箱ポケットのおさらいと二枚袖について
外袖と内袖の縫い方は、それほど難しくないので、ぜひドンドン挑戦して、どんな素材でもできるようになっていただけたら嬉しいです。
- イセのミシンをかけないで外袖の大きい分量を処理する縫い方
- 蒸気の当て方、
- アイロンのどの部分を使うのかなど、
プロのアイロンワークを覚えてください。
前中心の縫い方と衿ぐりの縫い返し
高級服の縫製工場で修業して、呆気にとられた方法です。
ごく普通に前中心と見返しを角で縫うと、見返し側が表側に飛び出し気味になったり
裾のところで引っ張られたり、野暮ったさに直結するトラブルが起きやすいです。
同じように衿ぐりでも、丸首の場合は特に、見返しが表側に出ようともさもさしてしまうことがあります。
ちょっとしたコツでトラブルが全く起きない縫い方が可能になります。
あなたの作品がしゃんとしたすっきりした風合いに仕上がる、簡単で実に工夫された縫い方なので、覚えると楽しいはずです。
セットインスリーブ(裏なしの時の袖について)
セットインスリーブは、正装に欠かせない要素です。
どうしても覚えてもらいたいので、また復習もかねて、丁寧に解説しました。
イセミシンは縫い代側だけにかけるもの
イセが入れやすいからと言って、袖の表に出る側にもいせ縫いをすることを奨励する方がいますが、プロの社会ではそんなことは通用しません。
表側に出てしまう部分に、自分が縫いやすいからと縫って傷をつけるなんて、B品決定です。
イセを袖に入れるのは、袖を立体的にし、美しい仕上がりにする為のものです。
袖の縫い代側がぎゅーーっと縮んで、袖付けの身頃から袖がふわっと持ち上がる風合いを、どのように縫えばいいのか、お伝えします。
縫いやすさ、やりやすさだけを追求すれば、縫う場所の両側にイセの縫いをして、縫う所を平らにするなんて考えも出るのかもしれないですが、
両側にイセをして平面にした袖が、フワッと立ち上がることはなく、ベタっと押しつぶされた風合いになります。
イセを両側にかけるため、袖の表に出る側の方がふわっと丸く広がることがありません。
そして何よりもいけないのはイセを縫った針の傷が、袖の山のところにグルっと残ることです。
- イセは出来上がり線よりも縫い代の側だけにイセミシンをし、
- 片側しかイセが入ってない状態で上手にアイロンでイセを馴染ませ、
- イセをコロし
- 縫う時に目打ちで押し入れながら、丁寧に縫うものです
プロのイセの扱い方を知れば、あなたの作品は玄人に限りなく近づいています。
一重の裏なしで必要なことは、ここまででほとんどお伝えできているはずなので、あまたのミシンlifeは見違えるほど上達します。
洋裁が自宅で学べる365回講座では、作業中の動画に徹底的に何をしているのかの解説を加えました。
いまどこを見ているのか、手はどうやって動かすのか、アイロンは何を目的として蒸気の量や、蒸気の当て方なども詳しく解説しています。
動画は何回でも見れるので、予習と復習をお好きなだけ繰り返し、何か不思議に感じることがあったら見直して、答えを次々に発見してください。
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縫う時の工程の順番の参考になります。
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