囲み作図を知ると数字がびっしり書かれた原型から製図も可能に。

囲み作図とは 型紙

こんばんは。「ずぼらでパリコレ」洋裁が自宅で学べる365回講座の小川タカコです。

洋裁が自宅で学べる365回講座では、膨大な量がある講座から、分野別の商品化を開始します。

型紙を自分で書けるようになりたいというご要望がダントツに多く、サイトへご訪問される方も型紙関連記事へのアクセスが最も顕著です。

洋裁が自宅で学べる365回講座は366回、動画の時間も膨大で、自分が必要なところから勉強したいとか、いきなり7万を超える費用はねん出しにくいというお声にお応えします。

囲み作図とは、どういうものなのか

昨日の記事に貼った画像を見て、あれ?と思った方はいますか?

ミシンの上で型紙を書いている!のは、まあ画像なので、雰囲気作りだとしましょう(笑)

ドレスのデザイン画をみながら、製図しているのですが、その製図方法が囲み作図なのです^^

型紙

もっと拡大してみると

囲み作図でドレスの製図

周りの枠を着丈(縦の長さ)とバストライン、そして袖ぐりと、いきなり飛躍しています。
意味が伝わらないあなたは、原型の記事の時に、絶対に理解できるので少しお待ちくださいね^^

囲み作図でもドレスの製図はもちろん可能です。多少は問題はあっても、囲み作図の目指すサイズと着用者のサイズが一致していれば、それほどの問題は起きないです。

ただ、デザイン画から製図するのは、一発目の製図なので、囲み作図から起こすのは無理じゃない?って話なんですね^^

いま、

ナヤミ
ナヤミ

囲み作図がどうこう言われても何のこっちゃ?
型紙とか製図とか、大嫌いよーーーーー!

というあなたは、原型はなぜあるのかを知れば、その疑問は解けますので、ちょっと脇に置いておいてくださいね。

ここでは、サイトに使われているカメラマンが撮った画像が、けっこう変なものが多いということに気が付いて欲しいです。

囲み作図と原型とは、成り立ちそのものが違う

囲み作図は、枠を決めて、いきなりデザイン線を書く方法なので、サイズから作っていく原型を使った作図とは全く違う性格を持っています。

作図とは原型から作るのが当たり前であり、トルソーに生地をまち針で留めていく立体裁断以外は、原型をまず書いて、原型にゆとりを書き足し、デザイン的な寸法などを1/4サイズで追加していく、足し算方式が製図となります。

立体裁断とは

デザイナーさんがまち針で生地をトルソーに留めて、ドレープなどを生地の風合いに重視しながら作っていくやり方です。
洋裁学校に通うと人台(洋裁用のトルソー)を必ず買わされます。
人台は服を習うものにとって必需品とも言えます

囲み作図は、原型から製図した作図を書きやすく改良したモノ

囲み作図で、枠から出来上がりの線を書き入れるのは何故かというと、原型から作った製図を、大きな枠に入れて、枠から製図の出来上がり線が度くらい離れているのかを計算して出来ると考えてください。

▼ の大きさを示すために、大きな□の中に▼を入れて。底辺の長さのどこに尖った先がくるのか、高さは何cmなのかなどの簡単な情報に整理したものが囲み作図です。

原型は▼の元になる穂情報ですね。
どうしてその幅になるのか、高さになったのか、尖った先がなぜ、そこに来るとカッコいいかは、元になる情報から考え出された結果です。

ですので、囲み作図だけで製作すると、何となくイメージがもわぁんとするわけです。

囲み作図は手芸店のレシピ

囲み作図は本にも良く掲載されていますが、身近な所では手芸店で作り方のレシピをもらうと、B5くらいにプリントしてある小さいのをくれますよね^^

あれが囲み作図です。

枠を書いてから、デザイン線への案内を印していき、ポイントをつないでいきなり出来上がります。

囲み作図の利点は難しい情報がないので、誰でも簡単にレシピをかけるところです。

でも囲み作図は元になる大事な情報(原型)の線などが入ってないので、修正をすることがしにくいので、主導権がこちらにありません。

型紙は買うものだと考えていたのに、受講後は原型から製図できる

洋裁が自宅で学べる365回講座を受講してくださる中に、最初は型紙は買ってくるものだと思ってたし、本の型紙を縫っても失敗ばかりだったという方が少なくありません。

皆さん、同じような悩みをお持ちです。
私の洋裁が自宅で学べる365回講座を受講してくださって、囲み作図や原型の書き方を始めて知って、今では衿付きシャツを原型からかけるようになったという嬉しいお声をいただいています。

型紙を製図することは、それほど難しくはないからです。

型紙のくせを見つけると失敗がガクンと減らせる

型紙を買ってきて縫おうとする場合、特に難しいのは型紙の独特のくせを見抜けないと失敗しやすいと言えます。

型紙は創作の情報の宝庫で、パターンを書く人独特のくせが含まれています。

同じようなデザインで上手に縫えたのに、なぜ失敗してしまうのか理解できないという時、意外に型紙独特のくせに飲み込まれてしまう事が多くあります。

私はサンプル専門で大手の婦人服メーカーと直接のお取引をしていただいていたので、各社のパタンナーの方々にそれぞれのくせがあって、

  1. 書いてない部分にイセがあって、裁断をしたら縫い合わせられないよー!とか、
  2. 伸びる素材でこの出来上がり線だと絶対に形に出来ないなどなど、

トラブルが満載でした。

何故ならば、サンプルはあくまで見本であり、型紙から縫ってみる1着目ですので、型紙の完成度は低いからです。

お試しの一発目から完成しつくされた型紙は土台無茶な話なのです。

でも、展示会やファッションショーの期日は迫っているわ、常にタイムアタックですから、ひっちゃかめっちゃかになってしまう事が大半でした。

個人でサンプル縫製を請け負うということは誰の応援もないですから、取引先のお仕事がバッティングして縫う量がいきなり増えたときや、失敗して時間超過したときなど、綱渡りの地獄にあっという間に陥ります。

型紙をチェックしトラブルの芽を先に摘み取って確実に成功させる

そこで、裁断の前に縫うことが可能なパターンかどうかをチェックし、点検、確認してから生地を切るなど、用心を重ねる訓練が必須条件でした。

紙で出来ることは、紙のうちに全部を処理するのです。

ここはとても重要なポイントで、縫い代を完全にすることなどを疎かにすると、足をすくわれてしまいます。

紙のうちに出来ることはするといっても、型紙が何を意味するのかがイメージできないで、縫ってみてから考えるようでは遅いわけです。

囲み作図を覚えると利点が多い

洋裁が自宅で学べる365回講座では150回目から囲み作図という製図方法を取り上げます。

211回からは原型を書いて、原型を元にして衿付きシャツを製図し、それを実際に縫って見せます。

洋裁が自宅で学べる365回講座は、洋裁を始めたばかりの初心者さんにも、服作りを楽しんでいただくための講座ですが、型紙が読み解けなければ、キレイな縫い方をいくら習ってもその場限りで応用力になりません。

私はあなたが現実に縫うことで困った時に、どうやって突破口を見出すのかをお伝えしたいです。

洋裁が自宅で学べる365回講座が失敗からのリカバリーを重視している事もそうですし、型紙に時間を割いているのも同じです。

型紙の書き方の知識を持つだけで、手作り感から卒業できる

製図そのものをやらなくても、型紙から情報をみよとけるようになるだけで、失敗を減らし、出来上がりが既製品らしいパリッとした完成度になります。

あなたの作品をグレードアップさせるためにも、型紙の知識、製図方法など、手に入れて創作の時短と完成までの経験値をドンドン磨いていきましょう。

失敗は成功にはつながりません。
数多く無駄にする時間と生地が膨大になるだけです。

なぜ失敗したのか、どうして縫いズレが起きたのか、なぜ出来上がり線が合わないのか。

型紙からの情報を理解するから、経験になって、応用の力に育っていきます。

あなたのミシンlifeが夢多い、自由自在のものになりますように祈っております。

型紙のことについて、囲み作図と原型についてもう少し踏み込んでいきますので、次回もお楽しみに!

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