こんにちは。「ずぼらでパリコレ」洋裁が自宅で学べる365回講座の小川タカコです。
台衿付きシャツカラー連載 その1
台衿付きシャツカラーDVDマニュアルの有料商材の中から、公開できるものがあったので、連載の半ばまで来ました。
9回までの続き物でスタートしましたが、10回まで伸びるかもしれないです。
書けるのは短くなりますが、アパレルの裏話や衿の関連のことも書いていくので、楽しんでいただけたら嬉しいです。
前回のをまだお読みでない方は、ぜひこちらもご覧くださいませ。
①衿の縫い代の折り方を教えてくれたシャツ職人さんの記事
②衿などの形をしっかり付けるものは指で瞬間冷却
③衿の先端のアイロンは、中側の形が決定する
④衿先の縫い代の処理不足は、ミシンの縫い目から縫い代が脱走する
⑤衿の縫い代を表になった時にあいまいを残さず衿の厚みを薄くする
⑦衿のとがりを出そうとして飛び出した縫い目は戻りにくいので注意
台衿付きシャツカラーに限らず、後ろと前、左右、また表と裏、上下など、ノッチで区別する習慣をつける
衿の裏に付けるノッチ2個の印をつける場所が重要
衿などに合印の他に足して印をする、昨日の動画でチョキチョキと私が呼んでいる裏側、下側、左側につける、切り込みの印2個は大変便利です。
衿を持つ、今日の動画でも分かっていただけると思いますが、端っこから3cm程度のところにチョキチョキを入れてあります。
- 手で触れたときに違和感を感じるところ
- 目でぱっと見たときに見える範囲内
これがとても重要です。
さて縫いつけようとして、触る先端から少しのところであれば、必ず縫うときにチョキチョキがみえますよね。
合印を、見る、手でも触った感覚で裏と認識する五感で失敗を防ぐ
- 裏側になるもの、
- 天と地が逆転しないようにするもの、
- 右と左を間違えないようにすること
縫うことに慣れていない人、ナヤミちゃんです。
あちゃぁー!またやっちゃったよ!
同じミスを繰り返してしまうのは、ご自身の中にそのように反応しやすいクセがあるといえるでしょう。
失敗しないで出来るのは、通常営業ですよね。
通常じゃない事態が度々起こる時、改善するための施策をする必要がある訳ですね^^
だって、ご自身で全部を作るあなたの工房には、型紙管理のあなた、裁断をするあなた、アイロンのあなた、ミシンのあなた、たくさんの役目を一人で背負ってます。
ということは、クセがどういうふうに反応しやすいのかを、自分が理解して、その対策を打てばいいわけです。
でも、クセは注意喚起とか、集中などの精神論では防げません。
そこで、目でも確認、手で触って触感でも確認、と五感を大事に動かします。
集中するときほど、視界が狭くなる
モノ作りをするときは、どうしても集中するので、目で見ている視野がいつもより狭くなります。
大きな視野で見ていたら、天地が逆になっているのを完成まで気が付かないとかないはずですし。
昨日の記事にも書いた、展示会場のど真ん中のマネキンが、裏返して着たような衿を、おしゃれに飾ってあるわけないはずです。
縫った人も納期に追われて、縫う所だけしか見てなかった。
飾った人も、飾ることだけに囚われていて、衿が変だという初歩的なところも気が付かない。
人間は間違える生き物です。
ですから、手で触って、目視でも確認し、いつも触れる場所にチョキチョキが入っているのを感じながら、今の運行は安全かどうかを確認したらいいわけですね。
縫い代に近すぎず、遠すぎない場所に、2個連続でチョキチョキとノッチを入れます。
衿の裏側にノッチを2個入れ、チョキチョキで失敗を防ぐ動画
衿の連載の過去記事はこちら
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