衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない理由⑧

台衿付きシャツカラー アパレルの裏話

こんにちは。「ずぼらでパリコレ」洋裁教室や独学でお悩みの方に最適な24時間自宅で学べる365回講座の小川タカコです。

台衿付きシャツカラー連載 その1

台衿付きシャツカラーDVDマニュアルの有料商材の中から、公開できるものがあったので、連載の半ばまで来ました。
9回までの続き物でスタートしましたが、10回まで伸びるかもしれないです。

書けるのは短くなりますが、アパレルの裏話や衿の関連のことも書いていくので、楽しんでいただけたら嬉しいです。
前回のをまだお読みでない方は、ぜひこちらもご覧くださいませ。
①衿の縫い代の折り方を教えてくれたシャツ職人さんの記事
②衿などの形をしっかり付けるものは指で瞬間冷却
③衿の先端のアイロンは、中側の形が決定する
④衿先の縫い代の処理不足は、ミシンの縫い目から縫い代が脱走する
⑤衿の縫い代を表になった時にあいまいを残さず衿の厚みを薄くする
⑦衿のとがりを出そうとして飛び出した縫い目は戻りにくいので注意

衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない理由⑨

2018.12.14

衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない理由⑦

2018.12.11

衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない理由⑤

2018.12.09

衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない理由④

2018.12.08

衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない理由③

2018.12.07

衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない理由②

2018.12.06

衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない ①

2018.12.05

台衿付きシャツカラーの裏衿側に、必ず印を入れる

今回の動画は、ノッチについてです。

ノッチとは縫い代を3mm程度切り込みを入れて、合印にする重要な役目を果たしてくれる、一番重要な部分じゃないかと私は思ったりします。

過去の動画でもあるかもしれないですが、ノッチは必ず、縫い代と直角に入れるようにしてくださいね^^

斜めに入った切り込みは、縫い代の出来上がりの線の、どこの部分が合印なのか、分からなくなり信用できない合印になってしまうからです。

今回の動画のノッチは、少し深く入っているので、プククククとずぼらさを笑ってくださいw
動画に吹き込んだ声は、平静を保って踏ん張っていますが、実際は冷や汗がダラダラ状態で、ヒィィィ!って焦りまくってました。

台衿付きシャツカラーに限らず、後ろと前、左右、また表と裏、上下など、ノッチで区別する習慣をつける

台衿付きシャツカラーに限って、特にノッチを入れておかないとならない理由があるのですが、それは後ほど語るとして。

先ず、前後や上下、表と裏、左右などの、方向や向きなどがある場合に、裁断の時に必ずノッチ(切り込み)を下、裏、左に入れる習慣を付けましょう。

うっかり天地を間違えて、一部分だけ柄が逆向きになったり、袖の左右を間違えたり、パンツが右だけ2個になってしまったり。

洋裁は工程が長いので、絶対にミスが発生するものなんです。
そこでミスを最小限にする工夫を、いろいろ習慣することを自分に特訓すると良いです。

これは本当に、実践でやった者なら、合印がどれほど重要か知っていなければ、もぐりだと思うくらい、合印のないものは縫えません。

合印の意味だけでなく、後方、裏側、左側、下側と、いつもいつも裁断の時に、ノッチを合印とまた別に、入れる癖を付けましょう。

騙されたと思って、やってみてください^^
凡ミスがすごく減らせるので、

ヌエル
ヌエル

私って天才だわ!!!

毎回、ご自身を褒めた立てて差し上げてください。
洋裁を身に付けるコツは、ドラマチックに人目もはばからないくらい大げさに、

  1. 上手くいったら、ご自身を褒め称えたり、
  2. 前の工程をやった人(自分自身)を、次の工程を縫う人(自分自身)が叱るとか、

ドラマ仕立てにしてやっていくと、記憶に焼き付けることが出来ます。

記憶したら習慣化するの早いですからね。
習慣にするためには、記憶しないとそもそも習慣にすること何てできないですから、記憶に焼き付けることが重要な訳です。

台衿付きシャツカラーの裏衿側にノッチを必ず入れないとならない理由

台衿付きシャツカラーのシャツカラーの裏衿側に、ノッチを入れる理由があります。

絶対、台衿付きシャツカラーだけは、シャツカラーの裏側にノッチが入ってないとだめなんです。

くどいですね(笑)
シャツカラーを台衿に縫いつける時に、表と裏を間違えて、全部縫い上げてしまう失敗があるからです。

台衿付きシャツカラー

表側にシャツカラーの衿が倒れてこなければいけないのに、体側に衿が倒れるように、逆向きに縫ってしまうミスが多発するのが、台衿付きシャツカラーの憎々しいところなんです。

もちろん、上下、左右、表と裏など、間違えやすいものが混乱するのは、よくある失敗なのですが、

台衿付きシャツカラーは縫うのが大変ですよね。

  1. 台衿に縫いつける時、集中し過ぎて失敗したり、
  2. 真剣にシャツカラーを作って、ほっとした安堵の瞬間に、

魔の手がそっと忍び寄って、着れない台衿シャツカラーを縫い上げてしまう事があるから、要注意です。

台衿付きシャツカラーは表裏を失敗する
ノッチを入れないと、必ず失敗する理由がある

台衿付きシャツカラーの裏表になったのを展示会で発見

台衿付きシャツカラーは何度も書いてますが、工程が色々なので、出来上がって台衿に縫いつけて、身頃と縫い合わせるときになると、集中力がとぼしくなったりします。

ちょっとぼやける瞬間と言うんでしょうね。
魔の手がそっと、一番大事なところに忍び寄っているのに気がつかない、ほんの一瞬です。

シャツカラーが出来上がってみたら、
外に倒れるのではなく、体側に倒れるように縫ってしまっていた!という、

着れない洋服になってしまったミスを、私は何度もやらかしました。
修行時代は、その失敗は数知れず。。。

何度もやってしまうのには、それなりの理由があるのですが、それはまた別の機会に書くとして。

何とそういう失敗は、私だけじゃないんだ!(@_@;)っていう現場を、もろに発見したことがあるんです。

六本木にあるメーカーさんは。自社ビルのショールームで展示会をするのが常でした。
自社ビルをお客様をお招きする展示会場にするんですから、そりゃあきっと、大変な準備と手間がかかることでしょう。

ど真ん中の高い場所に飾ってあるマネキンが着ている台衿付きシャツカラーは、コーディネートっされて、一押しの商品であるはずなんですが

何と、逆向きに縫われたシャツカラーが、体の方にへにゃっているんですね。 台衿付きシャツカラー 失敗

衿を立たせて着せられているんですが、白の矢印のように、顔の方向へグニャァッ!と回り込んでいて、とても様になっているとは言い難いものでした。

サンプル時代は営業のため、展示会は必ず行く

サンプル縫製を職業にしている縫い子さんで、会社名は知っているけど、ブランドの名前を把握してない、そもそも読めないから覚えないという人はけっこう多いです(笑)

私もそういう人間で、「Bから始まるアレ」程度にしか覚えない人間なのですが、営業に行く縫い子さんは少ないのです。

縫製会社の社長さんや、工場長は展示会に必ず来るけれども、縫う立場の人間が展示会に行くんは、当時は非常に少なかったのです。
私はアパレルに就職してから、サンプル縫製に転身したので、縫い子さんがメーカーに営業に行かないのは良く知っていたので、真逆をやろうと最初から狙ってました。

展示会の直前まで、不眠不休で24時間戦い続けて、二週間くらい戦った後に展示会ですから、疲労困憊です。

でも、だからこそ行く意味があるんですな。
何故なら人がやらないことをするところに、チャンスがあるからです。

台衿付きシャツカラーの表裏が逆になっていると担当者に告げる

そこで発見した、誰かの縫った台衿シャツカラーが、表裏逆向きになって、堂々と飾られているのを見たときは、腰が抜けるというか、指さして爆笑したいというか、挙動不審車そのものでした(笑)

とりあえず担当者を見つけなけれななりません。
アパレルは縦社会なので、担当じゃない人に重要事項をもらすのはNGだと、私は感じていたので、常に担当者さん第一主義です。

その会社は、営業が必ず電話に出て、パタンナーさんやデザイナーさんには、つないでくれないのでとても大変なメーカーさんでした。

営業の担当さんは、28歳くらいの仕事を覚えて、中間管理職バリバリの、ちょっと押しが強い人だったので、言うのは勇気要りました。
でも言わなきゃ、気が付いたのも知らせないのっていやですもんね。

まるでドラマのようでした。
担当者さんがどこにいるのかを訪ね歩いて、やっと大勢の人の中から見つけ出して、

ちょっと!陰に来てください!緊急です!

二週間以上の疲労困憊の、見るからに装いの欠けた、ぱっと見で縫い子だと分かる格好しかしてないわたしが、お得意さんに囲まれて商談しているらしい雰囲気のところから、呼び出すのですから、そりゃあもう!

衿が、逆向きに縫われているあの台衿付きシャツカラー、マネキンに着せておいていいんですか????

耳を近くにしてもらって、早口で囁いた瞬間、

押しが強くて、自我の塊みたいな自信家の担当者さんの顔が、
一気に青ざめて硬直するのを、目の当たりにしましたねぇ。

私が縫ったものじゃないですよ!って付け足す時間もなく、真っ青になって速足で遠ざかっていき、すぐに女性のスタッフの方が、マネキンを下げて、奥に引っ込めました。

展示会と言ったら、バイヤーさんに商品をお取引していただく数を決める、大事な商談の場所です。
裏表が逆になった商品を展示していたら、信用問題ですよね。

台衿付きシャツカラーはプロも失敗するから、裏側に必ずチョキチョキする

台衿付きシャツカラーの大失敗の場を、展示会という大事な場面で目撃して、それが一押し商品から、隠しておく商品になってしまう瞬間を見て、私はそうか、そういうものかと感じました。

それまでもチョキチョキは必ず入れるようにしていたのですが、それ以降は絶対にチョキチョキする習慣に変わりました。

裁断でチョキチョキを忘れたら、アイロンの時に。

アイロンでも忘れたら縫う時に

必ず後ろ側、下側、左側をチョキチョキするのです。
縫う時に、チョキチョキしてあるなぁと確認して縫い合わせると、ミスが激減します。

チョキチョキは成功の印って覚えてもらえたら幸いです^^

あなたのミシンlifeが成功率の高い、思い通りの創作になるよう、お祈りしております。

台衿付きシャツカラー、裏側の合印動画

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台衿付きシャツカラーのDVD先行予約のお申込みはこちらです。

台衿付きシャツカラーは、とても内容が深くなるので、150分を使ってもシャツカラーの作り方のところが終わってません。

もしかしたら長大な教材になるかもしれないです。
あまりにも長い場合は、その2にすることも考えなくてはならないかもですが、全力をかけて挑みたいので、やっぱり料金を上げる方向でいくとおもいます。

お早めにご予約してくださいね。
絶対に後悔させない教材になりますから。

この記事の続きはこちらです。
⑨衿の裏などに付けるノッチ2個の印は目立つ場所である重要である

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衿の連載の過去記事はこちら

衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない理由⑦

2018.12.11

衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない理由⑥

2018.12.10

衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない理由⑤

2018.12.09

衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない理由④

2018.12.08

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2018.12.07

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2018.12.06

衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない ①

2018.12.05

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