洋裁教室や独学でお悩みの方に最適な24時間自宅で学べる365回講座 ずぼらでもパリコレ 小川です。
こんにちは!
しばらくセールなどでバタバタしていましたが、台衿付きシャツカラーが間違えてしまいやすい理由の部分をお伝えしますね。
台衿付きシャツカラーがなぜ逆向きに間違えてしまいやすいのか
一生懸命台衿とシャツカラーをぴったりに縫い合わせて、台衿も身頃とピタッと縫えたのに、
出来上がったのを見たら、
えーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
シャツカラーが内側になっちゃっているよーーー!
というミスがあるんです、本当に。
このお話はアパレルの裏話「衿先を尖らせるために衿の縫い代を切り落としてはいけない理由⑧」でも書いた、そのまとめのような動画です。
台衿と上に乗るシャツカラーの向きが、一生懸命に集中しすぎていると競馬馬のように視野が狭くなって、着た時の状態を確認しないで進めて完成しちゃうミスをやらかすことが、プロでもけっこうあるものなのです。
我々は、生地の表と表を合わせて、裏側から縫うことに手が慣れてしまっていて、つい表側と裏側を合わせることに違和感があって、着た時の状態を考えられなくなっている時があります。
ミシンの上で、表と表を合わせて…ではなく、台衿の表側を自分の方に向けて、シャツカラーを外側に表衿が出てくるようにしてあげればいいだけなのですが。
以外に落とし穴だったりするので、寝不足や疲労がたまっていると、ポカミスが多くなります。
あまりにも間違えるので、先輩に電話したらやっぱり同じように間違えやすいと笑っていました。
パーツの多いデザインの服は指差し確認と鳥になった気持ちが大事
出来上がり確認、指差し確認って、すごく効果があるんだそうです。
電車の指差し確認のおかけ様で、数秒程度の遅れでも車内放送で謝ってくれるほど、日本の電車は規則正しく稼働してくれますよね。
襟を縫う時、またパーツが増えたデザインの時は、いったん手を放して大きく深呼吸でもして、
俯瞰した状態、つまり鳥が空から見るような視野の広さで、一度今まで縫ったものを眺めて、着た時の状態をパーツごとに手で並べて、確認してから縫う作業を再開しましょうね。
表台衿と裏シャツカラーを縫う
では動画でミシンの縫う前にワンクッションおいて、こういう向きでいいんだよね?と確認する部分などご覧ください。
一呼吸置くことってとても大事です。
がっちり縫ったときには、ほどくのを丁寧に生地を傷めないようにする
パーツが多いから必死になって前かがみで作業を少しでも早くと進める事ばかりに真剣になると、視野がすごく狭くなります。
高速道路をマッハのように走ると、視野がどんどん狭くなるって言いますよね(私は速いの嫌いなのであまり想像できませんが 笑)
縫う時も必死になっていくと視野が狭くなり、色んなものが見えなくなります。
何でこれに気が付けなかったか、自分!
後から叫んでも、がっちり縫い付けた分だけ、ほどくのがすごく大変で涙ものになります。
- 目打ちを突っ込んでブッチンブッチンミシン糸をちぎるように切ったり、
- 小ばさみをグリグリ入れてミシン糸を切り離すなど
やり方は自分に合った方法が一番いいのですが、がっちり縫い付けてあるときは生地がぼろぼろに傷んでいるということを頭に入れてほどいてください。
私は目打ちが入るところをそっと持ち上げるようにして、持ち上がったところを小ばさみで切ります。
ガチンコに縫ってあるときほど、ほどくに生地を痛くしない気づかいをしてあげましょう。
生地は縫われるととても痛いんです。
がっちり縫ってあるときはミシン糸が補強してくれているので、痛くても強固になりますが、頼みの綱のミシン糸が外されると、後に残るは針が何度も突き刺した穴だらけのボロボロな生地。。。
衝撃で裂けたり、ほどけたり、ほつれたり、破けることだってあります。
優しく丁寧にほどく時間を持ちましょうね。
そうして優しい気持ちでほどいてあげる時間で、あなたの心理も穏やかになり、あなたの頭脳もパニックから立ち直って正常な判断能力が戻ってきます。
どうぞあなたの作品がご満足いく素敵なものになりますように。
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