こんにちは。「ずぼらでパリコレ」洋裁が自宅で学べる365回講座の小川タカコです。
ニットを縫う時に、3本ロックと直線ミシンしかない布帛専門の装備しかないとき、普通のミシン糸で縫ってしまうと、縫い目が引きつれてしまう原因になります。
ニットは重さがありますから、だらんと垂れ下がる傾向にありますよね。
フレアースカートとかニットで柔らかい雰囲気に縫いたいとか、ドルマンスリーブとか
(ドルマンスリーブが出てこなくて、ドローンって…。ってしばらく固まってましたw)
ドルマンもたらんと下がる雰囲気が出ないと、デザインが固まってしまいますよね。
ウーリー糸はヤフオクなどでも出ていることがあるので、何本かそろえておくといいかもしれないです。
私がサンプル専門で請負業をしていた頃にも、「ニット素材なんだけどやってくれない?」という持ち込みがないわけではありませんでした。
布帛専門ですよ、うちは。
そんなことは分かり切って、相手のメーカーさんも電話して来ているので、色の指定は受けられませんが?という最終的には請け負おうのだけれども、【出費なし】へ落しどころへ持ち込む駆け引きをするわけです。
たぶん処分してしまったような、今でもあるのかな?
8色か10色くらい持っていた記憶があります。
ウーリー糸は業務用の場合、ものすごく太くて長くて、5000Mだと思うんですが、とにかく邪魔なんです(笑)
で、ニットはちょっとしか来ないんで使い道もないし、単に邪魔なままという。
出しっぱなしにしておくと、つやつやしたエースクラウンとかキングとかのポリエステル糸と違って、ウーリー糸は一本がねじれてないんですね。
バラバラのまま糸になったような感じで、汚れの不着がハンパないし、でかいので管理に困るんですよね。
ホコリが付くとかもそうだし、一旦汚れると存在がでっかいのでたくさん捨てなければならなくなるし、天辺が汚れたら糸として営業終了のお知らせですから、布帛専門としてはウーリー糸は色を買いそろえられないのです。
ヤフオクで出品されているこの色の、紫や右の濃いクレーなどは、すごく使いやすいお色だと思います。
突飛な色合いがないのを選ぶと、そこそこ使いまわせると思います。
300色くらいあるミシン糸に対し、8~10色で対応するとなると、どの色を買うのか、すごく悩みましたっけ(笑)
ベージュ、グレーの濃淡、黒、オフホワイト、クリーム、赤っぽいピンクw 茶系
こんな感じです。
トーンは中間色のにごった色目にして、広範囲を守備してもらうようにするのですが
ミドリとかたまに来るんですが、ミドリ色ってあまり着ないですよね。
縫うのも少ないんですね、割合として
でも、ミドリって紫系よりも突飛な色合いが多くて、意図の色を合わせるのがすごく苦しくて、しょうがなくて買ったら1着しか縫うチャンスがなかったよ!とか普通にあるんで、ウーリー糸の緑はありえないって営業さんに電話をして、グレーで縫わせてもらったことがありましたっけ。
布帛専門だから、10色くらいしかないし、納期が詰まっているのに入れるんだから、サンプル許可をしてもらうわけです。
ベージュで相当な色数を守備してたけども、濃いグレーで黒じゃないんだけど、羊羹のような色のミシン糸は、すごく適応範囲が広くて、常に使っているくらい使いやすい色でした。
ちなみに羊羹色の黒って、ブラックフォーマルでは侮辱的な意味合いです。
墨のように真っ黒にするのは、最初から黒と決めて染めるんだそうです。
赤っぽい黒、ミドリっぽさがある黒、羊羹のようなグレーのような黒、いろんな黒があります。
気になるとすごく気になってしまうので、ほどほどに注目してみてください^^
葬儀の人たちの服装の黒の黒さの度合いで、服の値段が知れると言われるくらい、目立ちます。
ブラックフォーマルを縫うのでしたら、各社のチェーン展開の生地屋さんではなく、問屋街でお求めになるほうがお勧めです。
「羊羹色じゃない本当の黒でフォーマルを作りたいんだ」って、言ってみてください。
羊羹色の生地じゃダメなんだよ、墨の色の真っ黒なのが欲しいんだって言って、
「お?わかる客が来たね?」と感じさせれば、相手のお店にもよりますが、良き品物に出会えます。
羊羹色って、上品でいい色目だと思いますけどねぇ^^
ただ、ブラックフォーマルの正式な装いで、いかにもな羊羹色とか、赤っぽい黒とか、見る人は見ているので生地は値を叩かない方が賢明です。
なぜ、赤い黒や、ミドリっぽい黒、青っぽい黒ができるか、ざっくりした話では、売れなくなったら黒に染め直して売ると何とは在庫が売れてくれるから、売れない無地の行く末が羊羹色ということになる場合もあるんだとか。
この辺は問屋の親父さんからの又聞きですので、昔はそうだったってことで今は違うかもしれないですが。
とりとめのない話ですみません。
羊羹色とウーリー糸。
コメント
以前カットソーの会社で生産管理をしていました。
カットソーはロックミシンのみで仕上げるところもありますが、布帛のように、地縫いとロックという仕様もありました。
そこでは、地縫いもロックの糸もキングのレジロン糸を使っていました。
メロー始末の振り糸にウーリー使うのもありました。