり、千切れちゃったりします。
上糸は真面目にちゃんとしてても、カマのところでホコリやゴミ、糸くず、ナンパする糸の端っこやら、危険がうようよしているんですね。
フィギアスケートのジャンプに滑走している時、引っ張られたら転びますよね。
上糸がそういう状況になっていることが、糸調子の原因だったりします。
危険がいっぱいの内部なので、ボビンをタイプ別に幾つも持っていて、糸調子がなかなか直らない時は、ボビンに巻き直して気分を一新して、もう一度やってみるんです。
サンプル屋をやっていると、納期が差し迫っていて、しかもショー用なんてパリまで飛ばさなくちゃならんので、コンテナの時間とタイムアタックさせられるんです。
ガラスの心臓じゃなくても、ビビりまくりです。
縫えない上に時計の針はガンガン遠慮なく回っていきますから、そんなときにほどいたり、巻き直したりボビンの傷を探したりなんてしてらんないです。
軽い子がいるよ~~♪
今度はね、ウエストがくびれてる子が入荷したよ~~~♪
もっとすごいよ!ギザギザにツッパッテル子もいるよ!
とか、ミシン屋さんの情報にまんまと乗っかっちゃうんですな(笑)
でもミシンは繊細なマシンなので、このほんのちょっとの重さの違いで、糸調子が変わるんです。
嘘八百ではないんです。
ボビンのタイプが違うもので試したり、新しいボビンで糸調子を見ることで、ミシンの現状をダイレクトに変えてあげます。
ボビンをたくさん持っているのはサンプル屋の贅沢の極みみたいなもので、
高級品だけを扱う縫製工場でも、1人に2個くらいしかボビンは渡されず、しかもボビンの糸をほどいて捨てるとカミナリが降ってくるので、どうしろっていうのというくらい混乱しましたが、慣れてくるとどのくらい巻いたらあまり捨てないで終われるかが解ったりします。
ミシン糸の太巻きの方は、アパレルメーカーから糸色指定で増えていく一方なのに、捨てないでギリを狙って巻くので消耗しないで、大量に倉庫に肥やしになっていたりもして、どうなのよと思ったりもしますが、
黒やクレーなど、常用する糸がものすごい勢いでなくなるので、やっぱり無駄をする心ではいかんのであります。
ボビンの糸巻きの調節皿について
動画はボビンに巻くときに、目打ちで糸のテンション(引っ張る強さ)を加減しながら巻くため、滑車に巻き付けて巻くよりも安全なのでおススメです。
でも慣れないと傾いて、酷いのが出来るので練習は必要です。
ヤフオクなどで工場の廃棄品のエースクラウンが箱で買えたりするので、そういうのを常に探しておくのも一つの手です。
エースクラウンなど業務用の糸立てがないから使えないと諦めるのは早計です。
オモチャの輪っか。丸いものより四角のほうがお勧めです。
輪のつなぎの部分を上にして、高い所に両面テープなどでしっかり固定するだけ。
輪に糸を通してミシンまで引っ張れば、ロックミシンもいけます。
高い所の方が良いのですが、窓から吹き込む風が糸調子を狂わせるので、風の管理もお忘れなく。
ミシンはガラスの心臓なので、ジャンプや演技の最中に風が来ると、転んじゃうからですね^^
ミシンがセンシティブだということを、どうか覚えてください。
センシティブとは。
敏感で感じやすいさま。微妙で慎重を要するときなど、センシティブと言います。
ミシンの調子が悪いとき、ミシンが不機嫌だと感じませんか?(笑)
不機嫌ではないのです。
感じやすく微妙なことで揺れてしまいやすく、結果にダイレクトに響いてしまうのがミシンの特性なのです。
パワーがあるかないかだけでなく、敏感に影響をもろに受けてしまうところを、あなたがサポートして差し上げて、どうかミシンちゃんがフィニッシュまで、完成度の高い演技が出来る手助けをしてあげてくださいね^^
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