型紙をあっという間にシャープに写し取る方法

型紙

こんにちは。 「ずぼらでパリコレ」洋裁が自宅で学べる365回講座の小川タカコです。

「型紙が、裁断までがめんどくさくて、時間がかかっちゃうんです~~~(>_<)」
こんな声が数名の方から届いています。

今回は、お悩みの多い型紙の写し方についてです。

型紙を写す時に、カーボンを使うと早くシャープに写せる

カーボンを使うと、めっちゃ簡単に型紙が写せますというお話です。
昭和の時代に伝票の下に敷いて、使っていた昔ながらのカーボンですが、触ったこともないという方も多くいるかもしれないですね^^

100円ショップでも販売してますし、文房具屋さんにもあります。

動画で作業内容もお見せするので、ちょっとだけお時間をくださいませ。

型紙で出来ることは全部終わらせる

型紙で出来ることは全部終わらせることが、洋裁ではかなり重要というよりも、なくてはならない部分です。

型紙に縫い代をガッチリつけて、正確に紙と鉛筆で出来ることを全部やってから、ミシンを踏むようにしないと、後からトラブル続きとなってしまうからです

きちんと裁断する方法を知っていただき、とにかく縫うことの枚数を増やして欲しいと願っております。

私は長い時間をかけて、完全なものを縫っていくスタイルは、あまりお勧めしないスタンスなのです。
洋裁教室や学校で、製図から始めてパターンに補正を加えて、裁断するまで長い時間がかかって、縫う時はバタバタしながら縫うというような状態だと、縫い方が腑に落としにくいからです。

文化服装学院で習っていても、自分でパターンが引けるには至らず、縫うのは2年かけても上達には乏しく、習う長さが苦しく感じられていました。

学園生活では、裁断は縫うために早く済ませてしまいたい、途中経過だけでしかなくて、いい加減でお座なりに行っていました

縫うことは、いつまでも形にならない、道のりのけっこう厳しい登山のような気がして、苦痛も大きくありました。

製図方法を習い、製図した型紙でシーチングを裁断し、シーチングに補正を加えて、縫い方を勉強するのは付け足しのようになって、最終的にどれもが頭に入りにくく、寝不足で疲れ切っていました。

ところが、センスのある人は、メキメキと驚くほど縫えるようになっていきますから、教え方の方法は全然間違ってないと感じて、自己嫌悪に陥り、自信を喪失していました。

裁断の付けを縫うことで補うのは不可能

学生だった頃の私に、いまアドバイスすることが出来るなら、
「まず型紙をきちんと写して、正確に縫い代を付けようよ!」と強く勧めます(笑)

縫うために、型紙の段階を確実なものにして、ミシンの工程が楽になるように配慮してあげるだけで、仕上がりが良くなるだけでなく、とっても早く縫えるようになります。

逆に、型紙の段階で未処理なまま縫う作業に入ると、それはもう、トラブルが続発して見るのも嫌になってしまうくらい縫ってはほどき…にハマり込んでしまいます

洋裁が自宅で学べる365回講座では縫うことに特化しています。

早く縫えるためではなく、縫いやすい環境に整えます。

  1. 型紙をどうするのか、
  2. 裁断の時に何をすると問題が減らせるのかなど、

縫うことを第一義にした講座にしています。

型紙や裁断で失敗したものを、ミシンでカバーしようとするのは、そもそも無理なんですね。
ミシンはキレイに縫うだけの目的でも、けっこう大変ですから、その他のフォローをさせない方がいいということです

縫うスピードアップと、満足のいく完成度を繰り返すとめきめき上達する

服を作るのって、工程が長いから嫌になったり、気が重くなったりすることも時にありますよね。

完成までを短縮化して、素早く完成を作り上げることが可能になると、ちょっと気になったトラブルのところを、もう1着縫って身に付けたいと思える余裕が出てきます。

これを繰り返して、コツをご自身のものに身に付けていただき、ご満足のいく形に縫えるようになって頂きたいのです。

お子さんをお持ちのお母さまには、お子さんは服のサイズの変わるまでがとても早いので、次々に新しい服を仕立ててお子さんが喜ぶ姿も励みになるかもしれないですね^^

縫う工程を覚えることに特化したカリキュラムで、洋裁が自宅で学べる365回講座は進めています。

型紙を何で写し取らないとならないのかの理由

型紙はそのまま切っちゃう!とう人もいるかもしれないですよね。

切り抜きが出来る型紙も市販されています。
また、自分で引いたときなど、そのまま切りたいのもわからないではないです。

型紙のデザインをした元本を裁断用に切ってしまうと、後であれ?ってなった時に確認ができなくなるので、非常に危険です。

縫っている最中に、型紙を合わせて、正しいのかどうかを確認することが大事な時があります。

服を作る工程は長いので、何日かの作業になったり、他の用事を済ませて「あれ?」となるときも多くあります。
そのようなちょっとした疑問になったときに、型紙の原本で出来上がり線を確実に把握するために必要なのが型紙の原本です。

原本はそのまま残して、裁断用の型紙として切らないことをクセにした方が絶対にお得です。

型紙の線は出来上がりまでの思考そのもの

型紙から話がそれますけれども。

運転するとき、ハンドルを握らないで道を走っっているとします。
ちょっとでも道が細かったり、カーブがきつい度に、ハンドルを持たずにコントロールは出来ませんよね。

型紙の出来上がりの線は、型紙上では車のハンドルと一緒と考えてみてください。

実線を引いた流れは、完成まで何を考えてその線を引いたのかが、思考そのものです。
後から見直した時に、あの時にこう考えていたのかと思い出せることで、勉強にもなります。

紙はそんなに高いものである必要もないですが、けちらない方が良いです。
思考を形にするので、包装紙を繋げてあったりすると、思考が乱されてしまうからです。

型紙を写すのに、カーボンはものすごく安いうえに、線がシャープ

私はネットショップの経験があります。
その時の商材は、「大きいサイズのプリーツ服」のオーダーメイドでした。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、プリーツは縦にシワを入れるため、型紙が横に3倍の大きさになります。

プリーツで3倍をシワ加工して縮めるので、横が3倍分広くないといけなかったのです。

とてつもない大きさになる型紙を相手にして、いかに効率よく、確実にするのか考えざるをえませんでした。

いっぱい研究して、ああじゃないこうじゃない、工夫していました。
その中でも、

  1. 安くて何度も使える
  2. 破いても惜しくない
  3. どこでも売ってる

この条件にマッチするのは何か考えあぐねていた時に、日暮里の生地問屋の社長が使っているカーボンが頭にひらめいたのです。

一瞬、自分に才能を感じました^^

カーボンは、もう言葉に尽くせないほど、使いやすいです。

型紙を写すのにカーボンを使うのは、コスパがハンパなく良いのです。
金額も1枚のカーボンから書き出せる量から考えたら、もうね笑えるほど使えます。

使いすぎてヘロヘロになってからの方が、あまり濃くならないのでより使いやすくなるのも、何だかカーボンっていいやつだよなぁって感じたりして可愛いくなります。

とにかく使ってみて損はないですよ^^

型紙を写すのにカーボンを使うことのデメリット

型紙をカーボンで別紙に写すのは、本やデザインをした元本を壊さないという大事な利点があります。

思考を大事にするという意味でも、上記に書いた通り、思考が線になって残せている方が、どうしてその線が生まれたのか考えられるし、線と線を合わせることで失敗も防げます。

型紙をカーボンで写すことの、デメリットです。

カーボンは消せない。

ここが一番弱いところで、残念です。

型紙の写したカーボンの線は、黒くてシャープにはっきり写せるので、見失わずに書き写せます。

ところがカーボンなので、どんなに消しゴムでこすっても、薄くはなっても消えてくれません
カーボンの線がたくさんあると、どれがどれだかわからなくなってしまう危険があります。

型紙をカーボンで写す時の条件

型紙が決まって、修正点もなくなり、もうこれで大丈夫となってから、カーボンで写すことで、カーボンのデメリットを良い方法に使うことが出来ます

カーボンは消えてくれないので、

  1. 写す前にこれで大丈夫だろうかと、
  2. 何度もチェックを入れて確認をしっかりしなくちゃなりません。

洋裁は積み木なので、1か所のミステイクが、後々で大問題になったりしてしまいますから、確認作業を何度も行うことでトラブルを未然に回避できます。

冷静になる時間を作ることで、確認作業も効果が上がります。
勢いでやったり、思考が熱いまま行うと、見えるものを見えない状況も起こってきます。

洋裁が自宅で学べる365回講座では、作業の中で冷静になる時間をとるための時間で、この作業をしましょうとお声がけをしています。
縫うことに夢中になって、先へ先へ進めようとすると、見落としてトラブルが大きくなってしまうのを防ぐために、意識的に思考を冷やす必要があるからです。

洋裁が自宅で学べる365回講座の特徴は、1着の全工程を撮影し、収録してお見せすることです。

  1. 失敗した理由、
  2. 失敗に至った経緯、
  3. 失敗から修正する方法など、

多くの情報を共有し、それぞれのケースを知っていただくことで考え方を身に付けていってほしいと願っています。

型紙を写すのに、チャコぺーパーを使わない理由

チャコペーパーは消えることを前提にしているため、保存に適していないことが最大の理由ですが、

型紙に写す時にも、線が曖昧で太くなるため私はチャコペーパーは使いません。

また、生地に直に印を入れる利点を感じないので、私はチャコペーパーを全く使っていません。

生地は伸びたり縮んだりして動きがあるのに、動いちゃうの物に縫い代の線を印しても、結局曖昧になってしまうからです。

もちろん、そういう学びのお教室もあります。
どちらが正しいのかではなく、ベクトルが違う考え方なので、そこは誤解しないでください。

私は既製品の縫い方をお教えしたいので、型紙は縫い代を平行につけて、完全な型紙から縫製に入る方法をお伝えしています

チャコペーパーでこすってたら、どうやっても生地がズレてしまい、ズレたものをミシンをかけると、結果としてあちこちズレが生じた状態が迷宮になりがちなので、私はチャコペーパーを使う方法をおススメしていません。

生地をゆがませない方法で縫うための型紙

型紙を正しく作って裁断し、生地の縦と横をしっかり整えて、楽ちんに縫うことを覚えると、縫うのがものすごく楽しくなります。

型紙で出来ることは全部やることで、ミシンの負担が最小限になります

縫うときのトラブルを最小限まで減らすと、負担がない分だけ、縫うことだけに集中できます。
この感覚をお伝えするのが、洋裁が自宅で学べる365回講座の目的です。

受講してくださる皆様に、ネットで販売出来るお品物を縫えるようになっていただくためにも、美しいものを縫うためにはどうしたら良いのかを知っていただきたいです。

型紙で時短ができ、裁断もスピーディーだと服がどんどん作れます。
最初に失敗しても、失敗から原因を探って、次で再挑戦すると仕上がりが格段に良くなります。

型紙がぐちゃぐちゃだと、もう次のが作りたくなくなってしまいます

時間がかかって、縫い合わせが違ったり、めんどくさくなってしまうところを、回避して、ミシンで組み立てるのが楽になると嬉しくなります。

縫うのが上手になってから、必要に応じて、製図や型紙の作り方など、本格的な勉強をしたら吸収率が上がりそうです。
洋裁が自宅で学べる365回講座では、原型や型紙の書き方をお教えしていますが、それはあくまでも縫うための基礎的な知識です。

アレンジが出来るようになれば、創作意欲がドンドン上がってくれれば、縫う枚数も増えていきますからね^^

型紙を書くのにも、写すのにも、方眼定規が優秀

型紙を書くのも縫い代をつけるのも、方眼定規がないととにかく大変です。

なにも洋裁用のである必要はないですが、洋裁用の方が使いやすさは感じます。
私は洋裁用の方眼定規の他に、文具店の分厚い方眼定規も持っています。

型紙をカットするのに、洋裁用を使うと削れてしまうからです。

方眼定規があるメリットとして、以下のことが挙げられます。

  1. 型紙を書くのに便利だから時間が早い
  2. 縫い代を型紙に付けるのが正確
  3. カーブがキレイに書ける
  4. シャープな線が書ける

20cmのモノサシでも透明で方眼になっているものあり、用途に応じて購入をお勧めします。

充分に元は取れます。

型紙を写すのにルレットは使わず、縫い代なしの型紙での裁断はしない方が、信じられないほど縫うのが楽

ルレットは使わないのですか?と時々質問を受けます。
私はルレットは使っていません。

ルレットで写せるチャコペーパーが、太くて曖昧な線しか引けないからです
シャープでくっきりした線で、はっきり写し取ることで、型紙を突き合わせたときに、食い違いがないかも見た目ではっきり把握しやすいです。

チャコペーパーがそもそも生地に付けるものなので、薄くしか付けられない事と、こすると取れてしまう前提なので、ちょっと縫ったりほどいたりしたらチャコの跡を見失ってしまいます。

型紙に縫い代をつけるのか付けないのか。

「型紙に縫い代を付けるものですか?」という質問が多くあります。

縫い代はしっかり計算して付けるべし

縫い代は正確にしっかりつけておくことです。

裁断

この画像のように、輪にして書いた型紙に、縫い代を正確につけて裁断することで、縫う工程がとっても楽になります。

型紙のカーブを写すのは、方眼を回転させる

型紙のカーブを早く上手に写せない。

これが、型紙と裁断のときに、テンションが上がらない理由になるケースが多いのかもしれません。

サクサク出来ないと、(ああ、また面倒なのやらなきゃなんない)って感じちゃうと気が重くなりますよね。
私も気が進まない時も多くあるので、その気持ちとってもよくわかります。

方眼定規を滑らかに回転させて、ばっちり写せると、すごく気分が良いので、練習してみてください。

(あー、自分はいい仕事しててるなぁ!)って思えると、次へ進むのも楽しくなります。

型紙を写すのはコツをつかめば早いです。

型紙を写す時の重りは、大きくて平らなものがやりやすい

動画でも紹介してますが、私が型紙を写すのは、100円ショップの日時計を壊したものや、オーブン調理の鉄皿などを愛用しています。

服を作るのは感性ですから、あなたの自由な発想を大事に伸び伸びさせてあげて、思いついたらやってみてください。

これがすごく重要です。

まず、やらないと始まらないですしね^^

創意工夫は自由自在にして、いい環境を整えて服を作ってください。

ちょっとした工夫で品質が上がり、信用を取れるようになるきっかけが掴めるチャンスになったりもします。

その中で必要だったり、発想があればまた工夫して愛用の道具を作る歴史ですよね。

その繰り返しをして、どんどん仲良くなってもらいたいですね。

簡単な製図であれば、製図の勉強をしなくても型紙が引けますし、アレンジができますから市販の型紙から、デザインを変えることも可能になります。

以上、今日の動画の核の部分のお話をしました。

洋裁が自宅で学べる365回講座のご入会はこちら

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