パターン、型紙の書き方には2種類ある
型紙は経験のない自分は買うものだと思っていませんか?
もしくは出来上がりパターンをどのように自分風に改良したらいいのかわからないで、せっかくの創作意欲を半減させていませんか?
「型紙をかけるようになりたいが、どうしたらいいのか?」
型紙やパターンを自在に引けるようになって、自分のお洒落を追求したいという願いは、ハンドメイドをする人たちの究極の願いなのではないでしょうか?
ところが。
型紙は原型から引きたいんですか?
それとも囲み作図から?
そうすると、多くの方が「原型って何ですか?囲み作図とは?」とお答えになられます。
基本をご存じないからですね。
型紙における原型とは
型紙を引くうえで、原型は必ず必要不可欠なものです。
パターンに欠かせない原型とは、何かというと、文化式、ドレメ式、バンタンなど、大きな学校の研究の成果のたまものです。
研究しつくされているものの、どれも特徴があり、クセがあります。
どの原型が一番かと言うことではなく、そのクセを把握して補正をどのように加えるのかが、原型から型紙を起こす時の注意点です。
パターンの手前である原型には、着用する分だけのゆとりしか加えられていないため、デザイン性を加味しつつ、必要分量のゆとりを入れて動きやすくする必要があります。
つまり、型紙、パターンと言うのは、原型(マスターパターン)が最初にあって、それにデザイン性を加えてもう一度書き足す、二度の手間をかけて書かれるものです。
囲み作図とは?
原型を書いて、ゆとりやデザイン性を加えてさらに書き足す、二重の手間を素人の人が乗り越えるのは大変ですよね?
そこで、出来上がったパターンを、中心線と上の天辺の線に突き合わせて、そこから何cm離れているのかで、書けるのが囲み作図と呼ばれるものです。
原型を書かない作図ですので、とても楽ちんです。
型紙を引くためのルールさえ把握していれば、学校で習ってなくても型紙を引くことが出来ます。
ところが、ここに大きな落とし穴があります。
原型が存在してないままに書くパターンなので、自分のサイズ、着用者のサイズを当てはめたときに、窮屈でないか?
それともぶかぶかだったりしないか?が全く把握できないということです。
つまり、やっぱり原型が書けないと、型紙は引けないじゃないかというところにぐるっと戻ってきてしまいます。
では、囲み作図は役に立たないか?
ところがどっこい。
考え方はもっと柔軟にした方がお得です。
囲み作図を自在に引けるようになると、出来ることがあります。
囲み作図と原型は同じルールで書けるって知ってた?
それは、原型の引き方が理解できるということです!!(^^)!
型紙を書くルールは、実際のところ囲み作図であっても、原型であろうとも、ルールは不変です。
同じリングで戦えます。
つまり、雑誌に掲載されている囲み作図を何度も練習していると、型紙を書くルールに慣れることが出来ます。
慣れてルールに基づいた書き方を、暗号を解くように面白く感じられるようになると、原型からデザインを起こすのも、いろんな雑誌の組み合わせからやる楽しさに繋がります。
洋裁の雑誌は長年創刊されており、情報はこれでもかというほどにたくさんあります。
それが分かるようになったら、図書館通いをしてしまうかもしれないです。
もしくは、2か月ごとの発刊を待って、お気に入りの特集の時に熟読するようになってくれたら。
いくら勉強になると言っても、あまり興味のないデザインだったり、特集のベクトルが自分に関係がないと、なかなか気分が乗りません。
それよりも、興奮してワクテカしちゃう特集の時に購入して、熟読し、切り取って(もしくはコピーして)保存版として教本にするような特集号を見つける方がずっと身に付きます。
洋裁の腕を上げたければ、縫う枚数を増やすためにも型紙はかけたほうが良い
ですので、囲み作図でまず型紙を引くことを覚えて、縫いがサクサクできれば、どんどん枚数をこなしていくことが出来ますよね。
市販の型紙も素敵なんですけど、自分で引いた自分のサイズに合ったものは、やっぱり美しさが違います。
それこそ、高級感が既製品とは全く違ってきますし、皇族のお召し物が他者を圧倒するのと同じです。
自分のサイズに完璧にあっている洋服は、醸し出す雰囲気が全く違い、サイズも3サイズはダウンして見えます。
ずぼらでもパリコレの講座で教えているのは大人服の技術
子供服を講座では扱っていますが、実際に教えている内容は大人服の技術です。
カメラに映しやすいこと、縫うのに完成までが早い、生地を多く使わないので何着も縫えるなどの理由で、子供服が教材です。
ただ、子供は永遠に子供でいてくれるわけでもなく、また私が子供服っぽい服よりも、子供だってきちんとした服に魅力を感じているため
教材は子供服ですが、教える技術は大人服で必要な技術を教えます。
そういう流れで、150回目からは囲み作図の書き方です。
本当は袖のあるワンピが教材だったのですが、囲み作図があれば選べる範囲も広くなり、360回目に完成させる卒業製作までに、型紙がある程度理解できるようになってくれたらいいなと願っています。
原型は特に教えてもらわなくても、囲み作図の理解が出来るとルールが分かる
私が講座で取り上げてているのは、自分で引いた型紙から抽出した数字です。
講座で原型からデザインを書く方法も教えてもらえるとは思わないでください。そういう形紙の濃い内容は、当然ですが学校に行って、専門的に習うことです。
ただし、創刊されている雑誌を読み、独学で勉強するために必要なのは、ルールです。
そのルールだけ私の講座では今後もちょいちょい取り上げます。
型紙の引くために必要なルールだけを知れば、その後はやる気次第です。
囲み作図も原型も、書き方の基本的なルールは不変であり、共通です。
そして、講座ではずぼらな私が、失敗しないように経験の中で見つけたコツを教えています♪
また、囲み作図を使った場合に、自分のサイズ、着用者のサイズに合わせるために、注意すべき点も教えます。
講座の動画からの切り抜きを3つ繋げました。
コメント
初めまして! こちらの講座を受けたいと思っています、購入する前にyoutubeの動画を参考にしたいのですが、再生できません
講座の動画からの切り抜きを3つ繋げました。の動画です
ケンモツユイさま
動画を移送の時に、誤ってYouTubeの公開動画を消してしまったようです。
ご不便をお掛けし、申し訳ないとでございました。
ただいま移送先のサイトにいたしましたので、少ししたら閲覧が出来るようになります。
講座のご検討ありがとうございます。
何卒ご贔屓を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
このDVDの再販はしないのでしょうか??
又、まだ、もし!もし
残っているようなら、欲しいです
鳴海千春さま
お問い合わせ、ありがとうございます。
DVDとして単体の販売を考えております。
もしくは分かりにくいところを知りたいので、サイト閲覧での販売にする方法もちょっと頭に浮かんだりも…。
講座では12分以上の動画で、結局15回にわたって解説しました。
でも、多分それだと足りないでしょうから、もうちょっとに詰めようと思うのですが、それだけでもいいから欲しいということであれば、DVDに焼いて販売するのは今すぐでも可能です。
詳しくは、追加として販売するというのもありかもしれないですね♪