こんにちは。「ずぼらでパリコレ」洋裁が自宅で学べる365回講座の小川タカコです。
台衿付きシャツカラー連載 その2
台衿付きシャツカラーDVDマニュアルの有料商材の中から、公開できるものがあったので、連載を始めます^^
9回まで続き物です。
前回のをまだお読みでない方は、ぜひこちらの、
①衿の縫い代の折り方を教えてくれたシャツ職人さんの記事
②衿などの形をしっかり付けるものは指で瞬間冷却
もご覧くださいませ。
この記事の続きはこちら
③衿の先端のアイロンは、中側の形が決定する
④衿先の縫い代の処理不足は、ミシンの縫い目から縫い代が脱走する
⑤衿の縫い代を表になった時にあいまいを残さず衿の厚みを薄くする
⑥台衿付きシャツカラーの最初にするのはシャツカラーを完成させる
⑦衿のとがりを出そうとして飛び出した縫い目は戻りにくいので注意
台衿付きシャツカラーの裏衿側にノッチを必ず入れないとならない理由
衿の先端のアイロンは、中側の形が決定する
衿の先端など、とがったものを形にしたい時、縫い代をバツンと切り落として形にしようとすると
先端の左右を出来上りに折るだけしかできません。
この形のまま表に返すと、
このようにデブンとした形にしかなりません。
ピンクの部分が邪魔をするからです。
では、動画をどうぞ^^
YouTubeにも解説を加えてアップしました。
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コメント
先生こんにちは。頂いたコメントを読みながら いろいろ考えました。クチュール、プレタポルテ、大量生産のものとスタンスが違うとはよくわかっていたつもりでしたが、実際にこんな細かいところも違うんですね。
前に教わったことも こうして小川先生の講座を受けることで、あらためて謎がとけた気分でもあります。
仰せの通り 縫い代は切り落とさない、芯は身ごろに貼る、絹糸オンリー、手の感覚で調整しながら縫うところもたくさんあり、毎回へろへろでした。
当時は エプロンでもきりび(最低限ですが)。しかしそのおかげできりびが苦にならなくなりました。
365回を受講して こんな方法もあったのかとたびたび驚き、今では場合により自分でどこまで手をかけるのか決めて縫うようになりました。普段着でパターンが完璧ならノッチが楽ですし、わざわざ4つ止めをせずともぴたっと会う方法にであった時は生き返った思いでした。両面から印が欲しいときはそこだけきりびもありですね。
そんなソーイングライフでも いまだに袖付けはしつけがないと怖いです。袖つけは袖ぐりでなく袖山優先、と教わったからです。そんなこだわりを持ちながらも、小川先生の講座は大好きで今年出会えてよかった たった一つの事です。
前の師匠についてはは ボディスメジャーで一度検索をしてごらんになってはいかがでしょう・というのも小川先生がご興味あおありなら、師匠の原型をとるお道具(これがボディスメジャーというものですが)がとても優れているからです。、若男女問わず簡単に個人数値の原型がとれます。私にはこの原型がおたからです。もちろん体系体型がかわっても自分で簡単にとりなおせます。
プロを育てたい、というか、教室にくるからには目指して当然という師匠と 楽しく自分の服縫いたい~という私たち生徒の間には大きな乖離がありましたがあらためてすごい技術を教わっていたのだなと(めったにみられない技だからしっかり見なさいとよく言われました。猫に小判でした)
小川先生のコメントで感謝の思いをふかめています。
さて、台襟のDVDかまじかとメールいただきました。心待ちにしています。お忙しいことでしょうが くれぐれもご自愛くださいますように。
切らない が正しかったんですね。というのも 最後にならった高齢の先生は すべてにおいて 縫い代をあちこち切り落とすことが少なかったからです。もちろん襟先も。本や 最初の教室では とにか 薄くといわれて切りまくりでしたので、この先生は
古臭い方法なのかとか、オーダーの仕事だからかとか???と旗門をかかえたままでした。
そして 切らずに さらに先生がされると見ごとにとがるのは 素人からみたらマジックとしか思えませんでした。
この記事をみて あれが正しかったのだと かつての師匠におわびしたい気持ちになりました。素人は恐ろしいもんです。
いやがうえにもDVDへの期待もたかまるきじですね。衿はパターンからしてもわからないことだらけで、襟つきの服はちょっと億劫になります。そんな長年の苦労が きっとDVDでまたもや 目からうろこ。できた~ となる日が近いと心がおどっています。
この連載もとても楽しみです。神戸にもシャツ専門店があり、縫子が減っていると聞いたときに 弟子いりしたいと思ったこともありました。すぐに動かなかったからもういまとなってはあとのまつりですが、そこを先生のご指導できっと自分のものにできるとしんじています。
きゃさりんさま
いつもありがとうございます!
縫い代を切り落とさない縫い方をするのはオートクチュールの方が多いです。
最後の先生ももしかしたら、オートクチュールの縫い方をお教えになっている先生だったのではないかとご推察申し上げます。
オートクチュールは何世代も着れるように、サイズ直しの為にも縫い代の奥を切らず、作り直しが可能な仕立て方になっています。
素晴らしいお品物を何世代も大切に着れるように、心得がある者がきちんと仕立て直しが出来るよう配慮して、裾の最後まで縫い代を残します。
着丈を長くしたい場合にも適応するためです。
ただ、野暮ったさがどうしても残ります。
分厚い縫い代を重ねていくと、モヤっとした雰囲気が出てしまいがちなので、そう感じさせない技術が必要になります。
既製服は軽く薄く作るのが基本なので、必要のない縫い代は切り落として、軽くシャープに縫います。
分野が違うので、どっちが正解とか、どちらが正しくどちらかが間違っているという、安易に判断するものではなく、分野が違うのに、同じ「洋裁」のカテゴリーで判断されることに違和感があるという方が正しいと存じます。
音楽のカテゴリーに多彩な分野があるように、洋裁にも目的に合った分野があって、オートクチュールの高級なお品物は最低でも150万などの金額など当たり前で、もっと上の金額も、何にためらいもなく出せる富裕層の方々がいらっしゃいますので、それ相応の縫い方が必要です。
見事に縫ってお見せになられたその先生は、相当な技術を思っていらっしゃったのでしょうね。
私も拝聴し、実際の技を拝見したかったです!
私はプレタポルテまでを専門としています。
プレタポルテは、百貨店に行くと婦人服の一番上の階で売っている、市販品でもお値段がぐっとお高めのお品物ですね。
量産はするけども、大量に作ってガンガンコストダウンをするも品物ではなく、小ロットで作る数も少なく、素材も凝ったブランドです。
シャツ専門店さんはすごい技術をお持ちだと存じます。尊敬の念が私もあり、縫い子として修業を積んでみたいです!
衿のパターンは365回講座でも取り上げていますが、今回のDVDマニュアルではパターンを修正して立体的に作る方法です。
シャツ専門店さんに弟子入りして得られるほどのことはなかなか動画でお伝えすることは出来ないですし、経験値はどうしても変えられない部分ですが
でも、出来ることはいっぱいあって、ちょっと改善する、切り込みの入れ方を違う角度で入れるなどで、自分の形を追求しやすくしております。
ご期待くださいね^^