しつけ縫いがミシンに効果がない縫い方を知らずにしてませんか?

しつけ しつけ縫い

こんにちは。「ずぼらでパリコレ」洋裁が自宅で学べる365回講座の小川タカコです。

洋裁が自宅で学べる365回講座では、324回目からいよいよファスナー付けを初心者でも間違いなく縫いつけられる安全な方法の講義に入ります。

今回はあなたが一生懸命に縫っている”しつけ縫い”はミシンに効果的に縫えてますか?というお題です。

しつけ縫いをしてもミシンで縫うとズレてしまう

しつけで縫ったのに、ミシンをかけたら無惨なほどズレてしまって、手に負えないとがっかりしたことはありませんか?
「しつけで縫ってからミシンをかけると、失敗しない」

このアドバイスをよく聞くと思います。

しつけで縫ったのをミシンをかけても、プロでさえ縫いズレてしまう動画を撮りました。

しつけ縫いをしてもミシンで縫うとなぜズレるのか?

ミシンはそもそも下の生地を、下にある送り歯で引っ張って、上の生地は押え金で圧をかけているので、ズレてしまいやすい構造をしています。

ミシンはズレないように縫ってくれる機械ではなく、ズレて縫う機械です。

お餅をザラザラのお皿の上に乗せて、手で上から圧をかけて押さえつけて、お皿を向こうへぎゅっと引っ張ったら、お餅は崩れてしまいますよね?

ミシンはそういう構造をしているので、ベルトや台衿、カフスなど、ズレやすい所は絶対にズレてしまうことが避けられない機械です。

 

しつけ縫いはズレないための仕掛けが必要

しつけ縫いをズレないために縫うには、手で揺さぶってもてこでも動かないように、しつけで縫ってあれば、ミシンでも動かないという事です。

洋裁教室や独学でお悩みの方に最適な24時間自宅で学べる365回講座ではあまりご経験がない方でも、ファスナーの苦手意識をなくしてもらうために、325回目からタイトスカートファスナーの講義が始まります。

ファスナー付けでの失敗は、ねじれたり、ステッチが曲がるなどのほどいて縫い直せる失敗の他に、ファスナーの土台の金具や、ファスナーのムシをミシンの縫いで破損してしまったら、ファスナーの交換になってしまう危機があります。

しつけ縫いでしっかり準備をして、ファスナーの苦手意識を吹き飛ばして好きになっていただきたいからです。

しつけ縫いをプロがやりたがらない理由

洋裁教室や独学でお悩みの方に最適な24時間自宅で学べる365回講座では、325回目になってから、しつけ縫いの方法をお伝えします。
いつまでもしつけで縫ってからじゃないと縫えない状態だと、パーツが多くなったりデザインものができるようになれません。

プロは、しつけ縫いに頼らない方法で洋服を縫う練習をします。

もちろん洋裁教室や独学でお悩みの方に最適な24時間自宅で学べる365回講座にご参加いただいてしつけで縫うことを禁じていませんが、しつけでズレてしまうことをお教えするより、具体的にズレないためにプロがやる、技を覚えて頂くことからスタートしました。

  1. しつけ縫いは手で縫うと、時間がかかります。
  2. しつけ縫いは、そもそも揺れやすい性格を持っています。
  3. 出来上がりの商品に針混入の危険が高まるため、しつけで縫う前提がない

しつけ縫いをするデメリットは、ざっと考えても幾らでも出てきます。

しつけ縫いをしないで、ズレない縫い方をするために

しつけで縫う、頼りにならないことをせずに、ミシンだけで正確に縫う方法があります。

型紙の紙や鉛筆で出来る下準備などは、しっかりやっておき、さらにズレないミシンの縫い方を覚えていくことで、しつけで縫う必要がなくなるからです。

もちろん縫製工場では、自分の得意分野だけに特化して覚えるので、ベルト付けをする人はベテランの人がやりますが、脇縫いはへたくそですし(笑)、脇縫いをする人はほかの分野で活躍できない若い人が多いです。

全部の部分を自分だけで縫おうとすると、不得意な部分は必ずあるので、しつけ縫いを武器にできれば、鬼に金棒というわけです。

 

しつけ縫いをファスナー付けに使う理由

しつけ縫いは洋服を大量に生産する量産工場で、完全に禁じられています。

ファスナーやその他の失敗したときに、リスクが高いものに対し、私はしつけ縫いでかかる手作業の時間よりも、一発で失敗なくキレイに縫える方法を考えています。

サンプル屋の時に請け負う立場では、ファスナーも問屋にアパレルメーカーが注文したものですから、失敗した時に「交換をください」と言うことがプロとして出来ない事情がありました。

サンプルですから1着にファスナーは1本しかありません。
ファスナーを工業用ミシンの速いスピードで大破させると、針が粉々に砕け散って、それは恐ろしい音がします。

「ボキっっっっ!!!!!!」

針が折れる時の音はただでさえ大きい音がして、工場中の人が「だれ?」と作業をやめて、音の出所と犯人を探します。

非難の注目があつまるなか、「私がやりました」と挙手するのは非常に恥ずかしいことでした。

ミシン

しかし個人的な恥よりも、

問題は針を折ったときに

  1. 生地を傷付けていないか?
  2. ファスナーなどをの部品を破損させていないか?

生産する側として、失敗してはならないことが生地やファスナーなどの破損です。

針が折れても、ミシンは自動に停止してくれないので、折れた太い針が、自分でストップさせるまで生地を貫いてしまうということがあります。

生地はミシン針の折れた、太くなって傷だらけになった部分で、織り糸を引きちぎられて、大きな穴が空いたり、織り糸がズレて模様や柄が狂ってしまうことがあります。

ファスナーも同じで、金具の部分に針が突き刺さると、金具にとんでもない穴が空いて、使い物にならなくなります。

ファスナーが大嫌いになってしまうトラウマにもなります。
そこで、ファスナー付けには金具の位置を、何度も目打ちで突っついて、手でプーリを回して金具のないのを確認して、金具を通り過ぎてからモーターで縫っていました。

ところが、(金具はないはず)だったのに、ここに居たのかーー!)というミスを完全に防ぎきることは難しい事でした。

 

しつけ縫いのやり方をファスナーで取り上げます

しつけ縫いは動画でもやって見せていますが、実際に役に立たない理由があります。

洋裁が上手に縫えるようになるためには、まずミシンで縫うとズレが出来てしまうものなのだという、ご理解をいただく必要がありました。

しつけ縫いを325回目でやっとお伝えするのは、しつけの縫い方を何気に縫ったものはミシンでは効果がないということを、実際に感じてから、しつけ縫いを覚えて欲しいからです。

必要なところをしっかり食い止めて、ミシンの振動にも頑として動かないしつけ縫いは、あなたの強い味方になります。
ただ強い味方になってくれるのに依存していると、いつまでもミシンの縫いズレが解消できないままで、ミシンと仲良くなれず手つきもおぼつきません。

ファスナーは取り換えが利かない部品ですので、しつけを縫って失敗を完全に防いだ安全走行をしたいものです。

 

 

しつけ縫いはどうして役に立ってくれないのか?

「しつけで縫ってからミシンをかけたら大丈夫、しつけ縫いをしてでもダメなら慣れです」

こんな言葉を聞いたことはありませんか?

私は確かに慣れで洋裁の技術を体得しました。
でも、その縫った枚数や、習得に費やした年数は、数えきれないです。

年間生産枚数なんて、考えたこともないほどの枚数を縫っていました。
アトリエ勤務の時は1日のノルマが3着ですしね(笑)

量産工場では1時間に80着くらいのダーツを縫い、追いつきすぎたら脇縫いのヘルプをし、夕方にはベルトのステッチのヘルプに入ったり。

それも先輩の人や、プレタポルテの美しい商品を横目で見ながら、自分で改善点を見つける努力をしてきて30年です。

しつけ縫いに何の希望を感じなくなるまでに1年とかかりませんでした。
社長や先輩の目を盗んで”しつけ縫い”をしても、ミシンで引っ張られたら効果がない)ということを、身をもって知ったということです。

(あなたが慣れるまで頑張らなきゃいけないのか~)とお感じになったとしても、この枚数や年月がもったいないと思いませんか?

 

役にたたないしつけは、何気に縫っているしつけ縫いだから

しつけ縫いをするときに、あなたは何に注意をして縫っていますか?

運針というのが大正や昭和の前半は、やらされていたようです。
家庭科の雑巾縫いができなくて、お母さんにやってもらったという逸話がたくさんある、あれです(笑)

私のしつけ縫いの動画でも、距離は大きいですが、縫い方は運針と同じ方法です。

縫う

上の画像のように上から斜め下に針を刺して、斜め下から針を抜く

ごく普通の縫い方でしつけ縫いをしたらミシンではNGです。

しつけの縫いが揺れたら、ミシンに対してはNGなしつけ縫いでしかない

しつけ縫いがミシンでも効果があるように縫えたか、判断する簡単な方法があります。

しつけで縫った場所を、ミシンでこれから縫いたい方向に揺さぶってみてください。
しつけ縫いをした生地が、左右に振れるかどうかで、しつけ縫いで縫った強度が分かります

しつけ縫いをした裏側の生地が、グラグラ揺れてしまうとしたら、そのしつけ縫いはミシンを縫う時には、何の役にも立ちません

あなたがしつけで縫う手間をかけたとしても、あなたがズレないでほしいと願いを込めて縫ったしつけ縫いは、ミシンの動きにゆすぶられ、出来上がりは縫いズレが起き、いびつになってしまいます。

動画にもあるように、運針のように縫ったしつけ縫いでは針目を細かくしたとしても

プロの私でも、裏側だけ進んで上の生地は押し出されて、しつけで縫った意味がなくなります。

縫製を職業にする者は、しつけ縫いをあまりあてにしないのはこの為です。

 

しつけ縫いには手間がかかる、針混入などのデメリットもあります。

何度もミシンの縫いで失敗をしても、しつけ縫いを奥の手にしない理由は、安定した結果がしつけ縫いに期待できないからです。

しつけ縫いの効果的な縫い方とは?

ということを逆から考えれば

しつけ縫いの効果的な縫い方

  • しつけ縫いが揺さぶりに強く縫うことができ
  • 難しい部分をミシンで縫っても
  • 一発で失敗なく縫い上げることが出来れば、
  • しつけ縫いは強力な武器になります。
もう一度書きます。

しつけ縫いで縫い代が動く原因を排除
ミシンで縫う時に、

  1. 生地がミシンで揺れないように、
  2. しつけ縫いができれば最強の武器が手に入る

ということになります。

縫い代が前後左右に動かないように、しつけ縫いががっちり縫えれば、ミシンで縫う時も動きにくいから安定して縫えます。

ただ、問題はまだあります。
しつけ縫いをどんなに強力に縫ったとしても心もとなさは残るので、

ちょっと〇〇をプラスしてやるだけで、縫いズレが起きなくなります。

どんな難しい場所も、ズレを気にせずミシンで美しく縫うことができるようになります。

職人さんと同じレベルを、経験が少ないあなたでも、可能になる方法があるということです。

ドライバーがどんなに腕が良くても、アイスバーンの道を冬タイヤやチェーンを装着しないで、すり切れたグリップの弱いタイヤで運転した時を考えてください。

スリップするのを運転技術だけでは防げないから、事故が多発してしまうのと同じ原理です。

タイヤが冬タイヤの良品であっても、雪道の運転が未経験ではスリップの危険を回避できませんよね?

洋裁教室や独学でお悩みの方に最適な24時間自宅で学べる365回講座では、誰でも簡単に覚えられるしつけ縫いの方法を、ファスナー付けの教材で取り上げ、325回目から詳しく説明します。

ナヤミ
ナヤミ

どうやったらしつけ縫いを強力に縫えて、〇〇ってなんなのよ~~~~~?

ナヤミちゃん、ごめんなさい。
そのコアな部分は、有料のノウハウです。

洋裁教室や独学でお悩みの方に最適な24時間自宅で学べる365回講座でくわしく366回の講義で身につけていただけます。

ご検討くださいましたら幸いです。

しつけ縫いが役に立たない理由 動画

この動画は洋裁教室や独学でお悩みの方に最適な24時間自宅で学べる365回講座の抜粋なので、押え金の説明も入っています。
ご了承ください。

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洋裁が自宅で学べる365回講座

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縫う時の工程の順番の参考になります。

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