こんにちは。「ずぼらでパリコレ」洋裁が自宅で学べる365回講座の小川タカコです。
洋裁が自宅で学べる365回講座はご一括のみの販売になった理由
洋裁が自宅で学べる365回講座は、8月15日より、月額課金を廃止し、ご一括のみの販売となっております。
月額課金で少しでも多くの方に洋裁の基礎知識をお伝えしたいのですが、月額の管理部分が難しく、「お振込をお忘れではないでしょうか?」と定期的にご連絡を差し上げたり、お振込があった時に何回目まで頂いていたかを確認して、パスワードをその都度お渡しする管理の部分が、私一人では手が回らないので廃止するしかない事情があり、止むを得ません。
月額制を廃止してから、1ヵ月ちょっと経ちました。
月額が廃止されて残念だというお声を、すでに何通もいただいております。
当店の都合とはいえ、恐縮しております。
洋裁が自宅で学べる365回講座を型紙部分など個別販売計画
Web担当者と何度も相談した結果、型紙の部分だけなど、個別に販売する、ばら売りをしてみようということになりました。
ご一括の方がずっとお得ですが、内容を確認してから買いたいという方もいらっしゃるでしょうし、お試しにご購入くださってご一括への変更の際は、クーポンをご利用いただくシステムにしようとしております。
今しばらく新体制が整うまで、お待ちいただけたら幸いです。
型紙の知識が洋裁には不可欠で、上達に欠かせない
型紙が書ける知識を得ることが、如何にあなたらしい作品を創るうえでも、ミシンlifeの上達に大事なのかを書きました。
型紙を読める知識があると、失敗そのものを減らせる大きな理由があるからです。
洋裁が自宅で学べる365回講座では、何段階かに分けて、型紙の製図の仕方を取り上げています。
初心者さんにもご理解いただけるように初歩的なところから洋裁の基礎をお伝えする洋裁が自宅で学べる365回講座ですが、型紙の書き方を150回目から触れています。
型紙は囲み作図から覚えると慣れるのが早い
型紙は学校へ行かないと理解できないのではないかとご質問をいただくことがあります。
私は文化服装学院に入学する前から、型紙は書いていました。
「そんなの、一握りの人だから~」とか言われることもありますが、装苑やスタイルブックなど、服の作り方の雑誌がたくさん出版されていましたので、学友たちの多くは型紙で自作服を作るのは朝飯前の才能ある人間であふれていました。
昨日、ショップで試着したらカッコよかったから、(買わないで)縫ってきた!
なんて、当たり前のように語られていました。
私も負けん気で挑むのですが、毎回のように惨敗で、なけなしのお金で買った生地をダメにしては、無惨な気持ちでしょげ返っている不出来な生徒でした。
私は家庭科でも2以上をとったことがないですし、文化服装学院でも成績は下の方でした。
もちろん苦学していて睡眠時間も過酷でしたので、遅刻が多かったり、細目(課題提出)が遅れたため、追試になったり。
惨敗の原因は、自分自身も含めた環境の問題でもあったのですが、それはさておき。
才能は継続する力だと私は考えます。
最初にどんなに不器用で、そそっかしくても、上昇させる意欲で継続する事がなせる業は絶大です。
最初に才能があふれるほどに豊かに見えても、継続しなければそれまでです。
地道に一歩ずつ進化していく道を、あなたには育ててほしいと願っております。
型紙の本にでている製図方法を参考に、オーダーメイドを請ける事も可能
私が高校を出た1980年の頃の出版されていた型紙の書き方は、じつにいい加減でした。
ねえ、また失敗しちゃった!
本の型紙の書き方を参考にしたんでしょ?( ̄д ̄)
ダメだってーー!(≧▽≦)あれは、見ちゃダメ!
実際、何がどうしてこうなった?というレベルで、合ってないことが少なくなかったからです。
私がオーダーメイドを請け負うようになった2000年以降から買った本は、驚くほど型紙の製図が良くなっていて、失敗する事が少なくなってました。
オーダーのお客様に、本からデザインを選んでもらい、本と同じように完成させることが可能になっていました。
「原型から製図すると、ゆとりがその人に合わせたものになるので、とても痩せて見えますし、姿勢もよく見えます」とおススメしていました。
そんな中でも忘れられないオーダーが、胸元部分を大胆に空けたデザインのワンピースでした。
折れそうに細い当時絶頂のマドンナ、広末涼子さんが着ている個性的なデザインで、不安に倒れそうになったものでした。
プリンセスラインからグオっと切り開いて、大胆そのものに大きく衿ぐりをアシンメトリーにカットするデザインでした。
仮縫いするまでの不安さと言ったらなかったです。
ですが、意外や意外。
大胆なワンピースはほぼ修正箇所もなく、すんなりと仮縫いも終わり、ドキドキしながら本番の生地で裁断、大まかに縫製し、もう一度仮縫いをしましたが、またしても問題発見できず。
完成後にご試着いただいたときは、「おお!」と大きな驚きがわきました。
広末涼子さんモデルのほっそり大胆なワンピースが、
ふっくらぽっちゃり魅惑の、その場で着やせワンピに化けたからです。
想像をはるかに超える出来栄えで、自信はあったのですが、忘れられない出来上がりでした^^
型紙の製図方法はスタンスが違ってもほぼ同じ
型紙を製図する方法は、それほど難しくありません。
型紙の製図と言うと敷居が高く感じられるかもしれないですが、
- 数値を足したり割ったりした寸法に、
- 案内線を引いて、
- 目安になる場所を割りだした数字でポイントを印しして、
- それをつないでいくだけ
簡単な仕組みです。
文化式でもバンタン式でも、ドレメでも基本的に書き方は変わらないです。
同じ方法で、型紙を製図することが出来ます。
市販の型紙から修正がしにくいのは、型紙を書くための基礎の線がないから
市販のパターンや本の出来上がったパターン(型紙)には、バストラインの線や、本来の中心の線などのデザイン線を書くために必要だった基本の線が抜かれています。
もちろん、裁断するためには出来上がり線だけの方が混乱せず良いので、間違っていません。
間違ったことではないですが、出来上がり線だけの型紙を、自分に合うように修正するのは、非常に難しいのです。
出来上がりの型紙の修正が、何故難しいのでしょうか?
デザイン線しか入ってない型紙は、基礎になるバストラインや、ヒップラインなどがないので、どの部分を畳んで小さくするのか、どの部分で広げるのかなど、目安になるものがありません。
基準になるものが何もないので、どこをいじったらいいのか判断がしにくいためです。
出来上がった線だけの型紙の寸法を測って、ご自身のサイズとの違いを修正して…なんて面倒なことをするよりも、原型から自分のサイズで書いて、原型にゆとりを足していく方向で考える方がずっと楽です。
そもそも服とはそのようにして作るので、原型から製図するのは正攻法と言えますね。
そういう意味で、枠の大きさから案内線を直に入れて、デザイン線を書き出す方式の囲み作図と呼ばれるものは、Sサイズ、Mサイズなど型紙を書いた製作者側が指定するサイズに合わせて、型紙を書く方法です。
自分のサイズでもないし、ゆとりがどの程度入っているのかは、寸法を測って憶測するくらいで、
実際に縫って着てみないと何とも言えないのが囲み作図の弱点です。
今回はこのくらいにして、次回で囲み作図と原型のことをもうちょっと掘り下げてみましょう。
では、また(^^)/
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