三巻ステッチを細く、やわらかな風にも優しくなびかせる軽さに仕上げる方法
三巻ステッチを薄く細く、軽やかに仕立て上げることが出来たら…。
プロでも難儀するのが、斜めのフリルに施す三巻ステッチを3mmで仕上げることです。
正直に言いましょう。
私が修業した当時に一番いやだったのが、三巻押えでした。
いびつになって外れやすく、縫い目から縫い代がパンクして飛び出す。
本当に大嫌いだと思ってました。
どうしても縫い上げなきゃいけないため、端ミシンで対応しようと思っても、全くうまくいかないんです。
三巻ステッチは細い方が簡単だという知られざる理由
どうやってもにっちもさっちも方法が見つからないのが、斜めフリルの三巻ステッチ3mmです。
ところで、5mmの三巻と、3mmの三巻、どちらが簡単だと思います?
外周の大きさと、三巻をして一回り小さくなる内周の大きさの差が、三巻のやりにくさなのです。
当然答えは3mmステッチの方が簡単、しかも初心者向き!
これを知らない人はかなり多いと思います^^
超プロっぽく見せることが出来るのに、実際は簡単にできちゃう。
何で修業時代に出来なかったのか?
それは皆さんと同じです。
教えてくれる人がいなかったから。
洋裁は数を縫うのでは上手くなりません。
誰から習うのか、どのように検証するのかが大事な要素です。
細く三巻ステッチをかけるために、三巻押え金がある
ところが、業界でも三巻押え金は捻じれやすく、ナワ状になっていびつになるため、好まれない傾向にあります。
SUISEIという押え金のメーカーは、三巻押えの製造を止めて、バインダーにしています。
左がバインダーで、てこの原理で巻く部分が手前から奥へ移動っさせることが出来、素材に応じてその場所や位置の微調整が可能です。
右が従来通りの三巻押え金ですが、全く調整する場所も機能も持たないため、ねじれ現象が発生しやすく、プロでも縫い上がりはそれほど良いものに仕上がりません。
バインダーはけっこう高いので、職業的に数を縫うのであればお勧めですが、ご自分の作品として縫われるのであれば、端にいせミシンをかけて、アイロンで丁寧に縫ってしまうのが一番間違いがなく、安全に、安定して縫うことが出来る方法です。
ところが、三巻のステッチはコツを知らないと、単に端ミシンをしただけでは、そのいせ込んだ分量が外へあふれ出してしまい、必要な部分にいせが入らず、苦労した割に出来上りに満足できないということが起きてしまいがちです。
今回の教材では、この一見厄介で、面倒くさそうな三巻ステッチを、どうやってて名づけるのかを徹底的に検証しました。
三巻ステッチの為にいせミシンにだけ気を取られないこと
教材では、10分以上の動画が3本あります。
1分の上記のものと、下記のまとめのものの2つです。
三巻ステッチを上手にかけるキモは、教材の中にあるのですが、考え方の基本として、とにかく縦と横を揃え、生地を整えることにつきます。
生地がどういう状況なのかが分からないと、いせが多いのか少ないのかもわかりません。
このような尖った形にするのも、縦と横を正しく把握してこそです。
三巻する場所と離れた、周りの部分を整えることで、三巻ステッチだけの事情が浮かび上がってきて、状況を正しく把握できます。
そして必要なのは三巻ステッチの内部に、フリルの外側よりも一回り小さくするためのいせミシンを、いかに必要な部分に仕込んでいけるのかが、キモになります。
三巻ステッチは地味な作業だけど、コツがわかると実に楽しい仕事になる
三巻ステッチは実際にとっても地味目な仕事です。
細くとがった目打ちで突きながら神経を使って縫っていく作業が地味でないわけがないですよね。
それでも、着実に進ませていると、じわじわと喜びが沸き上がってきます。
形にする楽しさは、表現しようもないほどうれしいものです。
その点、研究しようもない三巻押えで、何度チャレンジしてもナワ縄にねじれ寄れるのを、ため息をついて腹立ちまぎれに投げてしまう心理とは真逆です。
緻密ですが着実に、具体的に進んでいくのは、パズルに似た面白さがあります。
しかも、この教材で得られる方法は、特に高い材料を必要としません。
廉価なものを使い、アイロンとミシンがあればOKです。
初心者の方でも、じっくりと見ていただけたら三巻の方法がご理解いただけるように解説しました。
当然ですが、斜めの丸い全円に近い形に、三巻を施す方法なのでストレートの場合も言うに及びません。
ぜひ、あか抜けた洗練さをあなたの作品に加えてくださいね^^
三巻の教材は単独でご購入が可能で、1980円です。
ご質問はこちらまで ★を3つとも外して@に変えて送ってください。
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