こんにちは。
「ずぼらでパリコレ」洋裁が自宅で学べる365回講座の小川タカコです。
型紙をどのようにしたら、簡単かつ狂わせずに、また快適に写せるのかについての3回目になります。
2 型紙をあっという間に写して、縫い代のカーブも滑らかに書く方法
上記をご覧になってから、こちらの情報を見てください。
型紙の中心をパッキリ折って、左右対象にする方法
型紙を写しとるときに、中心を折ると利点が多くあります。
どうやって輪の形にピッタリ写せるのかの方法をご紹介しますね。
- 中心がずれたりしないように、気を遣わないで済む簡単さ
- ズレが出ると嫌な気分になったりしないで済む
これに最適なのが、出なくなったボールペンです。
とってもお役に立ちますんおで、使い方をご紹介しますね。
《出なくなったボールペンのコツ》
- 力は軽めにする。
- 力を入れると紙が傷つくので、加減は軽め。
- 長い定規があれば、上から下まで引く。
- 短かったら必要なところを引いて、残りは手で折る。
- 短いのでつないで書こうとすると、微妙なズレが生じやすく、イラつくことにもなるので、定規の長さ分だけ引いた方がいい。
型紙の中心を折った後に、縫い代付けをすることの利点
- 型紙が二つ折りにした分、小さくなって作業がしやすい。
- 型紙の縫い代が左右対称にできる。
- 型紙の縫い代の欠けるところがないかを確認しながら出来る。
型紙を作るときに、後から(ココが欠けてる!)となってしまうと
継ぎ接ぎしたりしなければならなくなり、マスキングテープは剥がれやすく、セロテープは湿気で型紙が凸凹になってしまいます。
紙を接ぎ合わせるのは紙の段階でもやり難く、
裁断の時に紙の継ぎ部分で生地に引っかかったりなど、苛立つ要因が増えてしまいます。
あっちもこっちも欠けてしまうと、それだけでスタートの時に出鼻をくじかれた気がすることも…。
私はそそっかしいし、早とちりなので、そういう自分を認めて、どうしたら失敗が出ないうちに気が付けるのかの、対策をいっぱい作ってミスを防いでいました。
気が付かないで作業をしていても、どこかで気が付ける、幾つも自分が見落としやすいクセの対策を作り、欠けたり落としたり、ミスがないようにします。
型紙に『○ー』合印をつける習慣
型紙の中には『○ー』←こういう印が書かれているでしょう?
これは、他の型紙と合わせる場所の意味です。
縫い合わせるには無くてはならない、型紙に書き込むべき、最重要な情報です。
縫い代を平行につけるよりずっと重要で、欠かしたら作れなくなるモノが、合印です。
今まで合印をあまり意識しないで裁断していた人は、正しい合印ではないことで、必要以上に難しかったのかもしれません。
合印の書き方ですが、洋裁が自宅で学べる365回講座で何度も説明していますが、必ず自分でも○を書いて、棒を引く習慣を身に付けましょう。
型紙の『○—』合印は、出来上がり線に対し直角に書く
合印は、常にどんな時にも、出来上がり線に対し直角に書くことが重要です。
これを忘れないでください。
なぜならば、直角じゃないと出来上がり線上の正確な位置を指し示すことが出来ないからです。
動画の中でも説明しました。
縫い代の先端の2~3mm程度しか、ノッチ(合印)は切り込みを入れないため、
○—の線を斜めにいい加減な方向に書くと
切り込みの方向が、出来上がり線の反対方向にズレた場合に、
左右の誤差で1cm近い大きな狂いが出ることすらあります。
合印は合わせるために必要な情報なので、合印が大きくずれていたら、それは印としてすでに機能を失っています。
複雑な場所で合印が全く合わないことに陥ってしまうと、手も足も出ないほど困難を極めます。
気が付いた時にはもう半周以上縫っていて、しょうがないから残り半周でズレを処理するなんて時もありますが…。
作品がゴム入りのスカートなら何とか誤魔化せたとしても、袖つけで合印が全く合わなかったら、目も当てられない仕立てになってしまいます。
素材が繊細で縫った針の傷跡が目立つものであったり、ほどいたら強烈に目立つ部分だったりしたら、窮地に陥ってしまいますよね。
型紙の合印を正確に残さず生地に写す
縫い代の先端から出来上がり線の直角に合印を入れる事は、ほどく原因を最初から作らない防衛手段でもあります。
当然ですが、トラブルを防止するように作業を行っていくと、仕上がりまでスムーズになります。
でも、人は痛い思いをしたときの方が記憶に強く残ります。
逆に痛みが強い方が、より鮮明に記憶に残せる利点もありますから、失敗は大いなる成功の母です。
そういう時は、
「合印が直角じゃなかった!」
と声に出して、原因を脳にも叩き込みましょう。
声に出すと、耳からも音として脳に入るので、ため息よりもずっと効果があり、次に失敗しない経験に変えることができます。
型紙にも、自分用のトラップを仕組んでいく利点
服を作るのは、工程がどうしても長いため、集中が保てない時もありますよね。
どこかで見落としたうっかりミスが命取りにならないように、自分で気が付く為のトラップを仕掛けていくようにすると良いです。
そういう自分用の地図を作るのが、型紙、パターンなんです。
罠(わな)の意味で使うトラップです、自分にトラップを仕掛けるというのは間違いだろうと言われますが…。
意味合いは違っても、気が付かないでいる呑気な自分自身に、トラップ(罠)を自分に仕掛けていくくらいのつもりにならないと、気が付けるための時間、タイミングを敢えて作るのは、やり慣れているプロも難しく、うっかりミスを減らすことは至難の業です。
どこでどうやったら何も考えてない自分が「イテっ!なんだこれ?」と感じるモノを、自分の為にトラップとして仕掛けておくかが、かなり大事になります。
そういう繰り返しをして、うっかりミスを減らしていきます。
この、地図としての特性を持たせて、ミスを防ぐのは、この縫製業界ではごく当たり前の手段なんですね。
見落としたことをノートにするなどして、自分を誘導していく仕掛け作りを意識してみてください。
自分が作業に対して、どこが弱くて、どんなところを見落とすクセがあると把握することが一歩目です。
そして、そのクセに対し、ここにトラップを仕掛けたら、必ず「あ!」という反応をするモノをどうしたら作れるのかを考えます。
私の自分用トラップはこんな風にしています。
- 型紙用の定規に、縫い代のつけ方のメモシールを書いて貼る
- ミシンに書いたシールを貼る
- 糸の棚に貼る
- 重し(文鎮)にシールする
- 指さし確認をする
自分に気が付かせないとならないために、コツがあります。
ニンゲンは見慣れると反応しなくなるので、自分が反応しなくなってきたら、新たな仕掛けに取り替えて、常に鮮度を保つと機能してくれます。
自分に意地悪なトラップ(罠)の要素を持たせることが、単なる注意書きとは違う、見慣れさせないコツです。
トラブルを起こしやすい重要課題を、自分に意地悪をしていくことで、血肉に変えていきます。
こうすると、数年ぶりの素材であっても、忘れていても勘が戻るのが早いので、おススメです。
私が長年プロとして就いていたサンプル専門縫製では、多くても3着しか縫いません。少なければ1着のみです。
素材の感覚を覚える暇もなく、次から次へと多くの質や素材を扱うだけに、自分の経験を忘れさせない努力をしていました。
単にノートに付けても孤独だし、後で読んでも、何だこりゃ???ってなってしまうことも多くあります。
もう一人自分がいて、その欠席して講義を受けなかった自分に教えるつもりで、ノートを付けてあげると、分かっている自分の覚書よりも思い出せる情報量が違ってきます。
自分の知りえた情報を、全然知らない分身の自分に確実に伝えるために、何をすればいいのか、どうしたらもう一人の未経験な自分が間違えないで縫えるかを考えて、説明できるようにしていると、覚えるのがとても早くなります
型紙の作り方を習いに行ったお教室で
下記はインスタグラムで仲良くなって、
Facebookグループでも個人ホームでも交流してるかたの投稿です。
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洋裁教室で、カーブ定規を買って型紙の縫い代をつける方法を教えてもらったんだけど…
ざっくり言うと、
- カーブ定規のカーブは型紙のカーブとどことなく合う
- そのカーブをフィットさせ
- そこから1センチ平行移動させ縫い代をつける
- 教えてもらった時からものすごく違和感
平行移動するにしても感覚で平行移動するしかない
そもそも「なんとなく合うカーブ」って距離は短いし、そもそも合ってるようで合ってない
教室に長く通ってる人に「どうやってるんですか?」って聞いても
「なんとなく合わせて、なんとなく1センチズラしてる」と
それで実際、縫い代つけるのがストレス
合わないカーブ合わせにくい
そもそも定規がデカイ
なんとなく合うカーブ探すためだけにデカイ
もーイヤ!
なので、小川 タカコさんの型紙の動画を楽しみにしてたわけです。
なるほど!
スイスイ出来るようになりました
定規が30センチの方眼しか手元になかったから、
これはもっと小さいのに買い換えよう!
きっともっと効率良くなるはずだ!
ふと思い出したけど、中学の時の家庭科で縫い代つけるとき
直線定規で1点ずつ測って最後に線を引き合わせてたと思う。
連続でできる方法がこのやり方なんだなーとやっと腹に落ちました
私のストレス配分 型紙1:裁断3:縫製1
これで大分軽減されたわけです。いえーい!
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